カレンチャン
前走のセントウルSは、高松宮記念(1着)以来5か月半ぶりの実戦で、馬体重(504キロ)はプラス22キロと大幅な増加。数字ほど太くは映らなかったものの、やや緩さを残す体つきだった。それでも前半から持ち前のスピードを発揮し、前半3ハロン33秒2のハイペースを2番手で追走。ゴール前で脚色が鈍って0秒1差の4着に敗れたが、逃げたマジンプロスパーが11着に大敗したことを考えれば、この馬の地力は示したと言えるだろう。これまで2か月以上の休養明けは〔1・1・1・3〕に対し、休養明け2戦目は〔4・0・0・0〕。実戦を一度叩かれるとガラリと良化するタイプなのは明らかだ。また、斤量が前走の56キロから1キロ減って55キロになるのも好材料。スプリント女王にふさわしい走りが期待できるだろう。 |
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ロードカナロア
春のスプリント王を決める3月の高松宮記念では、5連勝の勢いを買われて堂々の1番人気に支持された。1枠1番からのスタートで道中は終始インぴったりを走り、直線でやや窮屈な競馬になって追い出しが遅れ、優勝馬カレンチャンから0秒1差の3着に惜敗。しかし、GI 初挑戦としては悲観する内容ではなかった。その後も2戦続けて2着と惜敗が続いているが、前々走の函館スプリントSは直線で前の馬が壁になって外に持ち出すロスがあり、やや追い出しが遅れた印象。前走のセントウルSは、好位追走から早めに動いて先行勢を力でねじ伏せ、抜け出したところを1着馬エピセアロームに強襲されたもので、勝ちに等しい内容と言えるだろう。その2戦はいずれも約2か月半の休養明け。中2週で臨む今回は、さらに強い姿を見せてくれるはずだ。 |