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第39回 ジャパンカップ

最内へと導かれたスワーヴリチャードが激戦を制す!

創設39年目にして初めて日本馬のみで行われることとなったジャパンカップ(GⅠ)。外国馬に代わってレースを彩ったのは、世界の名手たちだ。今秋、相次いで来日したクリストフ・スミヨン、ウィリアム・ビュイック、ライアン・ムーア、ランフランコ・デットーリらが、ジャパンカップ出走馬の手綱を託されたのである。

その中のひとり、今年24歳の若さで英リーディングジョッキーに輝いた若き天才、オイシン・マーフィー騎手がレースを制する。コンビを組んだ相手はスワーヴリチャードだ。

先導するダイワキャグニーを大きな一団が追走する展開。好位の内に3歳牝馬カレンブーケドール、外に2番人気のワグネリアン、その後ろに1番人気レイデオロといったポジショニングだ。前日の雨で追い込みが効きにくい馬場となったこともあって、有力馬の多くが前めの位置取りを心がけていた。

スワーヴリチャードも、この一団の中。「カレンブーケドールの後ろあたりにつけたい」というマーフィー騎手のプラン通りにレースを進める。そのまま3コーナーから4コーナーを回り切ったスワーヴリチャードは、十分に手応えを残したまま直線へ。すぐ前では、ダイワキャグニーを交わしてカレンブーケドールがラストスパートに入ろうとしていた。

「外へ持ち出すよりも、ゴールへの最短距離を進む!」

鞍上の強い意志に導かれて内ラチ沿いを突いたスワーヴリチャードは、カレンブーケドールとの激しい追い比べを4分の3馬身差制してゴールへと達し、昨年の大阪杯に続く2つ目のGⅠタイトルを手にすることになる。

「日本で騎乗するにあたって、このレースを勝つのが目標だった。夢がかなった」と喜びを爆発させるマーフィー騎手。英リーディングジョッキーに輝いた手腕に加え、ディアドラでの英G1ナッソーS制覇などを通じて日本馬の強さを肌で感じていたからこそ可能だった“イン突き”だ。もちろん、その信頼に応えて、荒れた馬場の上で最後まで脚を伸ばしたスワーヴリチャードの頑張りも見事。人馬一体となってつかんだジャパンカップ優勝である。

(谷川 善久)

11レース
ウインファイブ5レース目

第39回 ジャパンカップGⅠ

3歳以上
オープン
(国際)(指定)
定量
コース:2,400メートル(芝・左)
  • 本賞金(万円)
    1. 1着30,000
    2. 2着12,000
    3. 3着7,500
    4. 4着4,500
    5. 5着3,000
  • 付加賞(万円)
    1. 1着319.2
    2. 2着91.2
    3. 3着45.6
着順 馬番 馬名 性齢 負担重量 騎手 タイム 着差 コーナー通過順位 推定上り 馬体重(増減) 調教師 単勝人気
1 枠3赤 5 スワーヴリチャード 牡5 57.0 O.マーフィー 2:25.9
  • 7
  • 7
  • 6
  • 5
36.5 516(+2) 庄野 靖志 3
2 枠1白 1 カレンブーケドール 牝3 53.0 津村 明秀 2:26.0 3/4
  • 4
  • 4
  • 3
  • 2
36.9 466(+2) 国枝 栄 5
3 枠2黒 2 ワグネリアン 牡4 57.0 川田 将雅 2:26.2 1 1/2
  • 6
  • 6
  • 6
  • 8
36.6 458(-4) 友道 康夫 2
4 枠8桃 14 マカヒキ 牡6 57.0 武 豊 2:26.5 1 3/4
  • 15
  • 15
  • 15
  • 13
36.3 506(+2) 友道 康夫 12
5 枠4青 6 ユーキャンスマイル 牡4 57.0 岩田 康誠 2:26.6 クビ
  • 12
  • 12
  • 12
  • 12
36.7 488(0) 友道 康夫 4
6 枠4青 7
ダイワキャグニー
ブリンカー
牡5 57.0 石橋 脩 2:26.6 クビ
  • 1
  • 1
  • 1
  • 1
37.9 508(+6) 菊沢 隆徳 14
7 枠7橙 13
エタリオウ
ブリンカー
牡4 57.0 横山 典弘 2:26.9 1 1/2
  • 4
  • 4
  • 3
  • 2
37.7 462(-16) 友道 康夫 9
8 枠3赤 4 ムイトオブリガード 牡5 57.0 C.ルメール 2:27.1 1 1/4
  • 9
  • 9
  • 9
  • 8
37.4 488(0) 角田 晃一 7
9 枠6緑 11 シュヴァルグラン 牡7 57.0 C.スミヨン 2:27.1 クビ
  • 7
  • 7
  • 6
  • 7
37.6 464(前計不) 友道 康夫 8
10 枠5黄 9 ルックトゥワイス 牡6 57.0 L.デットーリ 2:27.3 1 1/2
  • 13
  • 13
  • 12
  • 15
36.9 440(-2) 藤原 英昭 6
11 枠5黄 8 レイデオロ 牡5 57.0 W.ビュイック 2:28.1
  • 9
  • 11
  • 9
  • 8
38.4 486(+4) 藤沢 和雄 1
12 枠2黒 3 ウインテンダネス 牡6 57.0 田辺 裕信 2:28.9
  • 3
  • 3
  • 3
  • 5
39.5 514(-2) 杉山 晴紀 15
13 枠8桃 15 ジナンボー 牡4 57.0 R.ムーア 2:29.1 1 1/2
  • 9
  • 9
  • 9
  • 8
39.4 480(+8) 堀 宣行 11
14 枠6緑 10 ダンビュライト 牡5 57.0 松若 風馬 2:29.2 クビ
  • 2
  • 2
  • 2
  • 2
40.1 488(-6) 音無 秀孝 10
15 枠7橙 12 タイセイトレイル 牡4 57.0 M.デムーロ 2:29.8 3 1/2
  • 14
  • 14
  • 14
  • 13
39.5 486(+2) 矢作 芳人 13
タイム
ハロンタイム 12.8 - 11.3 - 12.3 - 12.2 - 11.7 - 12.2 - 12.1 - 12.0 - 12.1 - 12.4 - 12.2 - 12.6
上り 4F 49.3 - 3F 37.2
コーナー通過順位
1コーナー (*7,10)3(1,13)2(5,11)(4,8,15)-6-9-12-14
2コーナー (*7,10)3(1,13)2(5,11)(4,15)8=6,9=12-14
3コーナー 7,10(1,3,13)(5,2,11)(8,4,15)(6,9)-12-14
4コーナー 7-(1,10,13)(5,3)11(8,4,2,15)6(14,12)9

払戻金

  • 単勝
    5 510 3番人気
  • 複勝
    5 180 3番人気 1 280 5番人気 2 170 2番人気
  • 枠連
    1-3 2,050 10番人気
  • ワイド
    1-5 880 9番人気 2-5 490 3番人気 1-2 700 7番人気
  • 馬連
    1-5 2,900 10番人気
  • 馬単
    5-1 4,810 17番人気
  • 3連複
    1-2-5 2,900 7番人気
  • 3連単
    5-1-2 19,850 48番人気
勝馬の情報
勝馬 スワーヴリチャード
[牡5・栗毛]
父:ハーツクライ
母:ピラミマ
馬主 株式会社NICKS
生産地 北海道勇払郡安平町
生産牧場 ノーザンファーム
戦績 18戦6勝
(内中央) 17戦6勝
(内海外) 1戦0勝
獲得賞金 957,274,100円
(内中央) 891,324,000円
(内海外) 65,950,100円
主な勝鞍 重賞5勝目
2017年 共同通信杯(GⅢ)
2017年 アルゼンチン共和国杯(GⅡ)
2018年 金鯱賞(GⅡ)
2018年 大阪杯(GⅠ)
騎手 O.マーフィー:初勝利
調教師 庄野 靖志:初勝利
  • 注記:戦績・獲得賞金は2019年ジャパンカップ(GⅠ)終了時点
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