今週の注目レース

スポーツニッポン賞京都金杯(GⅢ)

中京競馬場 1600メートル(芝)ハンデ 4歳以上オープン

データ分析

新春を飾るハンデキャップ重賞

2023年のJRA開催も1月5日からスタートするが、当日のメインレースとして、西日本では最初に行われる重賞となるのが京都金杯だ。このレースにはどのような傾向があるのか、2021年と2022年に続き2023年も中京競馬場で開催されるが、京都競馬場で行われた2019年以前を含めた過去10年のデータを分析する。

波乱の決着も少なくない

過去10年で1番人気が3勝を挙げているものの3着内率は50.0%、2番人気は優勝がなく、3着内率30.0%と、上位人気馬がやや安定感に欠ける成績となっている。その一方で、4番人気から7番人気が各1勝し、7番人気が3着内率で40.0%をマークしているほか、11番人気以下の馬が3着以内に6頭入っている。中京競馬場で行われた過去2年でも、3着以内馬6頭中4頭が7番人気以下で、そのうち3頭が11番人気以下と、下位人気馬の好走が目立っているだけに、波乱の決着も想定しておきたいところだ。〔表1〕

〔表1〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 3-1-1-5 30.0% 40.0% 50.0%
2番人気 0-2-1-7 0% 20.0% 30.0%
3番人気 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0%
4番人気 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
5番人気 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
6番人気 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
7番人気 1-0-3-6 10.0% 10.0% 40.0%
8〜10番人気 0-0-0-30 0% 0% 0%
11番人気以下 1-2-3-59 1.5% 4.6% 9.2%

大敗からの巻き返しに注意

過去10年の前走の着順別成績を調べると、優勝馬10頭中7頭は前走で5着以下に敗れていた。3着以内馬で見ても、5着以下に敗れていた馬が延べ19頭、うち5頭は10着以下と大敗から巻き返した馬もいる。前走の着順だけで取捨を決めるのは早計と言えそうだ。〔表2〕

〔表2〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 1-2-3-23 3.4% 10.3% 20.7%
2着 0-0-2-6 0% 0% 25.0%
3着 2-0-1-9 16.7% 16.7% 25.0%
4着 0-0-0-11 0% 0% 0%
5着 2-2-1-8 15.4% 30.8% 38.5%
6〜9着 5-3-1-28 13.5% 21.6% 24.3%
10着以下 0-3-2-50 0% 5.5% 9.1%

近走の単勝人気も要チェック

過去10年の連対馬延べ20頭のうち、優勝馬9頭を含む15頭は過去2走で2番人気以内に支持された経験があった。〔表1〕で、当レースでの単勝人気が低くても侮れないことを述べたが、それに加えて少なくとも過去2走で一度は上位人気に支持されていたような馬は、注目しておく必要がありそうだ。〔表3〕

〔表3〕過去2走における最高単勝人気別成績(過去10年)
最高単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 3-3-2-21 10.3% 20.7% 27.6%
2番人気 6-3-0-18 22.2% 33.3% 33.3%
3番人気 0-0-2-11 0% 0% 15.4%
4番人気 1-0-1-11 7.7% 7.7% 15.4%
5番人気 0-0-1-9 0% 0% 10.0%
6〜9番人気 0-4-1-37 0% 9.5% 11.9%
10番人気以下 0-0-3-28 0% 0% 9.7%
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前年9月以降に出走していたハンデ戦に注目

過去3年の優勝馬3頭は、前年9月以降のハンデ戦に出走歴があり、そのレースでのハンデが当レースと同じだった。前年9月以降のハンデ戦への出走歴の有無や、そのレースでの負担重量は要チェックだ。〔表4〕

(河野 道夫)

〔表4〕優勝馬の負担重量と、前年9月以降のハンデ戦での負担重量(過去3年)
年度 優勝馬 負担重量 前年9月以降のハンデ戦での負担重量
2020年 サウンドキアラ 53kg 長岡京S53kg
2021年 ケイデンスコール 56kg 信越S56kg、オーロC56kg
2022年 ザダル 57.5kg 新潟記念57.5kg

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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