今週の注目レース

3歳重賞馬連 報知杯フィリーズレビュー(GⅡ)

阪神競馬場 1400メートル(芝)馬齢 (牝) 3歳オープン

データ分析

伏兵の台頭が顕著な桜花賞トライアル

過去10年のフィリーズレビューでは単勝1番人気の勝利が2015年クイーンズリングの1勝のみで、8番人気以下の馬が4勝と伏兵の台頭が目立っており、2014年には3連単で175万円の高配当が出ている。波乱の多い一戦を攻略すべく、過去10年の結果を分析する。

芝1400メートル以上での優勝経験がない馬は割り引き

フィリーズレビューは芝1400メートルで行われることもあり、芝1200メートルのレースを中心に使われてきた馬の参戦も多い。ただ、過去10年で芝1400メートル以上での勝利歴がなかった馬の優勝は皆無となっている。3着内率も10%に届いておらず、該当する馬は割り引きが必要だろう。〔表1〕

〔表1〕芝1400メートル以上のレースで優勝した経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 11-5-8-82 10.4% 15.1% 22.6%
なし 0-4-2-61 0% 6.0% 9.0%
  • 注記:2019年は1着同着

芝1600メートルからの距離短縮組が中心

前走の距離別成績においても大きな差がついており、過去10年の3着以内馬30頭のうち19頭は前走が芝1600メートルだった。それに続くのが芝1400メートル組で、芝1200メートル組は33頭が出走しながら3着が1回あるだけ。また、前走がダート戦だった馬も3着が1回あるのみと苦戦している。〔表2〕

〔表2〕前走の距離別成績(過去10年)
前走の距離 成績 勝率 連対率 3着内率
芝1200m 0-0-1-32 0% 0% 3.0%
芝1400m 4-2-3-45 7.4% 11.1% 16.7%
芝1500m 0-0-0-2 0% 0% 0%
芝1600m 7-7-5-48 10.4% 20.9% 28.4%
芝1800m以上 0-0-0-3 0% 0% 0%
ダート戦 0-0-1-13 0% 0% 7.1%
  • 注記:2019年は1着同着

次に、3着以内馬30頭中19頭を占めている芝1600メートル組を掘り下げてみると、前走がオープンクラスだった馬の中では、GⅠ組が3着内率で37.0%をマークしているものの、GⅢ組やオープン特別組の成績がいまひとつ。注目したいのは1勝クラス組と未勝利組の成績で、該当馬こそ少ないものの、1勝クラス組は7頭中4頭が3着以内に入り、未勝利組は2頭がともに優勝している。〔表3〕

〔表3〕前走が芝1600メートルだった馬の前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
GⅠ 2-5-3-17 7.4% 25.9% 37.0%
GⅢ 0-1-0-16 0% 5.9% 5.9%
オープン特別 1-0-1-10 8.3% 8.3% 16.7%
1勝クラス 2-1-1-3 28.6% 42.9% 57.1%
新馬 0-0-0-2 0% 0% 0%
未勝利 2-0-0-0 100% 100% 100%
  • 注記:リステッドはオープン特別に含む

前走の着順と単勝人気も要チェック

前走の着順別成績も見ていくと、過去10年の3着以内馬30頭中25頭は前走で5着以内に入っていた。6着以下から巻き返した5頭はいずれも前走がGⅠで、GⅠ以外のレースで6着以下に敗れていた馬は〔0・0・0・39〕と非常に厳しい結果になっている。〔表4〕

〔表4〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
5着以内 9-8-8-87 8.0% 15.2% 22.3%
6着以下 2-1-2-56 3.3% 4.9% 8.2%
  • 注記:2019年は1着同着

また、3着以内馬30頭中22頭は前走で単勝5番人気以内だった。6番人気以下だった馬で3着以内に入った8頭中7頭は前走がGⅠで、GⅠ以外のレースで6番人気以下だった馬は〔1・0・0・42〕(3着内率2.3%)と大苦戦している。〔表5〕

〔表5〕前走の単勝人気別成績(過去10年)
前走の単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
5番人気以内 9-5-8-88 8.2% 12.7% 20.0%
6番人気以下 2-4-2-55 3.2% 9.5% 12.7%
  • 注記:2019年は1着同着
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6着以下の敗戦は1回まで

〔表1〕のとおり、過去10年の優勝馬は全て芝1400メートル以上のレースでの優勝経験があった。また、過去に6着以下に敗れたレースが1回以下と、出走した大半のレースで5着以内に入っていた。さらに、優勝馬11頭で6着以下に敗れた経験があった4頭のうち、サブライムアンセムを除く3頭はそのレースがGⅠだった。GⅠ以外で6着以下に敗れた経験は大きな減点材料といえそうだ。〔表6〕

(高那実 マヤ)

〔表6〕優勝馬の6着以下の回数(過去10年)
年度 優勝馬 6着以下の回数
2013年 メイショウマンボ 1回(阪神JF)
2014年 ベルカント 1回(朝日杯FS)
2015年 クイーンズリング 0回
2016年 ソルヴェイグ 0回
2017年 カラクレナイ 0回
2018年 リバティハイツ 0回
2019年 ノーワン 0回
プールヴィル 0回
2020年 エーポス 0回
2021年 シゲルピンクルビー 1回(阪神JF)
2022年 サブライムアンセム 1回(未勝利)
  • 注記:2019年は1着同着

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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