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菊花賞にもっとも近い前哨戦!「第60回 神戸新聞杯(菊花賞トライアル)」
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データ分析

菊花賞にもっとも近い前哨戦!「第60回 神戸新聞杯(菊花賞トライアル)」

昨年の神戸新聞杯1、2着馬オルフェーヴルとウインバリアシオンは、菊花賞においても、そのまま1、2着となったように、数々の活躍馬を送り出しているこの重賞は、菊花賞へ向けた前哨戦の中でも、まさに王道中の王道という位置にある一戦と言える。また、菊花賞だけでなく、その後に続く秋のGI 戦線、そして来春へと夢が広がっていく優駿が登場してくることだろう。その重要な一戦の傾向を、過去10年のデータから導き出していこう。






HIGHLOW

上位人気馬が好成績!

過去10年の神戸新聞杯の勝ち馬のうち、2009年のイコピコ(7番人気)を除く9頭が単勝「3番人気以内」の馬だった。2着馬においても8頭が同じく「3番人気以内」で、3着には単勝「5番人気以下」から5頭が食い込んでいるものの、そのうち4頭は「5、6番人気」と、比較的上位の支持を受けた馬が優勢となっている。また、単勝オッズ別成績を調べると、単勝オッズ「1.9倍以下」および「2.0〜6.9倍」という上位の支持を受けた馬が、やはり好成績を挙げていることがわかる。〔表1〕〔表2〕

※2006年までは芝2000mで開催
※2006年は中京競馬場にて開催
〔表1〕 単勝人気別成績(過去10年)

単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 5-3-0-2 50.0% 80.0% 80.0%
2番人気 1-2-4-3 10.0% 30.0% 70.0%
3番人気 3-3-1-3 30.0% 60.0% 70.0%
4番人気 0-0-0-10 0% 0% 0%
5番人気 0-2-2-6 0% 20.0% 40.0%
6番人気以下 1-0-3-82 1.2% 1.2% 4.7%
〔表2〕 単勝オッズ別成績(過去10年)

単勝オッズ 成績 勝率 連対率 3着内率
1.9倍以下 3-2-0-0 60.0% 100% 100%
2.0〜6.9倍 5-5-5-5 25.0% 50.0% 75.0%
7.0〜9.9倍 1-0-0-5 16.7% 16.7% 16.7%
10.0〜19.9倍 0-2-2-13 0% 11.8% 23.5%
20.0倍以上 1-1-3-83 1.1% 2.3% 5.7%

日本ダービーから臨んだ馬が優勢

過去10年の前走のレース別成績を調べると、前走「日本ダービー」組が勝ち馬10頭のうち9頭を占め、勝率・連対率でトップとなっていた。そのほかのレースから臨んだ馬の中では、前走「ラジオNIKKEI賞」(ラジオたんぱ賞として行われた2005年以前を含む)組が勝ち馬1頭を出して、まずまずの成績を挙げている。なお、前走「古馬混合重賞」から臨んで連対した2頭の内訳は、宝塚記念と札幌記念が各1頭、「その他のレース」から3着に入った3頭は、1000万下または1600万下の特別レースからの臨戦だった。〔表3〕
〔表3〕 前走のレース別成績(過去10年)

前走のレース 成績 勝率 連対率 3着内率
日本ダービー 9-7-4-26 19.6% 34.8% 43.5%
ラジオNIKKEI賞 1-1-2-9 7.7% 15.4% 30.8%
古馬混合重賞 0-2-1-3 0% 33.3% 50.0%
その他のレース 0-0-3-68 0% 0% 4.2%


日本ダービーの上位入線馬はやはり強い

日本ダービーから神戸新聞杯に臨んだ46頭について、日本ダービーでの着順別成績を調べると、ダービー馬は参戦した6頭がすべて連対を果たしているなど、日本ダービーで5着以内に入っていた馬が、高い好走率をマークしていた。逆に、日本ダービー「6着以下」からの巻き返しは、データを見る限りでは厳しいものと言えそうだ。〔表4〕
〔表4〕 前走が日本ダービーだった馬の、そのレースでの着順別成績(過去10年)

前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 4-2-0-0 66.7% 100% 100%
2着 3-2-1-2 37.5% 62.5% 75.0%
3着 1-2-0-2 20.0% 60.0% 60.0%
4〜5着 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
6着以下 0-1-3-20 0% 4.2% 16.7%

春シーズンの成績にも注目!

神戸新聞杯には、「春シーズンに重賞またはクラシックのトライアルレースで2番人気以内に支持されたが3着以下に敗れた」経験を持つ馬が過去10年で毎年連対しているということがわかった。昨年は、1、2着馬がともにこの条件に該当する馬だっただけに、今年も該当する馬が出走するようであれば、注目してみるのも面白いかもしれない。〔表5〕

(浅野靖典)
〔表5〕 春シーズンに重賞またはクラシックのトライアルレースで2番人気以内に支持されたが3着以下に敗れた経験をもつ、神戸新聞杯連対馬一覧(過去10年)

年度 着順 馬名 該当レースの人気と着順
02年 2着 ノーリーズン 前走 日本ダービー 2番人気 8着
03年 2着 サクラプレジデント 前々走 日本ダービー 2番人気 7着
04年 1着 キングカメハメハ 5走前 京成杯 1番人気 3着
05年 2着 シックスセンス 3走前 若葉S 2番人気 4着
06年 1着 ドリームパスポート 3走前 スプリングS 2番人気 3着
07年 1着 ドリームジャーニー 3走前 弥生賞 2番人気 3着
08年 2着 ブラックシェル 3走前 皐月賞 2番人気 6着
09年 2着 リーチザクラウン 前々走 皐月賞 2番人気 13着
10年 1着 ローズキングダム 前々走 皐月賞 2番人気 4着
11年 1着 オルフェーヴル 4走前 きさらぎ賞 2番人気 3着
2着 ウインバリアシオン 4走前 きさらぎ賞 1番人気 4着

該当するレースが複数ある場合は、直近のものを掲載

ご注意:当コーナーの情報は、制作段階の情報に基づき制作されております。出走回避などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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