1月に行われるダートの別定GⅡで、GⅠ優勝馬であっても58キログラム以下の斤量で出走できるため、フェブラリーSを目指す実績馬の出走が多い。今回は、京都競馬場で行われた2020年を含む過去10年の結果を中心に傾向を探っていく。
過去10年の前走別成績では、好走率が高いのは前走がGⅠだった馬。その中でも、前年末のGⅠチャンピオンズC(ジャパンカップダートの名称だった年を含む)からの転戦馬の成績は〔3・4・4・15〕で、昨年もチャンピオンズC組によるワンツーだった。また、前走が地方競馬のGⅠ東京大賞典だった馬も〔2・1・0・4〕とまずまずの成績を残している。〔表1〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
GⅠ | 3-4-4-17 | 10.7% | 25.0% | 39.3% |
GⅡ | 0-0-0-1 | 0% | 0% | 0% |
GⅢ | 1-2-1-13 | 5.9% | 17.6% | 23.5% |
オープン特別 | 3-2-3-71 | 3.8% | 6.3% | 10.1% |
3勝クラス | 1-0-1-7 | 11.1% | 11.1% | 22.2% |
地方のレース | 2-2-1-11 | 12.5% | 25.0% | 31.3% |
過去10年の前走の着順別成績では、前走で2着以内に入っていた馬の勝率が高い。3着以下だった馬も延べ20頭が馬券に絡んでいるが、このうち12頭は前走がJRAのGⅠか地方競馬のGⅠ・JpnⅠだった。前走でGⅠ・JpnⅠ以外のレースに出走していた馬は、そこでの着順を目安に予想したい。〔表2〕
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
2着以内 | 6-1-3-26 | 16.7% | 19.4% | 27.8% |
3着以下・競走中止 | 4-9-7-94 | 3.5% | 11.4% | 17.5% |
中京競馬場で行われた過去9回では、4枠が4勝を挙げ、勝率23.5%を記録している。3枠から7枠あたりまでの成績が良く、1枠は延べ14頭が出走して3着以内がゼロだった。枠番で絞るなら3枠から7枠の馬、特に4枠に入った馬を重視したい。〔表3〕
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 0-0-0-14 | 0% | 0% | 0% |
2枠 | 0-1-2-12 | 0% | 6.7% | 20.0% |
3枠 | 1-2-2-11 | 6.3% | 18.8% | 31.3% |
4枠 | 4-0-1-12 | 23.5% | 23.5% | 29.4% |
5枠 | 1-1-1-15 | 5.6% | 11.1% | 16.7% |
6枠 | 1-2-0-15 | 5.6% | 16.7% | 16.7% |
7枠 | 1-2-2-13 | 5.6% | 16.7% | 27.8% |
8枠 | 1-1-1-15 | 5.6% | 11.1% | 16.7% |
過去6年の優勝馬は全て、前年にダート戦で連勝経験があった。また昨年のスワーヴアラミスを除く5頭が前年にダート戦で3勝以上を挙げていた。前年のダート戦での成績をチェックしながら、勝ち馬の候補を絞り込んでいきたい。〔表4〕
(姫園 淀仁)
注記:表は横にスクロールすることができます。
年度 | 優勝馬 | 前年のダート戦最多連勝数 | 前年のダート戦勝利数 |
---|---|---|---|
2017年 | グレンツェント | 2連勝 | 5勝 |
2018年 | テイエムジンソク | 3連勝 | 4勝 |
2019年 | インティ | 3連勝 | 3勝 |
2020年 | エアアルマス | 3連勝 | 3勝 |
2021年 | オーヴェルニュ | 2連勝 | 4勝 |
2022年 | スワーヴアラミス | 2連勝 | 2勝 |
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