2019年 重賞レース一覧ホープフルステークス
2019年のラストを飾るホープフルS(GⅠ)では、アイビーSを制したワーケア、萩S1着のヴェルトライゼンデ、芙蓉S勝ち馬オーソリティら2戦2勝の戦績で駒を進めてきた馬たちが人気を集めた。中でも注目の的は、単勝オッズ2.0倍の1番人気に支持されたコントレイル。9月に阪神芝1800メートルの新馬戦をあっさりと勝ち上がり、続く東京スポーツ杯2歳Sでも切れ味一閃、1分44秒5の2歳JRAレコードを叩き出し、2着以下を5馬身も突き放した素質馬だ。
そしてコントレイルは、この日も期待に応える走りを見せた。
パンサラッサが先導し、レースは緩みのないペースで進む。コントレイルは好スタートから4番手。「燃えやすいところがある」と鞍上・福永祐一騎手が語る通り、やや行きたがっているようにも見えたが「前に馬を置けたことで道中は上手く運べた」という、上々の位置と展開だった。3コーナーから4コーナーにかけては、手綱を引かれたままジリジリと進出。ホームストレッチへと向かうところでは、逃げ馬の直後まで迫る。
「楽な手応えだったので、自信を持って前を捕まえに行った」
福永騎手に少し気合いをつけられたコントレイルは、たやすくパンサラッサをかわし去る。「先頭に立つと躊躇するところがあった」ため、あらためて追い出されると、もうひと伸び。最後は、追いすがるヴェルトライゼンデに1馬身半の差をつけ、外から脚を伸ばすワーケアも3着に封じ込めて、コントレイルは堂々の1着ゴールを果たす。
2016年のレイデオロと2018年のサートゥルナーリアは、このレースで1番人気に応えてデビュー3連勝をマーク、翌春のクラシック制覇へとつなげた。コントレイルにも同様の活躍を期待していいはず。同じく単勝2.0倍で朝日杯フューチュリティSを制したサリオスとの“二強対決”も待ち遠しい。そう感じさせるGⅠ完勝劇であった。
(谷川 善久)
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 負担重量 | 騎手 | タイム | 着差 | コーナー通過順位 | 推定上り | 馬体重(増減) | 調教師 | 単勝人気 |
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1 | 2 | コントレイル | 牡2 | 55.0 | 福永 祐一 | 2:01.4 |
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35.8 | 462(+6) | 矢作 芳人 | 1 | ||
2 | 5 | ヴェルトライゼンデ | 牡2 | 55.0 | O.マーフィー | 2:01.6 | 1 1/2 |
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35.8 | 492(+2) | 池江 泰寿 | 3 | |
3 | 7 | ワーケア | 牡2 | 55.0 | C.ルメール | 2:01.9 | 2 |
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35.9 | 492(+6) | 手塚 貴久 | 2 | |
4 | 13 | ラインベック | 牡2 | 55.0 | 岩田 康誠 | 2:02.2 | 1 3/4 |
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36.9 | 470(+10) | 友道 康夫 | 6 | |
5 | 11 | オーソリティ | 牡2 | 55.0 | 池添 謙一 | 2:02.2 | クビ |
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36.3 | 508(+10) | 木村 哲也 | 4 | |
6 | 9 | パンサラッサ | 牡2 | 55.0 | 坂井 瑠星 | 2:02.7 | 3 |
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37.7 | 456(-2) | 矢作 芳人 | 12 | |
7 | 3 | ブルーミングスカイ | 牡2 | 55.0 | 田辺 裕信 | 2:02.8 | 1/2 |
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37.3 | 464(0) | 角居 勝彦 | 7 | |
8 | 10 | ディアセオリー | 牡2 | 55.0 | 三浦 皇成 | 2:02.9 | クビ |
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36.9 | 482(+2) | 高木 登 | 11 | |
9 | 1 | ブラックホール | 牡2 | 55.0 | 石川 裕紀人 | 2:03.3 | 2 1/2 |
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37.5 | 428(+10) | 相沢 郁 | 5 | |
10 | 12 | ラグビーボーイ | 牡2 | 55.0 | 北村 宏司 | 2:03.7 | 2 1/2 |
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37.3 | 504(+20) | 勢司 和浩 | 10 | |
11 | 4 | ガロアクリーク | 牡2 | 55.0 | 丸山 元気 | 2:04.0 | 1 3/4 |
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38.3 | 506(+6) | 上原 博之 | 9 | |
12 | 6 | ナリノモンターニュ | 牡2 | 55.0 | M.デムーロ | 2:04.9 | 5 |
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38.4 | 492(+10) | 上原 博之 | 8 | |
13 | 8 | クリノブレーヴ | 牡2 | 55.0 | 斎藤 新 | 2:05.7 | 5 |
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38.8 | 460(+2) | 長谷川 浩大 | 13 |
ハロンタイム | 12.6 - 11.5 - 12.4 - 12.2 - 12.2 - 12.1 - 12.0 - 12.0 - 11.9 - 12.5 |
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上り | 4F 48.4 - 3F 36.4 |
1コーナー | 9(3,13)-2,1(5,4)(6,11)10,7-(12,8) |
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2コーナー | 9(3,13)-2,1(5,4)(10,11)7,6(12,8) |
3コーナー | 9,13(3,2)(1,5,4)11(10,7)-(6,12)-8 |
4コーナー | 9-(13,2)(3,5,11)(1,7)(10,4)-12-6-8 |
勝馬 | コントレイル [牡2・青鹿毛] 父:ディープインパクト 母:ロードクロサイト |
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馬主 | 前田 晋二氏 |
生産地 | 北海道新冠郡新冠町 |
生産牧場 | 株式会社ノースヒルズ |
戦績 | 3戦3勝 |
獲得賞金 | 111,267,000円 |
主な勝鞍 | 重賞2勝目 2019年 東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ) |
騎手 | 福永 祐一:2勝目 2012年 エピファネイア |
調教師 | 矢作 芳人:初勝利 |