2023年 重賞レース一覧有馬記念
最強馬イクイノックスはターフを去り、牝馬三冠のリバティアイランドも不在。だがGⅠウィナーが8頭とメンバーは充実、混戦模様で有馬記念(GⅠ)のゲートは開いた。
4つ目のGⅠタイトルを目指すタイトルホルダーの先導で進んだレース。昨年の二冠牝馬スターズオンアースが続き、凱旋門賞4着でワールドクラスの力を示したスルーセブンシーズは先団の後ろ。日本ダービー馬タスティエーラ、皐月賞馬ソールオリエンスの3歳勢は中団、天皇賞(春)を制したジャスティンパレスは最後方を行く。
昨年の日本ダービーでイクイノックスを撃破しているドウデュースも後方からの競馬。鞍上の武豊騎手は「前半はゆっくり」とリズムよく走ることを心がけたという。と同時に武騎手は「この馬は、こんなもんじゃない」との思いも胸に秘めていた。
昨秋のフランス遠征では結果を残せず、今年初戦の京都記念は快勝したものの、ドバイでは出走取消。負傷のため武騎手が乗れなかったここ2戦も、天皇賞(秋)が7着、ジャパンカップは4着に終わっていた。真の実力を発揮できない状況下での、3戦ぶりのタッグ結成。武騎手には期するものがあったのだ。
「状態はすごくいい。ラストの脚はいいものを持っている。ドウデュースが一番強い」
強い信念とともに、3コーナーから4コーナー、武騎手とドウデュースは馬群の外を駆け上がっていく。直線入口では早くも2、3番手の位置。そこからの脚色にも、まったくかげりはない。粘るタイトルホルダーを交わし、懸命に食らいついてくるスターズオンアースも半馬身振り切っての先頭ゴールだ。
「ドウデュースも私も帰ってきました!」
笑顔で叫ぶ武騎手。その歓喜を大きな拍手が包み込んだ、鮮やかな復活勝利であった。
(谷川 善久)
着順 | 枠 | 馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手名 | タイム | 着差 | コーナー 通過順位 |
推定上り | 馬体重 (増減) |
調教師名 | 単勝 人気 |
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1 | 5 | ドウデュース | 牡4 | 58.0 | 武 豊 | 2:30.9 |
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34.3 | 506(+2) | 友道 康夫 | 2 | ||
2 | 16 | スターズオンアース | 牝4 | 56.0 | C.ルメール | 2:31.0 | 1/2 |
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34.8 | 494(-2) | 高柳 瑞樹 | 7 | |
3 | 4 | タイトルホルダー | 牡5 | 58.0 | 横山 和生 | 2:31.2 | 1 |
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36.2 | 474(-2) | 栗田 徹 | 6 | |
4 | 10 | ジャスティンパレス | 牡4 | 58.0 | 横山 武史 | 2:31.2 | アタマ |
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34.4 | 474(+6) | 杉山 晴紀 | 1 | |
5 | 2 | シャフリヤール | 牡5 | 58.0 | 松山 弘平 | 2:31.2 | クビ |
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34.8 | 454(前計不) | 藤原 英昭 | 8 | |
6 | 13 | タスティエーラ | 牡3 | 56.0 | R.ムーア | 2:31.5 | 1 1/2 |
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34.9 | 498(+18) | 堀 宣行 | 5 | |
7 | 12 | ウインマリリン | 牝6 | 56.0 | L.モリス | 2:31.6 | 3/4 |
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35.2 | 476(前計不) | 手塚 貴久 | 14 | |
8 | 1 | ソールオリエンス | 牡3 | 56.0 | 川田 将雅 | 2:31.6 | アタマ |
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34.8 | 466(+2) | 手塚 貴久 | 4 | |
9 | 11 | ハーパー | 牝3 | 54.0 | 岩田 望来 | 2:31.6 | クビ |
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35.3 | 474(-10) | 友道 康夫 | 11 | |
10 | 3 | ホウオウエミーズ | 牝6 | 56.0 | 田辺 裕信 | 2:31.7 | クビ |
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34.7 | 452(+2) | 池上 昌和 | 16 | |
11 | 7 | アイアンバローズ | 牡6 | 58.0 | 石橋 脩 | 2:31.8 | 1/2 |
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35.1 | 506(+2) | 上村 洋行 | 13 | |
12 | 15 | スルーセブンシーズ | 牝5 | 56.0 | 池添 謙一 | 2:31.8 | クビ |
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35.4 | 456(前計不) | 尾関 知人 | 3 | |
13 | 8 | ライラック | 牝4 | 56.0 | 戸崎 圭太 | 2:31.8 | クビ |
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34.9 | 448(+6) | 相沢 郁 | 10 | |
14 | 14 | プラダリア | 牡4 | 58.0 | B.ムルザバエフ | 2:31.9 | 1/2 |
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35.7 | 464(-6) | 池添 学 | 12 | |
15 | 6 |
ディープボンド
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牡6 | 58.0 | T.マーカンド | 2:32.4 | 3 |
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35.6 | 500(+6) | 大久保 龍志 | 9 | |
16 | 9 | ヒートオンビート | 牡6 | 58.0 | 坂井 瑠星 | 2:32.4 | ハナ |
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35.9 | 472(-4) | 友道 康夫 | 15 |
ハロンタイム | 7.0 - 11.3 - 11.9 - 12.0 - 12.0 - 12.2 - 12.5 - 11.9 - 12.2 - 12.0 - 12.0 - 11.7 - 12.2 |
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上り | 4F 47.9 - 3F 35.9 |
1コーナー | 4-16,14,2,11(7,12,15)-13(1,6,9)-5(3,8)10 |
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2コーナー | 4=16,14,2,11(7,12,15)13(1,6,9)(3,8,5)10 |
3コーナー(2周目) | 4=(16,14,11)(2,12,15)(13,9,5)7(1,6,10)8,3 |
4コーナー(2周目) | 4=16(14,11,5)(2,12,15)(13,9,10)(7,1,6,8)3 |
勝馬 | ドウデュース [牡4・鹿毛] 父:ハーツクライ 母:ダストアンドダイヤモンズ |
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馬主 | 株式会社キーファーズ |
生産地 | 北海道勇払郡安平町 |
生産牧場 | ノーザンファーム |
戦績 | 12戦6勝 (内中央) 10戦6勝 (内海外) 2戦0勝 |
獲得賞金 | 1,028,449,400円 (内中央) 1,027,263,000円 (内海外) 1,186,400円 |
主な勝鞍 | 重賞4勝目 2021年 朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ) 2022年 日本ダービー(GⅠ) 2023年 京都記念(GⅡ) |
騎手 | 武 豊:4勝目 1990年 オグリキャップ 2006年 ディープインパクト 2017年 キタサンブラック |
調教師 | 友道 康夫:初勝利 |