2020年 重賞レース一覧エリザベス女王杯
阪神ジュベナイルフィリーズ、昨年のこのレース、そして今年は大阪杯を制しているラッキーライラック。昨年のヴィクトリアマイル勝ち馬で前走・札幌記念ではラッキーライラックを下したノームコア。昨年のオークス馬ラヴズオンリーユー。エリザベス女王杯(GⅠ)では実績上位の3頭が人気でも上位の支持を集めた。
この中で輝いたのは1番人気のラッキーライラック。「勝つ自信があった」という鞍上クリストフ・ルメール騎手の言葉通り、力強い走りを披露する。
ノームコアの思い切った逃げで戦いは開幕。リアアメリア、ウインマリリン、ソフトフルートら3歳勢を中心に好位が形成され、ラヴズオンリーユーとラッキーライラックは後方に構える。そのままレースは緩みのないペースで流れたが、3コーナー過ぎで一気に動く。新潟牝馬S勝ち馬ウラヌスチャームが馬群の外から押し上げたのに合わせて、ラッキーライラックもグイグイと進出を始めたのだ。
直線入口。ノームコアを外からリアアメリア、内からウインマリリンが交わしにかかるが、ラッキーライラックがこれらをまとめて捉えて抜け出す。
「先頭に立つのは少し早かったけれど、最後までいい脚を使ってくれた」とルメール騎手。確かに、ラッキーライラックのラストスパートは最後まで衰えることなく、府中牝馬S快勝のサラキアとラヴズオンリーユーが並んで追い込んできたものの、これらをクビ差封じ込んで先頭ゴールを果たしたのである。
デアリングタクト、アーモンドアイ、グランアレグリア、クロノジェネシスなど、今年は牝馬の躍動が目立つ。内から鋭く差し切った昨年とは違い、外から力でねじ伏せる走りでエリザベス女王杯連覇を達成するとともに、4つ目のGⅠタイトルを手にしたラッキーライラックもまた、そのリストに大きく刻まれるべき1頭といえるだろう。
(谷川 善久)
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 負担重量 | 騎手 | タイム | 着差 | コーナー通過順位 | 推定上り | 馬体重(増減) | 調教師 | 単勝人気 |
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1 | 18 | ラッキーライラック | 牝5 | 56.0 | C.ルメール | 2:10.3 |
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33.9 | 522(-2) | 松永 幹夫 | 1 | ||
2 | 13 | サラキア | 牝5 | 56.0 | 北村 友一 | 2:10.4 | クビ |
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33.7 | 450(-4) | 池添 学 | 5 | |
3 | 11 | ラヴズオンリーユー | 牝4 | 56.0 | M.デムーロ | 2:10.4 | クビ |
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33.8 | 486(0) | 矢作 芳人 | 3 | |
4 | 12 | ウインマリリン | 牝3 | 54.0 | 横山 武史 | 2:10.7 | 1 3/4 |
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34.4 | 460(-4) | 手塚 貴久 | 9 | |
5 | 8 | センテリュオ | 牝5 | 56.0 | 戸崎 圭太 | 2:10.8 | 3/4 |
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33.9 | 476(+4) | 高野 友和 | 4 | |
6 | 4 | ソフトフルート | 牝3 | 54.0 | 福永 祐一 | 2:10.9 | クビ |
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34.5 | 472(+2) | 松田 国英 | 6 | |
7 | 5 | リアアメリア | 牝3 | 54.0 | 川田 将雅 | 2:10.9 | クビ |
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34.9 | 482(-2) | 中内田 充正 | 7 | |
8 | 1 | シャドウディーヴァ | 牝4 | 56.0 | 内田 博幸 | 2:11.0 | 1/2 |
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34.3 | 478(-4) | 斎藤 誠 | 14 | |
9 | 2 | サムシングジャスト | 牝4 | 56.0 | 松山 弘平 | 2:11.2 | 3/4 |
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34.7 | 516(+2) | 松田 国英 | 15 | |
10 | 16 | ミスニューヨーク | 牝3 | 54.0 | 加藤 祥太 | 2:11.2 | ハナ |
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34.8 | 462(0) | 杉山 晴紀 | 13 | |
11 | 14 | サトノガーネット | 牝5 | 56.0 | 坂井 瑠星 | 2:11.2 | ハナ |
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34.3 | 444(+4) | 矢作 芳人 | 10 | |
12 | 3 | リュヌルージュ | 牝5 | 56.0 | 団野 大成 | 2:11.3 | 1/2 |
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34.7 | 478(-2) | 斉藤 崇史 | 16 | |
13 | 15 | ウラヌスチャーム | 牝5 | 56.0 | 斎藤 新 | 2:11.3 | ハナ |
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35.1 | 498(-6) | 斎藤 誠 | 11 | |
14 | 9 | ウインマイティー | 牝3 | 54.0 | 和田 竜二 | 2:11.4 | 1/2 |
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35.1 | 480(0) | 五十嵐 忠男 | 12 | |
15 | 7 |
ロサグラウカ
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牝5 | 56.0 | 幸 英明 | 2:11.4 | クビ |
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34.6 | 458(-8) | 尾関 知人 | 17 | |
16 | 6 | ノームコア | 牝5 | 56.0 | 横山 典弘 | 2:11.6 | 1 |
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36.1 | 466(-2) | 萩原 清 | 2 | |
17 | 17 | エスポワール | 牝4 | 56.0 | 武 豊 | 2:11.6 | クビ |
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35.4 | 486(+6) | 角居 勝彦 | 8 | |
18 | 10 | カーロバンビーナ | 牝5 | 56.0 | 浜中 俊 | 2:12.5 | 5 |
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35.2 | 402(-6) | 戸田 博文 | 18 |
ハロンタイム | 12.6 - 11.1 - 11.2 - 12.3 - 12.1 - 12.0 - 12.2 - 12.0 - 11.9 - 11.1 - 11.8 |
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上り | 4F 46.8 - 3F 34.8 |
1コーナー | 6-5,12,2(4,17)(1,9)(3,16)11(7,18)(13,15)8,14,10 |
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2コーナー | 6-5,12,2(4,17)(1,9)3,16,11(7,18)(13,15)8(10,14) |
3コーナー | 6-5(12,17)9(2,4,15)(1,16)(3,18)(7,11)13(8,14)10 |
4コーナー | 6-5(17,15,18)(12,9)(2,4,16,11)(3,13)(1,7,8,14)-10 |
勝馬 | ラッキーライラック [牝5・栗毛] 父:オルフェーヴル 母:ライラックスアンドレース |
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馬主 | 有限会社 サンデーレーシング |
生産地 | 北海道勇払郡安平町 |
生産牧場 | ノーザンファーム |
戦績 | 18戦7勝 (内中央) 17戦7勝 (内海外) 1戦0勝 |
獲得賞金 | 754,208,700円 (内中央) 692,467,000円 (内海外) 61,741,700円 |
主な勝鞍 | 重賞6勝目 2017年 アルテミスステークス(GⅢ) 2017年 阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ) 2018年 チューリップ賞(GⅡ) 2019年 エリザベス女王杯(GⅠ) 2020年 大阪杯(GⅠ) |
騎手 | C.ルメール:2勝目 2008年 リトルアマポーラ |
調教師 | 松永 幹夫:2勝目 2019年 ラッキーライラック |