今週の注目レース

ダービーデー馬連 目黒記念(GⅡ)

東京競馬場 2500メートル(芝)ハンデ 4歳以上オープン

出走馬情報

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牝4歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:サロミナ
  • 母の父:Lomitas
ここに注目!

半兄に2019年朝日杯フューチュリティSを制し、翌年の皐月賞、日本ダービーでともに2着のサリオス(父ハーツクライ)がいる良血馬。本馬はまだキャリア4戦だが、オール連対とその素質は本物だ。重賞初勝利の可能性は十分にある。

1番人気に推された前走の白富士S(リステッド・東京・芝2000メートル)は、中団をリズム良く追走すると、メンバー中最速タイの上がり3ハロン33秒7(推定)の末脚で鮮やかな差し切り勝ち。騎乗したC.ルメール騎手は「体が大きくなって反応も良くなりましたね。重賞でも問題ないと思います」と能力を称賛した。420キログラム台の小柄な牝馬で、ここまでは慎重にローテーションを選択。それでもキャリア全4戦でメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムをマークしており、素質の高さは十分に示している。全姉サラキアが2020年のエリザベス女王杯と有馬記念でともに2着なら、距離延長も克服できそうだ。馬名の由来は「ローマ神話の女神と海神が象られた黄金の塩入れ。母名より連想」。

牡4歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:シャッセロール
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

東京・芝2400メートルの2022年青葉賞を勝利。次戦の日本ダービーでも5着に頑張っており、東京コースの長丁場は自信を持って臨める。日経新春杯、京都記念と今年に入ってGⅡで3着2回。地力も強化された印象だ。

前走・京都記念は好位の外を追走し、スムーズに直線を向いて脚を伸ばした。勝ち馬ドウデュースには離されたが、2着マテンロウレオとはクビ差の3着に好走。騎乗した池添謙一騎手は「ペースが落ち着いたので、自然と前めの位置に。少しハミをかむところがありましたが、流れには乗れていました。ダービー馬に一気にかわされ、しんどくなりましたけど、そこから踏ん張ってくれました」と相棒をねぎらった。昨年の日本ダービーは前述ドウデュースを筆頭に、2着イクイノックス、3着アスクビクターモア、4着ダノンベルーガというハイレベルのメンバーで、それらに続く5着は自信になったはず。ここで2つ目の重賞タイトルを目指す。馬名の由来は「草原(ポルトガル語)」。

牡6歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:マルセリーナ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

母が2011年桜花賞を優勝し、本レースと舞台設定の近いオークスでも4着に入ったマルセリーナという良血馬。本馬は2年前の目黒記念2着、昨年のアルゼンチン共和国杯3着と、東京・芝2500メートルへの適性は高い。

厳しい条件が重なった前走・日経賞。初めて経験する不良馬場のなか、道中は好位で運べていたが、キャリア最長となる約4か月半の休み明けでもあり、直線は苦しくなった。騎乗した池添謙一騎手は「返し馬から馬場に脚を取られていました。きれいな走りをする馬なので、厳しかったです」と肩を落とした。昨年の日経賞は勝ったタイトルホルダーから0秒1差の3着。続く天皇賞(春)ではGⅠ戦線の強敵たちを相手に4着に頑張っており、秘めるポテンシャルは確かだ。前走後は放牧を挟み、消耗戦を戦った疲れは癒えているはず。重賞11戦目の挑戦で、待望の初勝利を手にしたい。馬名の由来は「リズムに乗って」。

牝4歳

調教師:相沢郁(美浦)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ヴィーヴァブーケ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

半兄は2019年札幌2歳Sを制したブラックホール(父ゴールドシップ)。本馬は昨年のエリザベス女王杯で3歳馬ながら2着(同着)に好走し、年明け初戦の前走・日経賞でも4着に頑張った。まだまだ成長する時期だけに、警戒が必要だ。

前走・日経賞は4着。他世代の牡馬とは初対戦だったが、最後方から脚を伸ばして2着ボッケリーニとは0秒2差と、約4か月半ぶりの実戦だったことも踏まえれば、上々の始動戦となった。騎乗したM.デムーロ騎手は「馬は一生懸命に走ってくれました。もう少しのところまで頑張ったけど、休み明けの分か最後で苦しくなってしまいました。この次は変わってくると思います」と、前進を期待していた。昨年のエリザベス女王杯は、1着ジェラルディーナが次戦の有馬記念で3着、2着同着ウインマリリンが次戦の香港ヴァーズ(G1)を優勝しており、本馬の2着も価値は十分だろう。今回のメンバーが相手でも、強く上位を意識できる。馬名の由来は「北海道の代表的な花の名」。

牡4歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:アブソリュートレディ
  • 母の父:Galileo
ここに注目!

キャリア全11戦が5着以内と、非凡なポテンシャルの持ち主。格上挑戦だった前走のオープン特別・大阪ーハンブルクC(阪神・芝2600メートル)を勝利し、豊富なスタミナを証明した。重賞初挑戦でも臆するところはない。

前走のオープン特別・大阪ーハンブルクCは、格上挑戦ながら堂々としたレース運び。道中は2番手を楽に追走し、4コーナーから強気に先頭へ立つと、最後までリードを守り切り、2着馬を3/4馬身振り切った。騎乗した岩田望来騎手は「切れる馬ではないので4コーナーから早めに先頭に行きました。いい形で運べて、持ち味を引き出すことができました」と納得の表情を浮かべた。過去10年の目黒記念では、2014年マイネルメダリストと2016年クリプトグラムが大阪ーハンブルクCからのローテーションで戴冠。阪神の長距離戦で示したスタミナが、この舞台で武器になる。この中間も意欲的な調教を消化。初タイトルをあっさり奪取しても驚けない。馬名の由来は「太陽、日曜日(タイ語)」。

牡4歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ワイルドウインド
  • 母の父:Danehill Dancer
ここに注目!

近親にリアルスティール、ラヴズオンリーユーのGⅠ馬が名を連ねる良質な母系の出身。キャリア9戦でオール3着以内と、今回のメンバーでも安定感は上位だろう。近2戦は2400メートルで好走しており、スタミナも確かだ。

昇級初戦だった前走・メトロポリタンS(リステッド・東京・芝2400メートル)は、道中でたっぷりと息が入る展開のなか、自らポジションを押し上げて直線へ。直線はメンバー中最速の上がり3ハロン33秒6(推定)の末脚を繰り出し、1、2着馬とタイム差なしの3着に頑張った。差し切れなかったものの、ゆったりとした流れで脚をためられたことは、ペースが落ち着きやすい本レースに向けては収穫と言えるだろう。目黒記念は勢いのある馬の活躍が目立つレース。2走前に3勝クラス・御堂筋S(阪神・芝2400メートル)を勝ち、今回が昇級2戦目となる本馬にも期待したいところだ。馬名の由来は「西風、春のそよ風(伊)」。

牡6歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:スウィートリーズン
  • 母の父:Street Sense
ここに注目!

芝3200メートルで行われた2021年の3勝クラス・松籟S(阪神)を制したスタミナは強力だ。前走の天皇賞・春(9着)は相手が強かったが、2走前・日経賞で3着と能力は健在。タフな流れで浮上する。

前走の天皇賞(春)は好位で器用に立ち回り、手応えも良かったように見えたが、4コーナー手前で後退した馬の影響もあったか、直線の上位争いに加わることなく9着でレースを終えた。騎乗した北村友一騎手は「最高のポジションだと思いましたが、勝負どころで前の馬が下がってきて、流れに乗れませんでした。もったいない競馬でした」と振り返った。近2年の目黒記念は、ウインキートス、ボッケリーニと日経賞敗戦組が勝っているが、本馬も2走前の日経賞で上がりのかかる展開のなか、しぶとく3着を確保している。2500メートル以上のレースで3勝と、スタミナはメンバー上位だけに、タフな展開になれば期待はより高まる。馬名の由来は「宇宙(ギリシャ語)」。

(高木 翔平)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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