2012年1月11日発表
『2011年度ワールドサラブレッドランキング(WTR)』がIFHA(国際競馬統括機関連盟)から発表されました。昨年1月1日から12月31日までに出走した馬を対象としたもので、国際ハンデキャッパー会議において決定されたものです。
115ポンド以上351頭(実頭数)の馬がランク付けされましたが、国別では、米国90頭、英国54頭、豪州47頭、仏国36頭に次いで日本は29頭(前年より1頭減)で、世界第5位となっています。
ワールドチャンピオンは、136ポンドのフランケルとなりました。これはサセックスステークスの5馬身差圧勝、そしてクイーンエリザベスII世ステークスの4馬身差圧勝が評価されてのものです。同馬の戦績はこれで9戦9勝となりました。距離コラムは違いますが、2009年のトップホース、シーザスターズと並ぶ評価となります。第2位は、オーストラリアの牝馬、ブラックキャビアで132ポンドです。3馬身差で圧勝したニューマーケットハンデでの評価となります。こちらもデビュー以来無敗で、16戦16勝です。第3位は128ポンドで2頭が並びました。英チャンピオンステークスを勝ったシリュスデゼーグルと凱旋門賞を圧勝したデインドリームです。シリュスデゼーグルは英チャンピオンステークスでソーユーシンク(126ポンド)を破ったことが評価されました。また、デインドリームは2008年に凱旋門賞を制した同じ3歳牝馬のザルカヴァと並ぶ評価となります。
日本調教馬は、史上7頭目の三冠馬となったオルフェーヴルが有馬記念も勝ち123ポンドで第17位タイとなりました。3歳としては、98年のエルコンドルパサー(126ポンド)、01年のクロフネ(125ポンド)、05年のディープインパクト(124ポンド)に次ぎ、01年のジャングルポケット(123ポンド)と並ぶ評価となります。菊花賞の122ポンドは3歳のEコラムで世界トップとなります。天皇賞(秋)1着・ジャパンカップ2着のトーセンジョーダンとドバイワールドカップを優勝したヴィクトワールピサが122ポンドで第23位タイとなっています。ブエナビスタはジャパンカップを勝ち120ポンドの評価で第59位タイとなりました。これは4歳以上牝馬の芝・Lコラムでスノーフェアリーと並び世界トップとなります。その他、121ポンドで第38位タイに天皇賞(秋)2着のダークシャドウ、宝塚記念1着のアーネストリー、ドバイワールドカップ2着のトランセンドがランクインしています。120ポンド以上の日本調教馬は11頭で、過去最高の頭数となりました。

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