2022年のフラワーCを制したスタニングローズは、次走のオークスで2着に好走した後、秋には秋華賞を勝ってGⅠウイナーに上り詰めた。また、2021年のフラワーCで3着に入ったユーバーレーベンは、次走のフローラSでも3着となった後、オークスでGⅠ初制覇を果たしている。当レースは3週後の桜花賞を含めた3歳牝馬三冠につながっていく重要な一戦だ。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。
過去10年の3着以内馬30頭中16頭は、前走との間隔が中8週以上だった。該当馬は過去10年で2勝と勝ち切れていないものの、3着内率は37.2%と優秀な水準に達している。前走との間隔に余裕がある馬は高く評価するべきだろう。〔表1〕
前走との間隔 | 着度数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
中7週以内 | 8-2-4-86 | 8.0% | 10.0% | 14.0% |
中8週以上 | 2-9-5-27 | 4.7% | 25.6% | 37.2% |
なお、前走との間隔が中7週以内だったにもかかわらず3着以内に入った14頭のうち12頭は、前走の着順が1着だった。前走との間隔が中7週以内で、なおかつそのレースを勝っていなかった馬は、評価を下げた方がよさそうだ。〔表2〕
前走の着順 | 着度数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1着 | 8-1-3-35 | 17.0% | 19.1% | 25.5% |
2着以下 | 0-1-1-51 | 0% | 1.9% | 3.8% |
過去10年の3着以内馬30頭中24頭は、前走がJRA、かつ前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位が4位以内だった。一方、同5位以下だった馬は3着内率9.5%と苦戦している。直近のレースでのパフォーマンスを比較する際は、末脚もチェックしておきたい。〔表3〕
注記:表は横にスクロールすることができます。
前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位 | 着度数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
4位以内 | 10-7-7-55 | 12.7% | 21.5% | 30.4% |
5位以下 | 0-4-2-57 | 0% | 6.3% | 9.5% |
過去7年の3着以内馬21頭中20頭は、前走が右回りのコースだった。一方、左回りのコースだった馬は3着内率2.9%と苦戦している。近年の傾向を重くみるならば、前走も今回と同じ右回りのコースだった馬を重視するべきだろう。〔表4〕
前走のコース | 着度数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
右回り | 7-6-7-43 | 11.1% | 20.6% | 31.7% |
左回り | 0-1-0-33 | 0% | 2.9% | 2.9% |
過去7年の3着以内馬21頭中18頭は、中山もしくは阪神競馬場の芝のレースにおいて“4着以内、かつ上がり3ハロンタイム(推定)順位が4位以内”となった経験のある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率5.9%と苦戦しているので割り引きが必要だ。〔表5〕
(伊吹 雅也)
経験の有無 | 着度数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
あり | 5-7-6-28 | 10.9% | 26.1% | 39.1% |
なし | 2-0-1-48 | 3.9% | 3.9% | 5.9% |
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