今週の注目レース

3歳重賞馬連 中日スポーツ賞ファルコンステークス(GⅢ)

中京競馬場 1400メートル(芝)別定 3歳オープン

出走馬情報

ペースセッティング

牡3歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:Showcasing
  • 母:Jet Setting
  • 母の父:Fast Company
ここに注目!

豊かなスピードと確かな先行力は、ここでも大きな武器となりそう。デビュー以来全て4着以内に駆けており、安定感が光る。今回も、持っている能力をしっかりと発揮できるだろう。

前走のシンザン記念では、1600メートルへの距離延長も苦にすることなく2着に好走。勝ち馬の切れ味には屈したものの、重賞でもハナを奪って粘り込みを見せた。中京で結果を残したという点でも、今回に向けて大きな収穫のある一戦となったと言っていいだろう。3走前には芝1400メートルの京王杯2歳Sで勝ち馬から0秒2差の4着に駆けているように、距離短縮は問題なし。この中間は短期放牧を挟み、9日には栗東CWコースで6ハロン82秒1(ラスト1ハロン11秒1)をマーク。順調な調整ぶりを披露しており、万全の態勢が整いつつあるとみていいだろう。

テラステラ

牡3歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:モーリス
  • 母:ステラリード
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

母は現役時代にデビュー2戦目で函館2歳Sを制覇。半兄キングエルメス(父ロードカナロア)が京王杯2歳SをVと、スピード、仕上がりの早さとも一流の血統だ。3歳重賞なら見逃せないストロングポイントと言えるだろう。

前々走の未勝利(阪神・芝1200メートル)で初勝利を挙げると、前走の1勝クラス・万両賞(阪神・芝1400メートル)では、道中で2番手追走から直線で抜け出しV。連勝を飾った。万両賞はクビ差での勝利だったとはいえ、退けた2着馬が年明けのシンザン記念で2着に好走したペースセッティングなら、価値がある1勝と言えるだろう。相手関係を考えれば、重賞初挑戦のここでも能力は決して見劣りしないはずだ。9日には栗東CWコースで6ハロン81秒2(ラスト1ハロン11秒9)を計時しており、今年初戦に向けて準備は万端。ここも突破し、さらなる飛躍につなげたい。

バグラダス

牡3歳

調教師:嘉藤貴行(美浦)

  • 父:マジェスティックウォリアー
  • 母:メジェルダ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

前々走の1勝クラス(東京)で勝利している芝1400メートルへの距離短縮はプラスに働きそうだ。重賞でも健闘を見せているように、すでに高い能力は証明済み。阪神への輸送も経験しており、重賞初制覇へ視界は良好だ。

前走の朝日杯フューチュリティSでは、内めの3枠5番スタートからスッと先行。道中は5、6番手のインコースで脚をためると、直線では前がなかなか開かないシーンがありながらも、しぶとく脚を伸ばして勝ち馬ドルチェモアから0秒4差の5着に健闘した。GⅠの強敵相手に見せた走りは、今回のメンバーでもトップクラスの能力を感じさせるものと言えるはずだ。3走前の新潟2歳Sで4着、前々走の1勝クラスでは1着と結果を残しているように、左回りのコースに替わる点も歓迎材料だろう。初めての中京コースとはなるが、克服できる可能性は十分にありそうだ。

カルロヴェローチェ

牡3歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:シルバーステート
  • 母:スサーナトウショウ
  • 母の父:ロックオブジブラルタル
ここに注目!

昨年6月のメイクデビュー阪神(芝1800メートル)で初勝利を挙げた。当時の2着チャンスザローゼスがその後アイビーS(リステッド)を制覇。5着ドゥラエレーデがホープフルSをVと、レベルの高い一戦だった。

前走の1勝クラス・白梅賞(中京・芝1600メートル)では、じわりとハナを奪うと、直線は後続を突き放し、2着に2馬身1/2差をつけて2勝目をゲット。メンバー中最速の上がり3ハロン34秒2をマークする完勝だった。今回は200メートルの距離短縮となるが、8日の1週前追い切り(栗東CWコースで6ハロン81秒6、ラスト1ハロン11秒4)にまたがった武豊騎手は、「距離は1ハロンでも短縮するのはいいと思います」と歓迎。また、「初めて乗りましたが、動きますね。反応も良かったです」と初コンビに好感触を得ていた。重賞初挑戦でも好材料がそろっている。

ミルトクレイモー

牡3歳

調教師:中村直也(栗東)

  • 父:バゴ
  • 母:ウートゥルメール
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

1200メートルから1500メートルの距離でスピードを見せ、安定した走りができている。先行しながらも、しっかりとした終いの脚も使えるタイプ。重賞でも大崩れせずに力を発揮できるだろう。

前走のマーガレットS(リステッド・阪神・芝1200メートル)では、すんなりと先行し、道中もリズムよく追走。直線もしぶとく脚を伸ばしたが、4着だった。前々走のオープン特別・中京2歳S(中京・芝1200メートル)でも3着と、上位争いを続けている。今回は、レースを1度使われた上積みが見込める一戦。1400メートルへの距離延長が鍵とはなりそうだが、未勝利時代とはいえ、1500メートルのレースで2着1回、3着1回と好走しており、こなせる余地はあると言えるだろう。開幕2週目の良好な馬場コンディションなら、持ち前のスピードを生かせそうだ。

ウメムスビ

牡3歳

調教師:新谷功一(栗東)

  • 父:ファインニードル
  • 母:ヴィオレッタ
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

昨夏のデビューからコンスタントにレースに出走し、今回がキャリア8戦目。GⅠの大舞台も踏んでおり、豊富な経験はGⅢのここなら強みとなるはずだ。再浮上のきっかけをつかみたい。

3走前のオープン特別・カンナS(中山・芝1200メートル)では、道中を2番手で追走し、直線で力強く抜け出して1馬身1/4馬身差でV。当時は重馬場だっただけに、今週末の天気予報も好走の鍵を握りそうだ。今回の中京でもメイクデビュー中京(芝1200メートル)で2着とすでに実績を出しており、コース替わりも問題ないだろう。8日の1週前追い切りでは、栗東坂路で4ハロン56秒0(ラスト1ハロン12秒0)を馬なりでマーク。休み明けのレースを使われ、この中間も順調な調整ぶりが目につく。初めての1400メートルのレースで新味を見せられるか、注目だ。

タマモブラックタイ

牡3歳

調教師:角田晃一(栗東)

  • 父:デクラレーションオブウォー
  • 母:タマモイヤリング
  • 母の父:ブラックタイド
ここに注目!

母は現役時代に1400メートルの距離で2勝をマーク。父はイギリスのマイルG1・クイーンアンSなどG1を2度制しており、血統的には距離延長をこなしてもよさそうだ。今回の結果次第でその後の選択肢も広がってくる。

今回が2度目の重賞挑戦となるが、前回の新潟2歳Sは、メイクデビュー小倉(芝1200メートル)で初陣を飾った直後のレース。9着とはいえ、経験の差が出た部分もあったのだろう。今回は、1勝クラス・あざみ賞(小倉・芝1200メートル)を勝利し、勢いに乗っての参戦だ。そのあざみ賞は、道中を先行集団で運び、4コーナーで手応え良く先頭に並びかけると、直線でそのまま押し切った。センスを感じさせるレースを見せており、今度はまた違った結果を望めるかもしれない。これまでの3連対は全て稍重馬場でのもの。水分を含んだ馬場状態のほうが、より力を発揮できる可能性が高そうだ。

アームズレイン

牡3歳

調教師:上村洋行(栗東)

  • 父:コパノリッキー
  • 母:アームズトウショウ
  • 母の父:コロナドズクエスト
ここに注目!

祖母マザートウショウは芝の1200メートルから1600メートルの重賞を3勝しており、芝適性の高さとスピードの豊富さを示していた。本馬も、血統的には芝短距離で良さが出る可能性が十分にあるだろう。

前走のマーガレットS(リステッド・阪神・芝1200メートル)は初めての芝のレースだったが、5着に健闘して一定の芝適性を示した。今回は芝2戦目で、慣れが見込めるだろう。前々走の1勝クラス(中京・ダート1200メートル)では、好スタートからハナを奪うと、最後まで先頭を譲ることなく、直線で後続を突き放して完勝。2着に3馬身1/2差をつけた。8日には栗東CWコースで6ハロン83秒3(ラスト1ハロン11秒6)をマーク。3頭併せを消化するなど、意欲的な調整が目につく。1400メートルのレースで初勝利を挙げていることから、距離延長も問題ないだろう。

(山口 大輝)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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