過去GI成績
第40回 スプリンターズステークス
 
 
テイクオーバーターゲットが押し切って圧勝! 「世界のスプリント王」に輝く
 小雨に覆われた中山競馬場、秋のGIシリーズ開幕を告げるのは第40回スプリンターズS(GI)です。
  国際GIとして認定された今年は、その格付けにふさわしく、豪州最優秀スプリンターのテイクオーバーターゲット、昨年の覇者サイレントウィットネス、G1連勝中のレザーク、各国のスプリント戦で好走を続けるベンバウンといった強力な外国勢が参戦してきました。日本勢は、高松宮記念優勝馬オレハマッテルゼ、サマースプリントシリーズでチャンピオンの座をつかんだシーイズトウショウを中心に迎え撃ちます。

  しかし“世界のスピード”を見せつけられる結果となりました。
  残り2頭となったところでメイショウボーラーがゲート入りを嫌い、ジリジリとした時間が流れます。ようやくスタートが切られると、好ダッシュに成功したサイレントウィットネスや果敢に先行する3歳馬ステキシンスケクンを交わして、ハナに立ったのは1番人気に推されていたテイクオーバーターゲット。雨も、待たされたことも、まったく意に介さず、鞍上のJ.フォード騎手にがっちりと手綱を抑えられたまま直線へと向かいます。

  ここで後続を突き放すと、そのリードを保ったままで1着ゴール。好位から粘ったメイショウボーラーに2馬身半の差。フォード騎手が「残り200mで勝利を確信した」というほどの完勝でレースを制しました。
 スプリンターズSは、豪州、英国、日本、香港の短距離重賞・計7レースを結ぶ国際スプリントシリーズ「グローバル・スプリント・チャレンジ」の第6戦。テイクオーバーターゲットは第1戦・ライトニングS(豪G1)1着、第3戦・キングススタンドS(英G2)1着、第4戦・ゴールデンジュビリーS(英G1)3着、そして第5戦・セントウルS(GII)2着という成績でランキングトップに立っていましたが、この勝利でシリーズチャンピオン確定となりました。
 わずか1250豪ドル(約11万円)で買われた馬、タクシー運転手も兼業していたという馬主兼トレーナーのJ.ジャニアック調教師、そして豪州の若手ナンバー1ともいわれる22歳の騎手。ユニークなチームが、世界の頂点に立ったのです。
 
 
 
 
2006年10月1日(日) 4回中山8日
11R 第40回 スプリンターズS(GI)
サラ系3歳以上 1200m 芝・右 外
(国際)(指定) オープン 定量
本賞金: 9500、 3800、 2400、 1400、 950万円 発走 15:40
天候:小雨   芝:良

着順 馬番 馬名 性齢 負担
重量
騎手 タイム 着差 推定
上り
馬体重 調教師 単勝
人気
1 13 シカク外 テイクオーバーターゲット せん7 57.0 J.フォード 1:08.1   35.3 518 +6 J.ジャニアック 1
2 4 メイショウボーラー 牡5 57.0 福永祐一 1:08.5 2 1/2 35.3 488 -2 白井寿昭 10
3 2 タガノバスティーユ 牡3 55.0 勝浦正樹 1:08.5 クビ 34.3 510 +6 池添兼雄 16
4 14 シカク外 サイレントウィットネス せん7 57.0 F.コーツィー 1:08.5 アタマ 35.6 576 A.クルーズ 3
5 9 シカク外 ベンバウン せん5 57.0 D.オドノヒュー 1:08.6 クビ 35.4 526 M.ウォレス 11
6 16 チアフルスマイル 牝6 55.0 岩田康誠 1:08.7 1/2 34.8 444 -4 池江泰郎 6
7 3 シカク外 レザーク せん6 57.0 E.サンマルタン 1:08.7 アタマ 35.2 516 T.ピット 4
8 5 マル父 シーイズトウショウ 牝6 55.0 池添謙一 1:08.7 クビ 35.3 462 -4 鶴留明雄 2
9 7 オレハマッテルゼ 牡6 57.0 柴田善臣 1:08.7 アタマ 35.2 460 -12 音無秀孝 5
10 10 マル父 ブルーショットガン 牡7 57.0 藤岡佑介 1:08.7 アタマ 34.8 456 0 武宏平 12
11 1 マル父 ビーナスライン 牝5 55.0 秋山真一郎 1:08.8 クビ 34.9 464 +4 堀宣行 8
12 6 マル市 ゴールデンキャスト 牡6 57.0 小牧太 1:08.8 ハナ 34.6 480 +2 橋口弘次郎 14
13 12 マル父マル地 シンボリエスケープ 牡5 57.0 蛯名正義 1:09.0 1 1/4 35.3 486 +4 久保田貴士 7
14 8 マル外 キーンランドスワン 牡7 57.0 L.イネス 1:09.0 クビ 35.4 486 +2 森秀行 15
15 11 マル父 タマモホットプレイ 牡5 57.0 渡辺薫彦 1:09.4 2 1/2 35.3 466 -8 南井克巳 13
16 15 マル外 ステキシンスケクン 牡3 55.0 後藤浩輝 1:09.6 1 1/2 36.7 454 -2 森秀行 9
※・・・・前走計量不能
タイム
ハロンタイム 12.0 - 10.1 - 10.7 - 11.6 - 11.5 - 12.2
上り 4F 46.0 - 3F 35.3
コーナー通過順位
3コーナー (*13,14,15)-(4,9)(3,5,7)(8,12)(1,10,16)(2,6,11)
4コーナー (*13,14)15(4,9)(3,5,7)8(1,12,16)10(2,6,11)
払戻金
単勝 13 420円 1番人気 馬連 4-13 5,920円 23番人気 馬単 13-4 10,590円 40番人気
複勝 13
4
2
180円
570円
3,680円
1番人気
9番人気
16番人気
ワイド 4-13
2-13
2-4
1,770円
23,110円
26,220円
20番人気
101番人気
104番人気
3連複 2-4-13 569,750円 424番人気
3連単 13-4-2 2,637,570円 2145番人気
枠連 2-7 660円 1番人気                


勝 馬 [外] テイクオーバーターゲット(Takeover Target)
[せん7・鹿毛]
父:Celtic Swing
母:Shady Stream
馬 主 J.ジャニアック氏
生産地 豪州
Breeder Meringo Stud Farm
戦 績 23戦13勝
(日本   2戦 1勝)
(海外  21戦12勝)
獲得賞金 約316,486,000円
(日本 
 122,854,000円)
(海外 
約193,632,000円)
主な勝鞍 重賞6勝目
2004年 サリンジャーS(豪G1)
2005年 サマーS(豪G3)
2006年 ライトニングS(豪G1)
ニューマーケットH(豪G1)
キングズスタンドS(英G2)
騎 手 J.フォード :初勝利
調教師 J.ジャニアック:初勝利

※USA$1=117円
※戦績・獲得賞金は2006年スプリンターズステークス(GI)終了時点
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【外国人騎手のコメント】
○J.フォード騎手 13番テイクオーバーターゲット号
 最高です。スタートが上手く切れて、速いスピードでレースを進めることができました。上手く先行することができました。とにかく強い馬なんです。いつも最大限の力を発揮してくれますし、とにかく勝つことが好きな馬ですよ、本当に。前走よりも馬は良くなっていました。