ゴミ箱から始まる再生ストーリー!
みんなのアクションが、
競走馬の調教ゼッケンに変わるまで
持続可能な社会を目指し、JRAが取り組んでいる「JRAエコチャレンジ」。
使用済みペットボトルを調教ゼッケンとして再生させる活動もそのひとつ。
競馬場で排出されたペットボトルが、競走馬の毎日のトレーニングに
欠かせないアイテムになるまでをご紹介します。
調教ゼッケンは、競走馬の「名札」
JRAのレースに出走する競走馬は、滋賀県栗東市と茨城県美浦村の2か所にあるトレーニング・センター(トレセン)で、日々レースに向けた調教(トレーニング)をしています。
調教の際に着用する調教ゼッケンには、毎年1回、競走馬1頭ごとに割り当てられた大切な個体識別番号が記されています。
調教タイムの計測等、日々のトレーニングを円滑に進めるため、この番号はトレセンでの競走馬の管理上、欠かせないアイテムとなっています。
調教ゼッケンは、環境活動の一環として、中山競馬場で回収された使用済みペットボトルの一部からつくられています。
使用済みペットボトルから調教ゼッケンができるまで
競馬場などJRAの施設で回収された使用済みペットボトルは年間約219トン。そのうち、中山競馬場で回収された約18.3トンの一部が、調教ゼッケンとして生まれ変わります(2025年実績)。回収された使用済みペットボトルは、色付きボトルやキャップ、ラベルを取り除いて粉砕・洗浄されます。その後、加工しやすいフレーク状にしてから紡糸・織布・着色の工程を経て布になります。最後は縫製工場へ送られ、1枚ずつ丁寧に裁断・縫製されて、ようやく調教ゼッケンの完成です。
動画で見てみよう!ペットボトルリサイクルの工程
回収された使用済みペットボトルが調教ゼッケンへと生まれ変わるまでの道のりを、1本の動画にまとめました。多くの関係者によって調教ゼッケンがつくられる様子をご覧ください。
調教ゼッケンは、破損分の補充や重賞優勝馬用の新調を含め、栗東・美浦の両トレセン合わせて1年間でおよそ14,000枚つくられます。1枚の調教ゼッケンをつくるのに必要な量は、500mlペットボトルで12本程度。年間で16万本以上のペットボトルが調教用ゼッケンに生まれ変わっています。
リサイクル率100% こんなものにも生まれ変わっていた
調教ゼッケンに再生されない使用済みペットボトルも、すべてリサイクルされています。リサイクルの過程を経てペットボトルやその他のプラスチック製品に再生されるほか、一部はイベントグッズとして生まれ変わり、JRAの社会貢献活動や環境意識を広める活動に活かされています。
エコグッズキャンペーンのポロシャツのタグ
高松宮記念のウェルカムチャンスで配布されたブランケットのタグ
その1本が、競馬の未来をつむぐ力に
使用済みペットボトルを分別して捨てることは、小さなアクションかもしれません。でも、こうした小さな積み重ねが、巡り巡って競走馬の調教を支え、競馬の未来をつむぐ力につながります。
「JRAエコチャレンジ」では、今回ご紹介した調教ゼッケンをはじめ、競馬場を起点としたさまざまな取組みを行っています。ここには、「環境負荷を限りなくゼロに近づけることが持続可能な社会の構築への貢献につながる」、そして、「さまざまな自然やサラブレッドという生き物に支えられている競馬事業の持続的成長につながる」、そんな思いが込められています。
競馬場でペットボトルを捨てるとき、その1本が調教ゼッケンに生まれ変わるかもしれない、ということを思い浮かべてみてください。正しく分別回収されないとただのゴミになってしまうペットボトルが、未来の推しウマの背中を飾る1枚につながっていると思うと、ゴミ箱へ向かう足取りも少し軽くなりませんか?一緒にサステナブルな未来の競馬をつくっていきましょう。
JRAエコチャレンジについて、詳しくはこちら