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キャリア不問の最強スプリンター決定戦!「第40回 高松宮記念」
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キャリア不問の最強スプリンター決定戦!「第40回 高松宮記念」
過去5年の高松宮記念優勝馬5頭中、このレースと同じ芝1200mの重賞で優勝経験があったのはファイングレイン(2008年)だけ。上半期の最強スプリンター決定戦という位置付けながら、近年はスプリント路線に転向してきたばかりの馬が優勢だ。今年も「新規参入組」が王座を奪うのか、それともスプリント重賞のタイトルホルダーが意地を見せるのか。激戦必至の名物GI を読み解くべく、過去10年のレース結果から、好走馬に共通する傾向を探ってみよう。






HIGHLOW
マイル以上の重賞に実績のある馬が強い!

過去10年の3着以内馬30頭中、半数を超える18頭は“芝1600m以上の重賞で連対経験があった”。昨年の優勝馬ローレルゲレイロも、2008年の東京新聞杯1着、2007年のNHKマイルC2着など、芝1600mの重賞で計5連対をマークしていた。芝1600m以上の重賞で連対経験があった馬は、3着内率32.1%と好走率も高い。芝1200mのGI とはいえ、マイル以上の距離に実績がある馬を重視すべきレースと言えるだろう。〔表1〕
〔表1〕 芝1600m以上の重賞での連対経験の有無別成績(過去10年)

芝1600m以上の重賞での連対経験 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 7-6-5-38 12.5% 23.2% 32.1%
なし 3-4-5-111 2.4% 5.7% 9.8%

地方競馬および海外のレースを除く

なお、“芝1600m以上の重賞で連対経験があった馬”のうち、このレースで単勝オッズ「20倍未満」の支持を集めた馬は、連対率35.5%、3着内率51.6%と、さらに優秀な数値をマークしている。マイル以上の重賞で十分な実績があり、なおかつこのレースでそれなりに評価されている馬の信頼度は高いようだ。〔表2〕
〔表2〕 芝1600m以上の重賞で連対経験があった馬の、単勝オッズ別成績(過去10年)

単勝オッズ 成績 勝率 連対率 3着内率
20倍未満 7-4-5-15 22.6% 35.5% 51.6%
20倍以上 0-2-0-23 0% 8.0% 8.0%
7-6-5-38 12.5% 23.2% 32.1%

地方競馬および海外のレースを除く

外枠に注目!

枠番別成績を調査したところ、3着内率が20.0%以上だったのは、「6枠」・「7枠」・「8枠」のグループだけだった。内めの枠からも好走馬は出ているが、全体的には外めの枠が優勢だ。〔表3〕
〔表3〕 枠番別成績(過去10年)

枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 1-0-2-17 5.0% 5.0% 15.0%
2枠 2-1-0-17 10.0% 15.0% 15.0%
3枠 1-0-1-18 5.0% 5.0% 10.0%
4枠 1-2-0-17 5.0% 15.0% 15.0%
5枠 0-2-0-18 0% 10.0% 10.0%
6枠 2-0-2-16 10.0% 10.0% 20.0%
7枠 2-3-2-22 6.9% 17.2% 24.1%
8枠 1-2-3-24 3.3% 10.0% 20.0%

次に、“単勝オッズが10倍以上だった馬”の枠番別成績を調査したところ、3着以内馬を3頭以上送り出していたのは、「8枠」(5頭)と「7枠」(3頭)だけだった。前評判が高くない馬同士を比較する際は、外めの枠に入った馬を重視したい。〔表4〕
〔表4〕 単勝オッズが10倍以上だった馬の、枠番別成績(過去10年)

枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 1-0-1-13 6.7% 6.7% 13.3%
2枠 0-0-0-17 0% 0% 0%
3枠 0-0-0-18 0% 0% 0%
4枠 0-1-0-13 0% 7.1% 7.1%
5枠 0-0-0-15 0% 0% 0%
6枠 0-0-0-14 0% 0% 0%
7枠 1-1-1-20 4.3% 8.7% 13.0%
8枠 1-1-3-20 4.0% 8.0% 20.0%
3-3-5-130 2.1% 4.3% 7.8%

「差し」・「追い込み」がよく決まる!

過去10年の3着以内馬30頭中22頭は、4コーナーで「5番手以下」に位置していた。芝1200mの短距離レース、かつゴール前の直線が平坦なコースとはいえ、歴戦の短距離巧者が揃うGI だけに、序盤から先団につけた馬がそのまま上位に食い込むケースはそれほど多くないようだ。〔表5〕
〔表5〕 4コーナーの位置別成績(過去10年)

4コーナーの位置 成績 勝率 連対率 3着内率
4番手以内 3-2-3-38 6.5% 10.9% 17.4%
5番手以下 7-8-7-111 5.3% 11.3% 16.5%

さらに、“単勝オッズが10倍未満だった馬”について、4コーナーの位置別成績を見ると、4コーナー「5番手以下」の馬は、勝率・連対率で「4番手以内」の馬の2倍近い数値をマークしていた。特に上位人気馬を比較する際は、「逃げ」「先行」脚質の馬よりも、「差し」「追い込み」脚質の馬を重視すべきだろう。〔表6〕
〔表6〕 単勝オッズが10倍未満だった馬の、4コーナーの位置別成績(過去10年)

4コーナーの位置 成績 勝率 連対率 3着内率
4番手以内 2-2-2-10 12.5% 25.0% 37.5%
5番手以下 5-5-3-9 22.7% 45.5% 59.1%
7-7-5-19 18.4% 36.8% 50.0%

前走「阪急杯」組が中心!

過去10年の連対馬20頭中12頭は、前走で「阪急杯」に出走していた。一方、前走が「シルクロードS」だった連対馬は2頭、前走が「オーシャンS」だった連対馬は1頭にとどまっている。主要なステップレースに出走した馬の中では、前走が「阪急杯」だった馬に注目したい。〔表7〕
〔表7〕 前走のレース別成績(過去10年)

前走のレース 成績 勝率 連対率 3着内率
阪急杯 6-6-3-45 10.0% 20.0% 25.0%
シルクロードS 2-0-3-19 8.3% 8.3% 20.8%
オーシャンS 1-0-2-46 2.0% 2.0% 6.1%
その他のレース 1-4-2-39 2.2% 10.9% 15.2%

阪急杯は、芝1200mで行われていた2005年以前を含む
オーシャンSは、オープン特別として行われていた2005年以前を含む

なお、2006年以降は、阪神・芝1200mのレースだった「阪急杯」が芝1400mに延長され、オープン特別だった「オーシャンS」が重賞として行われている。しかし、2006年以降の前走のレース別成績を見ても、好走率がもっとも高いのは前走で「阪急杯」に出走していた馬だった。前哨戦のレース条件が変更されたあとも、“前走「阪急杯」組が優勢”という傾向に変化はないようだ。〔表8〕

(伊吹雅也)
〔表8〕 前走のレース別成績(過去4年)

前走のレース 成績 勝率 連対率 3着内率
阪急杯 3-1-2-13 15.8% 21.1% 31.6%
シルクロードS 1-0-0-7 12.5% 12.5% 12.5%
オーシャンS 0-0-2-26 0% 0% 7.1%
その他のレース 0-3-0-14 0% 17.6% 17.6%

ご注意:当コーナーの情報は、制作段階の情報に基づき制作されております。出走回避などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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