今週の注目レース

チャレンジカップ(GⅢ)

阪神競馬場 2000メートル(芝)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

ソーヴァリアント

牡4歳

調教師:大竹正博(美浦)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ソーマジック
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

4勝のうちの3勝を2000メートルでマーク。同距離では6戦して全て出走馬中最速の推定上がり3ハロンタイムをマークしており、ベストディスタンスと言えるだろう。長距離輸送もクリア済みと、舞台設定に不安はない。

父は三冠馬オルフェーヴル、母は桜花賞3着馬ソーマジック、半姉に秋華賞2着のマジックキャッスル(父ディープインパクト)がいる良血馬だ。本馬は昨年の本レースの勝ち馬。2着がヒートオンビート、3着がGⅠ馬ペルシアンナイト、4着に今年のエリザベス女王杯を制するジェラルディーナという強力メンバーを相手に、3馬身1/2差の快勝を飾った。あのパフォーマンスを再現できるようなら今年もかなり有力だが、右後肢骨折による約9か月半の休養から復帰した前走のオールカマーでは心房細動を発症。13着に大敗している点は気掛かりだ。この辺りの状態面の見極めが重要な1戦になる。

ブラヴァス

牡6歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ヴィルシーナ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

重馬場の七夕賞で2着の結果もあるが、走りのバランスがそこまで良くないため、脚を取られる馬場状態はマイナス材料というのが陣営のジャッジ。良馬場が理想だろう。鋭い伸びを見せた前走がいいきっかけになっているはずだ。

母はGⅠ馬のヴィルシーナで、叔父にシュヴァルグラン、叔母にヴィブロスの活躍馬もいる血統。本馬自身も一昨年の新潟記念を制しているタイトルホースだが、昨年から今年の序盤まではスランプ期に入ってしまい、2桁着順を続けることもあった。しかしながら、変化をもたらすために着用したクロス鼻革の効果が大きかったのか、前々走のオープン特別・ケフェウスS(中京・芝2000メートル)で4着、前走のオクトーバーS(リステッド・東京・芝2000メートル)でも、59キログラムの厳しい斤量を克服して4着に突っ込んだ。2度目の重賞制覇のチャンスも十分にあるだろう。

レッドベルオーブ

牡4歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:レッドファンタジア
  • 母の父:Unbridled's Song
ここに注目!

阪神コースの経験は豊富だが、コーナー通過4回の内回りコースは初めて。しかしながら、スタートからコーナーまでの距離が近いコースなら、マイペースには持ち込みやすいだろう。相手関係より自分との戦いになるはずだ。

一昨年のデイリー杯2歳Sを2歳コースレコード(当時)で勝っている快速馬だが、骨折による長期の休養もあり、その後は期待したほどの活躍ができていなかった。転機となったのは前々走のオープン特別・小倉日経オープン(小倉・芝1800メートル)。前向き過ぎる気性をどのように押さえ込むかがテーマだった馬に対し、騎乗した幸英明騎手は後続を大きく離しての逃げを選択。前半1000メートル通過タイム57秒6のハイペースだったこともあって最後は脚が上がったが、それでも2着馬に3馬身の差をつけて勝利した。脚力をフルに生かした競馬ができれば、久々の重賞タイトル奪取も十分に可能だろう。

ヒンドゥタイムズ

せん6歳

調教師:斉藤崇史(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:マハーバーラタ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

阪神コースは〔3・1・1・1〕。3着以内を外した唯一のレースが距離の長かった前走の京都大賞典(4着)なら、この舞台こそがベストの認識でいいだろう。開催が進んだ馬場コンディションのほうが合いそうなタイプだ。

去勢手術を施して復帰した前々走の小倉記念がマリアエレーナの2着。気性面の問題がクリアされ、調整しやすくなったことが大きかったのか、それ以前に見せていたような硬さが解消されていた。重賞タイトルこそまだ獲得していないが、持っている能力の高さを早くから評価されていた馬。適性よりも距離が若干長く、抜け出すタイミングが少し早くなった前走の京都大賞典でも、勝ち馬ヴェラアズールから0秒7差の4着と悪くない結果だった。順調に調整ができるようになった現在なら、初の重賞制覇を果たしても不思議はないはずだ。

サンレイポケット

牡7歳

調教師:高橋義忠(栗東)

  • 父:ジャングルポケット
  • 母:アドマイヤパンチ
  • 母の父:ワイルドラッシュ
ここに注目!

5勝のうちの4勝を左回りでマークするなど、“サウスポー”として知られている馬だが、今年の京都記念で差のない3着に走っているように、右回りも大きな減点材料とはならない。今回は調教の動きも悪くない。

昨年は新潟大賞典を制し、秋はGⅠ戦線へ果敢に挑んだ。今年も京都記念、鳴尾記念で3着に入るなどまずまずの成績を残していたが、夏場の2戦では調教の段階から状態が上がり切らなかったようで、気持ちを前向きにするためのブリンカーを着用して臨んだ函館記念が5着。前走の新潟記念では、得意コースだったものの8着に敗退した。この状況から巻き返せるかどうかがポイントになりそうだ。もっとも、近2走はともに57.5キログラムのトップハンデを背負っての結果。それほど悲観することはないかもしれない。立て直された効果にも期待したい。

ビーアストニッシド

牡3歳

調教師:飯田雄三(栗東)

  • 父:アメリカンペイトリオット
  • 母:マオリオ
  • 母の父:ネオユニヴァース
ここに注目!

前走後も栗東坂路を中心に入念な乗り込みを消化し、1週前追い切りでは速い時計もマーク。今シーズンで一番と思える雰囲気でレースに向かうことができそうだ。テンションが高い時もあるので、当日はそのあたりをチェックしたい。

強敵相手の共同通信杯で1着ダノンベルーガ、2着ジオグリフに次ぐ3着に入り、続くスプリングSでは鮮やかな逃げ切りを決めて重賞初制覇。三冠競走は全てに出走し、3戦連続の2桁着順と結果を残せなかった。父のアメリカンペイトリオットはアメリカのマイルG1勝ち馬。その産駒も父に近い距離適性の馬が多いが、本馬は今回と同じコースの京都2歳Sでは勝ち馬と0秒1差の2着に好走。今年の皐月賞は11着だったものの、勝ったジオグリフからのタイム差は0秒8だった。2000メートルまでが適性距離であるのなら、条件が替わる今回はこの馬らしいパフォーマンスを見せられるはずだ。

エヒト

牡5歳

調教師:森秀行(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:ヒーラ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

約5か月ぶりで重賞初制覇を飾った七夕賞の時も中間にハードな乗り込みを消化していたが、今回は当時をしのぐほどの勢いで調教を消化している。時季的な太め残りさえなければ、力を発揮できるだろう。

キャリア21戦目だった前々走の七夕賞で重賞初制覇を飾ったルーラーシップ産駒。54キログラムのハンデも勝因の一つではあったが、道中の抑え切れないほどの手応え、後続を突き放す時の反応の速さ、2着ヒートオンビートにつけた2馬身1/2の差を見れば、力の違いで勝ったとの評価もできるはずだ。14着に大敗した前走の新潟記念は、疲労を理由に小倉記念を回避した後のレース。回復をメインにした調整だったこともあり、七夕賞の状態に届いていないようにも感じた。本領を発揮できれば今回のメンバーでも地力上位のはず。巻き返しの可能性は十分にあるだろう。

エアファンディタ

牡5歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:Hat Trick
  • 母:Nokaze
  • 母の父:Empire Maker
ここに注目!

休み明けの前走でもほぼ仕上がっていたため、大きな変わり身は見込みづらいが、中間の雰囲気は良好。近走は馬体重の変動もほとんどない。出遅れ癖があるので、最小限にとどめてある程度の位置で追走したいところだ。

父はマイルGⅠ馬のハットトリックで、本馬自身もマイル路線でキャリアを積み重ねてきた。勝ち鞍の5つは全て1600メートル戦。1分31秒9の好時計で差し切り勝ちを決めた今年2月の洛陽S(リステッド・阪神・芝1600メートル)では、初のオープンクラス勝ちも決めている。ゆえにイメージと少し違うコーナー通過4回の2000メートルへの参戦がどう出るかだが、以前よりもズブさが出ている現状を思えば、距離を延長したほうがレースの流れにも乗りやすいはずだ。直線の短い内回りコースでもこれまでと同じような末脚を使えるようなら、重賞制覇のチャンスもあるはずだ。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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