今週の注目レース

フジテレビ賞スプリングステークス(GⅡ)

中山競馬場 1800メートル(芝)馬齢 牡・牝 3歳オープン

データ分析

皐月賞のトライアルレース

3着までに皐月賞の優先出走権が与えられるトライアルレース。既に重賞で実績を挙げている馬と、ここで3着以内に入って優先出走権を取りたい馬が激突する。今回は過去10年のデータから傾向を探ってみる。

前走5着以下は不振

過去10年の3着以内馬30頭のうち29頭は前走で4着以内に入っていた。昨年は前走がホープフルSで13着だったサトノヘリオスが3着に食い込んだが、これはレアケースと考えていいだろう。前走5着以下の馬は割り引いて評価したい。〔表1〕

〔表1〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
4着以内 10-10-9-68 10.3% 20.6% 29.9%
5着以下 0-0-1-34 0% 0% 2.9%

キャリアは5戦以下で

キャリア6戦以上で連対したのは朝日杯フューチュリティS優勝の実績があった2013年の優勝馬ロゴタイプだけ。2017年3着のプラチナヴォイス以降、5年連続でキャリア6戦以上の馬は掲示板にすら載っていない。キャリア5戦以下の馬を重視したい。〔表2〕

〔表2〕通算出走回数別成績(過去10年)
通算出走回数 成績 勝率 連対率 3着内率
5戦以下 9-10-8-75 8.8% 18.6% 26.5%
6戦以上 1-0-2-27 3.3% 3.3% 10.0%

重賞連対経験のある実績馬が有力

過去10年のうち2017年を除く9回で、重賞2着以内の実績のある馬が3着以内に入っていた。そこで、それらの馬が連対していた重賞の内訳を見ると、朝日杯フューチュリティS、共同通信杯、新潟2歳Sで連対を果たしていた馬が複数3着以内に入っている。〔表3〕

〔表3〕重賞連対実績のあった3着以内馬(過去10年)
年度 着順 馬名 主な重賞連対実績
2013年 1着 ロゴタイプ 朝日杯FS・1着
2着 タマモベストプレイ きさらぎ賞・1着
2014年 2着 アジアエクスプレス 朝日杯FS・1着
2015年 2着 リアルスティール 共同通信杯・1着
3着 ダノンプラチナ 朝日杯FS・1着
2016年 3着 ロードクエスト 新潟2歳S・1着
2018年 1着 ステルヴィオ 朝日杯FS・2着
2019年 2着 ファンタジスト 京王杯2歳S・1着
2020年 2着 ヴェルトライゼンデ ホープフルS・2着
2021年 1着 ヴィクティファルス 共同通信杯・2着
2022年 1着 ビーアストニッシド 京都2歳S・2着
2着 アライバル 新潟2歳S・2着

1番人気の3着内率は高いが

過去10年で1番人気の3着内率は80.0%と高いが、優勝は2回だけしかなく、2・3着に敗れるケースが多い。1番人気は連単系の1着ではなく、連複系の軸馬に向いていそうだ。3着以内馬30頭のうち26頭が6番人気以内であることから、上位人気馬同士での決着が多いことも見てとれる。〔表4〕

〔表4〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2-4-2-2 20.0% 60.0% 80.0%
2番人気 0-2-2-6 0% 20.0% 40.0%
3番人気 2-2-0-6 20.0% 40.0% 40.0%
4番人気 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
5番人気 3-1-0-6 30.0% 40.0% 40.0%
6番人気 1-0-3-6 10.0% 10.0% 40.0%
7番人気以下 1-1-2-68 1.4% 2.8% 5.6%
ウインファイブ対象レース
勝ち馬を探せ! FOR THE WIN

年明けに1、2走している前走好走馬が狙い目

スプリングSを年明け初戦に選ぶ馬も多いが、近年は年明け1、2走し、そこで好走していた馬の優勝が目立っている。ここまでの傾向を踏まえた上で、年明け以降のレースで好走している馬から勝ち馬を探したい。〔表5〕

(姫園 淀仁)

〔表5〕優勝馬の年明け以降の主な実績(過去10年)
年度 優勝馬 年明け以降の主な成績
2013年 ロゴタイプ 年明け未出走
2014年 ロサギガンティア 1勝クラス・1着
2015年 キタサンブラック 1勝クラス・1着
2016年 マウントロブソン あすなろ賞・1着
2017年 ウインブライト 若竹賞・1着
2018年 ステルヴィオ 年明け未出走
2019年 エメラルファイト 白梅賞・1着
2020年 ガロアクリーク 水仙賞・4着
2021年 ヴィクティファルス 共同通信杯・2着
2022年 ビーアストニッシド 共同通信杯・3着

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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