レース成績データのアイコン 2020年 重賞レース一覧天皇賞(春)

第161回 天皇賞(春)

フィエールマンが元号をまたいでの連覇達成!

天皇賞(春)(GⅠ)は、ファンの影がないスタンドに見守られての開催。だが、その寂しさを吹き飛ばすスリリングな差し切りを演じたのは、フィエールマンだ。

1周目の直線、ゴール板に差し掛かるあたりで、それまで控えていた3番人気のキセキがハナを奪い、復活を懸けて淡々としたペースを刻んでいく。好位には日経新春杯勝ち馬モズベッロら、これを見るポジションに阪神大賞典快勝の2番人気ユーキャンスマイル、日経賞を制したミッキースワローは中団のやや後ろからの競馬だ。

有馬記念以来の実戦となるフィエールマンも中団の外につけた。鞍上のクリストフ・ルメール騎手いわく「休み明けなので、たぶんトップコンディションではない。でもリラックスして走れば必ずいい脚を使う馬」と、折り合いに専念しての追走だ。「外枠だったので他の馬のプレッシャーもなく、スムーズだった」と、すんなり流れに乗る。

2周目3コーナー過ぎから各馬の手綱が動き始める中で、フィエールマンは楽々と最終コーナーを回り切る。最後の直線では「反応も良く、フルパワーを使うことができた。楽勝だと思った」とルメール騎手も自信を抱きながらのスパートだ。

好位にいたスティッフェリオが抜け出し、直後からはミッキースワロー、内ラチ沿いにユーキャンスマイル、そして外からひときわ目立つ脚色でフィエールマンが伸びる。スティッフェリオの渾身の粘りに手こずって「ゴールまでファイトしなければならなかった」フィエールマンだが、その甲斐あって、きっちりと捉えることに成功したのだった。

フィエールマンは昨年、平成最後の天皇賞(春)をクビ差で制したのに続き、令和最初の今年はハナ差1着で、史上5頭目となる同レース連覇を達成。ルメール騎手は天皇賞(秋)も2018年レイデオロ、2019年アーモンドアイで勝利しており、こちらは史上初となる天皇賞4連覇だ。現代を代表する“盾男”たちが見せた、鮮やかな差し切り勝ちであった。

(谷川 善久)

11レース
ウインファイブ5レース目

第161回 天皇賞(春)GⅠ

4歳以上
オープン
(国際)(指定)
定量
コース:3,200メートル(芝・右 外)
  • 本賞金(万円)
    1. 1着15,000
    2. 2着6,000
    3. 3着3,800
    4. 4着2,300
    5. 5着1,500
  • 付加賞(万円)
    1. 1着302.4
    2. 2着86.4
    3. 3着43.2
着順 馬番 馬名 性齢 負担重量 騎手 タイム 着差 コーナー通過順位 推定上り 馬体重(増減) 調教師 単勝人気
1 枠8桃 14 フィエールマン 牡5 58.0 C.ルメール 3:16.5
  • 8
  • 8
  • 7
  • 7
34.6 490(+8) 手塚 貴久 1
2 枠4青 6 スティッフェリオ 牡6 58.0 北村 友一 3:16.5 ハナ
  • 3
  • 3
  • 3
  • 3
35.1 446(-2) 音無 秀孝 11
3 枠4青 5 ミッキースワロー 牡6 58.0 横山 典弘 3:16.9 2 1/2
  • 9
  • 10
  • 5
  • 4
35.3 478(0) 菊沢 隆徳 4
4 枠5黄 7 ユーキャンスマイル 牡5 58.0 浜中 俊 3:16.9 クビ
  • 6
  • 6
  • 7
  • 6
35.1 500(0) 友道 康夫 2
5 枠3赤 3 トーセンカンビーナ 牡4 58.0 藤岡 康太 3:17.2 1 3/4
  • 14
  • 14
  • 7
  • 8
35.3 458(+4) 角居 勝彦 7
6 枠5黄 8 キセキ 牡6 58.0 武 豊 3:17.3 1/2
  • 1
  • 1
  • 1
  • 1
36.8 512(+6) 角居 勝彦 3
7 枠1白 1 モズベッロ 牡4 58.0 池添 謙一 3:17.4 クビ
  • 4
  • 4
  • 4
  • 4
35.8 478(+6) 森田 直行 5
8 枠7橙 11 メイショウテンゲン 牡4 58.0 幸 英明 3:17.5 1/2
  • 12
  • 12
  • 5
  • 8
35.8 470(+8) 池添 兼雄 10
9 枠3赤 4 ダンビュライト せん6 58.0 松若 風馬 3:17.6 3/4
  • 2
  • 2
  • 2
  • 2
36.7 490(+2) 音無 秀孝 8
10 枠2黒 2
エタリオウ
ブリンカー
牡5 58.0 川田 将雅 3:17.9
  • 9
  • 9
  • 11
  • 10
35.5 474(+8) 友道 康夫 6
11 枠6緑 10 メロディーレーン 牝4 56.0 岩田 望来 3:18.2 1 3/4
  • 13
  • 13
  • 14
  • 12
35.5 340(-2) 森田 直行 13
12 枠6緑 9 ミライヘノツバサ 牡7 58.0 木幡 巧也 3:18.7
  • 11
  • 11
  • 12
  • 11
36.3 502(+4) 伊藤 大士 12
13 枠8桃 13 マルチハッピーグリン 牡5 58.0 和田 竜二 3:24.7 大差
  • 5
  • 5
  • 7
  • 14
42.2 460(-6) 森 秀行 14
14 枠7橙 12 シルヴァンシャー 牡5 58.0 M.デムーロ 3:24.9 1 1/4
  • 6
  • 7
  • 12
  • 13
42.2 482(+2) 池江 泰寿 9
タイム
ハロンタイム 13.2 - 12.4 - 12.4 - 12.5 - 12.5 - 12.0 - 11.6 - 12.5 - 12.1 - 12.2 - 12.7 - 12.5 - 11.9 - 11.9 - 11.9 - 12.2
上り 4F 47.9 - 3F 36.0
コーナー通過順位
1コーナー 8-4-6,1,13(7,12)14(2,5)9,11,10-3
2コーナー 8-4-6,1,13,7,12,14,2,5,9,11,10,3
3コーナー(2周目) 8-4-6-1(5,11)(7,13,14,3)2(12,9)10
4コーナー(2周目) 8-4-6(1,5)7,14(11,3)-2,9,10,12,13

払戻金

  • 単勝
    14 200 1番人気
  • 複勝
    14 130 1番人気 6 830 10番人気 5 290 4番人気
  • 枠連
    4-8 1,110 4番人気
  • ワイド
    6-14 1,790 22番人気 5-14 510 3番人気 5-6 5,160 45番人気
  • 馬連
    6-14 5,770 20番人気
  • 馬単
    14-6 7,410 25番人気
  • 3連複
    5-6-14 13,500 44番人気
  • 3連単
    14-6-5 55,200 186番人気
  • 決勝写真
勝馬の情報
勝馬 フィエールマン
[牡5・鹿毛]
父:ディープインパクト
母:リュヌドール
馬主 有限会社 サンデーレーシング
生産地 北海道勇払郡安平町
生産牧場 ノーザンファーム
戦績 10戦5勝
(内中央) 9戦5勝
(内海外) 1戦0勝
獲得賞金 573,059,000円
(内中央) 573,059,000円
(内海外) 0円
主な勝鞍 重賞3勝目
2018年 菊花賞(GⅠ)
2019年 天皇賞(春)(GⅠ)
騎手 C.ルメール:4勝目
2018年(秋) レイデオロ
2019年(春) フィエールマン
2019年(秋) アーモンドアイ
調教師 手塚 貴久:2勝目
2019年(春) フィエールマン
  • 注記:戦績・獲得賞金は2020年天皇賞(春)(GⅠ)終了時点
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