モリモリ発電中!
環境にやさしいJRAのバイオマス発電
“馬の寝床”が、電気に生まれ変わる。
馬の生活に寄り添ったJRAのバイオマス発電プラントの仕組みと、
そこに込められた想いをご紹介します。
バイオマス発電って?
皆さんは「バイオマス発電」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか。
「バイオマス発電」とは、太陽光や風力と並ぶ再生可能エネルギーの一つで、動植物由来の有機資源を燃料として電気を作る発電方法です。化石燃料を使わないため、地球温暖化の抑制にも貢献する、環境にやさしいシステムです。
栗東トレーニング・センターでは、センター内で出る使用済み馬房敷料をそのまま燃料として活かす「バイオマス発電プラント」を設置。燃焼の熱エネルギーでボイラーを加熱し水蒸気を発生させ、蒸気タービンを回すことにより電気を作り出します。
馬の生活に欠かせない「馬房敷料」
JRAのバイオマス発電の燃料となるのが「馬房敷料」。馬房敷料とは、馬が寝転んだり休んだりするための“馬の寝床“のこと。稲わらや木を薄く削ったウッドシェーブなどが使われています。
約2,000頭の競走馬が生活する栗東トレーニング・センター、美浦トレーニング・センターでは毎日大量の馬房敷料が使用されます。
排出され続ける“馬の寝床”を、どうする?
糞尿等で汚れた敷料は衛生面の観点から速やかに交換されます。
その量は、栗東トレーニング・センターだけで1日およそ60トン。
これまでは敷料を堆肥として再利用していましたが、堆肥を必要とする農家が減少したことなどもあり、堆肥化とは別の持続可能な処理方法が求められていました。
馬房敷料を“エネルギー”へ
そこで、トレーニング・センター内で出る使用済み馬房敷料をそのまま燃料として活かす「バイオマス発電プラント」を、栗東トレーニング・センターでは2019年、美浦トレーニング・センターでは2024年にそれぞれ導入。このプラントでは、燃焼の熱エネルギーでボイラーを加熱し水蒸気を発生させ、その蒸気でタービンを回すことにより電気を作り出します。
栗東の場合、発電される電気の量は年間で330万〜350万キロワット時(kWh)。これは、施設全体で使用する1年間の電力量のおよそ半分に相当します。使用済み馬房敷料はエネルギーを生み出す資源へと生まれ変わっています。
導入の結果、生まれた“新しい価値”
これまでは主に堆肥として活用されてきた馬房敷料が、今では電力の資源に。
バイオマス発電プラントの導入によって、日々発生し続ける使用済み馬房敷料を、環境への負荷を抑えながらエネルギーとして有効活用するという、新たな価値を生み出すことが可能になりました。
馬の生活に欠かせない“寝床”が、実は地球にやさしい電気をつくっている。
そんな意外な取組みが、「JRAエコチャレンジ」の1つとして始まっています。
JRAは競馬のチカラを活かして、地球環境をサステナブルにする活動に力を注いでいます。