1996年に4歳以上・別定の重賞競走として創設され、京都競馬場・芝1200メートルを舞台に行われている。創設当初は4月の下旬に開催されていたが、2000年に高松宮記念の開催時期が3月に移されたことに伴い、その前哨戦として位置付けされていた本競走の開催時期も2回京都開催の2週目に、2011年からは同開催の開幕週に繰り上げられた。また、2002年に負担重量がハンデキャップに変更された。なお、2021年、2022年に続き本年も京都競馬場整備工事による開催日程の変更により中京競馬場で行われる。
競走名のシルクロード(Silk Road)は、ユーラシア大陸を横断する古代の交易路を指す呼称。絹が中国からこの道を通って西方に運ばれたことから、19世紀にドイツの地理学者であるフェルディナント・フォン・リヒトホーフェンが命名した。シルクロードは、東西文化交流の重要な通路であり、商人たちはタリム盆地周縁のオアシス都市を経由し、パミール高原を経て、中国と西アジアを結び、優れた工芸品や様々な宗教を伝えた。沿道の都市として敦煌、ウルムチなどが有名。
バックストレッチからスタートしてコースを約半周するレイアウト。スタートから3コーナーまでの距離は300メートルほどで、ゴール前の直線(412.5メートル)の方が長い。JRAの中で、最後の直線が一番長い芝1200メートルコースだ。バックストレッチ半ばから直線入口まで下り勾配が続くので息が入りにくく、直線に向くとまもなく高低差2メートルの上り坂が待つタフなコース設定。直線勝負に備えて脚を温存したいところだが、スタートから飛ばしていくスプリント戦ではそうも言っていられない。スピードだけで押し切るのは難しく、少し長めの距離をこなす力も求められる。
ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。