調教コースは、6つのコースと坂路コースに分かれます。走路は、芝・ニューポリトラック、ダート、ウッドチップなどトレーニングの目的に応じたものとなっています。また調教時の馬の安全を図るために、蹄で掘り起こされたダートコースのハローがけ、冬は凍結防止剤の散布、夏は散水など、徹底した馬場の維持管理がなされています。また定期的に、ダートコースの路盤改修工事が実施されています。
DATA A. 1,370メートル障害内ダート・外芝(幅員25メートル)、B. 1,600メートルダート(幅員20メートル)、C. 1,800メートル内芝・外ニューポリトラック(幅員20メートル)、D. 2,000メートルウッドチップ(幅員20メートル)、E. 2,150メートルダート(幅員8から20メートル)
ニューポリトラックとは、厳寒期の調教を安全に行いたいという要求から生まれた「オールウェザートラック」に使用される素材の一つで、“電線被覆材”“ポリエステル不織布”“ポリウレタン繊維”“硅砂”“ワックス”等を混合したものです。
馬が森林浴できるように可能な限り既存の樹木を残して線型を選んでおり、森を縫うような馬道で自然のアンジュレーションに富んでいます。表面には杉の皮を細かく砕いたバーク材を10センチメートル敷きつめており、クッション性を高めるとともに森林の雰囲気を醸しだしています。
DATA 平成3年開設。直線、円形プールの他に練習用の馴致プール、水中のウォーキングマシンのようなトレッドミルがある。
平成3年に開設された競走馬スイミングプールは、屋内プールとなっておりオールシーズン使用可能です。水温、室温はコンピュータ制御されており、年間を通じ24から25度に保たれています。さらに、運動後に馬体を乾かすための温風を送り出す装置もあります。水泳トレーニングの最大のメリットは、脚部への負担なくトレーニングできることにあります。「厳しく、そして無事に育てたい」という関係者の願いから生まれた調教法といえます。
2015年から始まった厩舎改築工事により、大規模な改築が行われている。2017年に「北の杜地区」、2020年に「西地区」がそれぞれ完成しており、改修前の「北地区」「南地区」と合わせて、現在4箇所に分かれている。北の杜地区および西地区の新厩舎は従来の厩舎と異なり、「自由に使用できる前庭スペース」「対面式の馬房」「換気設備やゴムマットの敷設」など、馬や人への配慮がなされた設計となっている。
総面積 | 約2,240,000平方メートル |
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内訳 |
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競走馬収容可能頭数 | 2,196頭 (108棟) |
居住者 | 約1,000世帯3,000名 |
馬場 |
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スイミングプール | 1か所 |
ウォータートレッドミル | 1か所 |
森林馬道 | 1か所 |