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スーパーGIシリーズ
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【PROFILE】辻 三蔵(つじ さんぞう)
レーシングライター、元『ホースニュース馬』美浦所属トラックマン。
1974年広島県出身。明治大学卒業後、『ホースニュース馬』に入社。井崎脩五郎を師匠に持つ。馬社休刊後も、美浦トレセンで追い切りを見て、取材する毎日を送っている。2007年ヴィクトリアマイルではコイウタ本命で『馬』紙面上で3連単2,283,960円を的中している。グリーンチャンネル「KEIBAコンシェルジュ」「明日のレース分析」等に出演。JRAホームページでは「新馬・クラシック情報」を執筆している。

 あなたのそして、私の『わたうま』が走る!5月24日より受付が始まった「2008スーパーGIシリーズ」。3歳以上のJRA所属馬1頭を『わたうま』(「わたしの馬」の略称)として登録して、今年のGI(JpnI)20レースの1着本賞金の獲得合計金額を競います。
 正直、かなり簡単だと思っていました。エントリー期間が10月4日(第4回中山競馬第8日)までということもあり、スプリンターズステークスまでのGI勝ち馬がわかります。しかもジャパンカップ(25,000万円)を筆頭に、13,000万円を超える高額賞金は中距離GIレースに集中しています。わたうま人気ランキング(6月29日現在)を見ても秋のグランドスラムを歩む馬が上位を占めています。
 となると、獲得賞金トップの24,200万円を稼いでいるディープスカイが人気ランキング1位なのも頷けます。人気ランキングでは2位ウオッカ(12.2%)に大差をつける20.4%。獲得賞金では2位のアドマイヤジュピタ、エイシンデピュティの13,200万円を1億円以上、上回っています。例えば、獲得賞金10,000万円のウオッカがディープスカイを上回るには天皇賞(秋)を勝っても本賞金13,200万円では届きません。本賞金25,000万円のジャパンカップを勝たないといけません。
 しかも獲得賞金2位(13,200万円)のアドマイヤジュピタは凱旋門賞遠征、エイシンデピュティは天皇賞(秋)から香港カップ(12月14日、香港)を予定しています。賞金累積レースはJRAで行われるGIレースだけ。海外、地方主催レースは含まれません。昨年の天皇賞(秋)を制したメイショウサムソン(獲得賞金0万円)も凱旋門賞遠征に心が揺れ動いている現状ですから、貯金があるディープスカイにはがぜん有利です。
 問題は天皇賞(秋)、ジャパンカップを視野に入れているディープスカイが古馬相手にGIを勝てるのか。日本ダービーの勝ち時計・2分26秒7は同日に行われた青嵐賞(古馬1000万下)より0秒4遅い。もちろん、メンバー中、最速の上がり3ハロン34秒2(推定)は素晴らしいですが、ウオッカが昨年のダービーでマークした上がり3ハロンは驚愕の33秒0(推定)。ディープインパクトの33秒4(推定)を凌ぐ、日本ダービー史上最速でした。ウオッカの勝ち時計・2分24秒5はダービー史上3位の好タイムですから正直、物足りなさは残ります。
 ディープスカイが菊花賞を使わずに、天皇賞(秋)、ジャパンカップに出走すれば、ウオッカとの直接対決になります。ジャパンカップには凱旋門賞帰りのアドマイヤジュピタ、メイショウサムソンも出走します。本賞金25,000万円のジャパンカップを勝てば、ディープスカイ(24,200万円)を1レースで逆転できます。ディープスカイも秋にGIが勝てなければ、磐石とは言えません。
 ジャパンカップ参戦組以外の注目馬といえば、秋から戦線復帰するダイワスカーレットです。エリザベス女王杯(9,000万円)から有馬記念(18,000万円)を予定していますが、ウオッカがいないこの2レースを勝てば、一気にトップに立ちます。
 個人的には松田壮平さんのマイ『わたうま』マツリダゴッホに期待していましたが、中山以外はからっきしなのが…。陣営も有馬記念を目標にローテーションを組んでくるだろうし、有馬記念を連覇してもディープスカイには届かない。うーん、悩ましい。
 意外と面白いのが岡部玲子さんの『わたうま』アサクサキングスですね。こちらはマツリダゴッホと違って、東京といえば、アサクサというぐらい、東京コースは[2・1・0・1]と大の得意。大敗したのは雨が降っていたNHKマイルカップ(稍重、11着)だけ。アサクサキングスは雨が降ると全くダメなのでNHKマイルカップの結果は度外視していいですね。ちなみに日本ダービーで2着したときの走破タイム(2分25秒0)は過去20年の日本ダービーの勝ち時計と比べると、4番目に相当します。菊花賞を勝っていますが、本質的には中距離がベスト。ダービーと同じ舞台のジャパンカップで一発あるかも!!てなことで、辻三蔵は岡部玲子さんの『わたうま』に乗ります!


第8回 井崎脩五郎
(08/12/18)
第7回 鈴木 淑子
(08/11/7)
第6回 宮川 一朗太
(08/9/19)
第5回 津田 照之
(08/8/29)
第4回 細江 純子
(08/8/8)
第3回 辻 三蔵
(08/7/10)
第2回 松田 壮平
(08/6/18)
第1回 岡部 玲子
(08/5/23)