1967年に4歳(現3歳)以上・ハンデキャップの条件で中山競馬場・芝1200mを舞台に創設された『スプリンターズステークス』は、当時4歳(現3歳)以上の馬が出走できる唯一のスプリント重賞だった。1984年、グレード制の導入に伴い、本競走はGIII に格付けされるとともに、開催時期を3月に移行、京王杯スプリングCとともに安田記念のステップレースとして位置付けられたのち、1987年からGII に格上げされた。
その後、1年を締めくくるスプリント系の大レースを開催しようとする機運が高まり、本競走は1990年にGI に格上げされ、開催時期も有馬記念の1週前に移設された。さらに、2000年にスプリント競走体系が整備されたことにより、初秋の中山開催の最終週に開催時期が繰り上げられ、以来、秋競馬最初のGI レースとして定着している。
出走資格は、1994年から国際競走となり外国馬は4頭まで(2002年のみ5頭まで)出走可能となったが、2006年に出走枠が8頭に拡大された。また、1995年から中央競馬指定交流競走として地方馬は指定のレースで所定の成績を収めた馬に出走資格が与えられた。なお、2006年から地方馬は同年のキーンランドCおよびセントウルS2着以内馬と外国で行われる『グローバルスプリントチャレンジ』対象競走の2着以内馬に優先出走が認められたほか、GI 競走(2歳馬競走を除く)1着馬にも出走資格が与えられた。
過去に出走した外国馬の中から、2005年のサイレントウィットネス(香港)、2006年のテイクオーバーターゲット(豪州)、2010年のウルトラファンタジー(香港)の3頭が本競走に優勝している。
また、2005年から世界初の国際スプリントシリーズとなる『グローバルスプリントチャレンジ』が創設され、本競走はその第8戦として行われており(2010年までは第6戦、2011年は第7戦として開催)、2006年には、前記テイクオーバーターゲットが53ポイントを獲得、見事に同シリーズ総合チャンピオンに輝いた。
競走名:3回は「英国フェア開催記念」。8〜13回は(読売杯)、14〜16回は(読売)がつく。38回は(日本中央競馬会創立50周年記念)がつく。
競馬場:22回は東京。36回は新潟。
距 離:22回は1,400m。
年 齢:2、15〜23回は4歳以上。
格付け:18〜20回はGIII。21〜23回はGII。
負担重量:1、2回はハンデキャップ。3〜23回は別定。28、29回は南半球産3歳馬2s減。
条 件:23〜27回は(混合)。28回から(国際)となる。29回から(指定)となる。
備 考:39回よりグローバルスプリントチャレンジの構成レースとして施行。
降 着:第44回(2010年)ダッシャーゴーゴー・第2位入線→他馬の走行を妨害したため第4着に降着。
スプリンターズSレコード(中山・芝1,200m・外) 1:07.0 35回 トロットスター
サクラバクシンオー
古馬のスプリント重賞としては中央競馬で最も歴史が古く、平成2年のGI 昇格で名実ともに“最強スプリンター決定戦”となったスプリンターズS。舞台となる中山競馬場の芝1200メートルはスタートから約4.5メートルの坂を下って後半登りに転じるという難コースで、スピードの絶対値に加え、最後に踏ん張りがきく実力がなければ勝ち切ることは難しい。そんな過酷な舞台で唯一の連覇※を成し遂げたのが、サクラバクシンオーである。
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