今週の注目レース

スポーツニッポン賞ステイヤーズステークス(GⅡ)

中山競馬場 3600メートル(芝)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

アイアンバローズ

牡5歳

調教師:上村洋行(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:パレスルーマー
  • 母の父:Royal Anthem
ここに注目!

半弟ジャスティンパレス(父ディープインパクト)が今年の神戸新聞杯を制し、菊花賞で3着に好走。母系から受け継ぐスタミナは一級品で、本馬も昨年のステイヤーズSで2着に好走した。待望の初タイトル奪取を目指す。

4番人気に支持された昨年のステイヤーズS。道中でハナに立ち、たっぷりと息の入るマイペースに持ち込んだ。ラストはディバインフォースの切れ味に屈しはしたが、そのスタミナを証明するには十分な2着だった。騎乗した石橋脩騎手は「ペースが遅かったので自分から動いて少しずつペースを速めましたが、最後までよく頑張ってくれました」と走りを称えた。続く3000メートルの阪神大賞典がディープボンドの2着、天皇賞(春)も好メンバーを相手に5着に入った。近2走の宝塚記念(15着)、京都大賞典(6着)から距離が延びるここは本領発揮の場面。昨年のリベンジを果たす時が来た。馬名の由来は「鉄+冠名」。

メロディーレーン

牝6歳

調教師:森田直行(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:メーヴェ
  • 母の父:Motivator
ここに注目!

半弟は2021年菊花賞、今年の天皇賞(春)と宝塚記念を制したタイトルホルダー(父ドゥラメンテ)。本馬は350キログラム台の小柄な馬体で注目を集めるが、2019年菊花賞では5着に奮闘。ガッツ十分の走りに注目だ。

前走・宝塚記念(13着)は直線勝負に備えたが、半弟タイトルホルダーがコースレコードで駆け抜けたハイレベルな上位争いに加わることはできなかった。それでも、騎乗した団野大成騎手は「精いっぱい頑張ってくれました」と相棒をねぎらった。2019年の1勝クラス(阪神・芝2600メートル)をJRA史上最少体重となる338キログラムでコースレコードV。ひときわ小さな馬体で懸命に駆ける姿に、多くのファンが心をつかまれた。ここは約5か月ぶりの実戦だが、直近2勝の2勝クラス・海の中道特別(小倉・芝2600メートル)と、3勝クラス・古都S(阪神・芝3000メートル)はともに休み明け。復活Vで中山のスタンドを沸かせたい。馬名の由来は「椿の品種の一つ」。

ディバインフォース

牡6歳

調教師:寺島良(栗東)

  • 父:ワークフォース
  • 母:ツクバビューティ
  • 母の父:ゼンノロブロイ
ここに注目!

叔父には2019年目黒記念優勝など中長距離で活躍したルックトゥワイスの名前がある。本馬は格上挑戦だった昨年のステイヤーズSを6番人気ながらしぶとく差し切って優勝。絶好の舞台で、1年ぶりの勝利の美酒を味わう。

昨年のステイヤーズSは、内容を伴う強い勝ち方。ライバルたちが2周目の向正面で苦しくなるのを尻目に馬なりのまま位置を上げ、3コーナー付近で鞍上がゴーサインを出すと、直線で一気に他馬を抜き去った。騎乗した田辺裕信騎手は「直線までどれだけ脚を余らせられるかだと思っていました。いい手応えで4コーナーを回れました」と納得の口ぶりだった。レース後、興奮気味に首を振る本馬の姿は3600メートルを走り切った直後と思えず、余りあるスタミナを見せつけた。陣営は早くからそのスタミナを信じており、2019年菊花賞は16番人気ながら4着に善戦。今年の天皇賞(春)は相手が強力で12着だったが、GⅡのマラソンレースなら胸を張れる存在だ。馬名の由来は「神聖な力」。

シルヴァーソニック

牡6歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:エアトゥーレ
  • 母の父:トニービン
ここに注目!

半兄が2008年皐月賞を制し、2009年、2010年の朝日チャレンジCを連覇したキャプテントゥーレ(父アグネスタキオン)という良血馬。本馬は昨年の本レースで3着に好走。落馬で競走中止となった天皇賞(春)の悔しさをここで晴らす。

近走は、昨年のステイヤーズS、今年のオープン特別・万葉S(中京・芝3000メートル)、阪神大賞典と3000メートル以上のレースで3戦連続3着に入り、タフネスぶりをアピールした。阪神大賞典の後に川田将雅騎手は「前回(万葉S)よりはるかに内容良く走れたぶん、重賞でもここまで頑張れました」と成長を実感していた。しかし、まさかの結末となったのが前走の天皇賞(春)で、スタート直後に騎手が落馬し競走中止。ラチに接触するシーンもあったが、大きなけがにつながらなかったのは不幸中の幸いだった。そこから約7か月の休養を経ての復帰戦。長距離適性は文句ないだけに、中間の状態をしっかりと見極めたいところだ。馬名の由来は「音速の銀」。

ディアスティマ

牡5歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:スウィートリーズン
  • 母の父:Street Sense
ここに注目!

アメリカ生まれの母スウィートリーズンは同国でG1を3勝した活躍馬だ。本馬は長距離戦の実績が十分。約1年2か月の長期休み明けだった前走の京都大賞典(5着)を使われたここで本領発揮の雰囲気だ。

前走・京都大賞典は、道中を好位2番手でリズム良く追走。上位4頭を差し馬が独占する展開の中で、しぶとく5着に粘った。勝ったのは先週のジャパンカップも制したヴェラアズールで、レースレベルも評価したい。騎乗した北村友一騎手は「久々の実戦で正直どこまでやれるか半信半疑でしたが、最後までよく頑張ってくれました」と相棒をねぎらった。3歳時には京成杯で3着と早くから頭角を現し、その後も順調に自己条件をクリアした素質馬。その後、種子骨靱帯炎という難病を発症したが、前走で見事に復帰を果たした。中間も順調に乗り込まれており、ここは本来の走りが見られそうだ。馬名の由来は「宇宙(ギリシャ語)」。

プリュムドール

牝4歳

調教師:奥村豊(栗東)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:シュヴァリエ
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

半兄ゴールドパラディン(父スクリーンヒーロー)、半妹シュヴェルトライテ(父マツリダゴッホ)と、きょうだいに3勝以上をマークした馬がいる堅実な母系。本馬は前走を勝ってオープンクラス入りを果たし、勢いのままに重賞初勝利へ突き進む。

前走の3勝クラス・古都S(阪神・芝3000メートル)は、中団で上位人気馬を見ながら道中をスムーズにクリアすると、ラストは内から開いたスペースをグンと加速。メンバー中最速の上がり3ハロン36秒2(推定)をマークし、粘り込もうとするマリノアズラ(2着)を鋭く突き放した。3勝クラス突破まで6戦を要したが、4歳秋を迎えて馬がしっかりした印象だ。過去10年のステイヤーズSは、前走が3勝クラスだった馬の3着内率が24.1パーセントとなかなかの好成績で、格だけでは決まりづらい重賞と言えそうだ。本馬も父ゴールドシップ譲りのスタミナで重賞実績組を打ち負かす。馬名の由来は「黄金に輝く羽(仏)。本馬の毛色、父母の様に力強く羽ばたいてほしい」。

ユーキャンスマイル

牡7歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ムードインディゴ
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

母ムードインディゴは2008年秋華賞で2着に好走し、全妹ルビーカサブランカは今年の愛知杯を優勝している。本馬も2020年阪神大賞典Vなど重賞で3勝をマークし、実績は今回のメンバーでも最上位だ。

前走のアルゼンチン共和国杯(7着)は直線で進路が開かず、最後は外に持ち出すロス。それでも最後はしっかりと脚を使っており、スムーズならもっと上位に食い込めた印象だ。騎乗した石橋脩騎手は「ゲートは出たけど、2歩目以降が遅くてあの位置になりました。ハンデ差がある中でも力のあるところは見せられました」と説明した。2019年ダイヤモンドS、新潟記念、2020年阪神大賞典での重賞3勝に加え、10番人気の2018年菊花賞でも3着に好走しており、長距離戦ではより良さが出ている。近2年は有馬記念に向かったが、今年は初めてとなるステイヤーズSへ。初挑戦でも、昨年の上位馬をまとめて打ち破るポテンシャルを秘めている。馬名の由来は「笑ってごらん」。

カウディーリョ

牡6歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ディアデラノビア
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

半姉に重賞3勝のディアデラマドレ(父キングカメハメハ)、半兄に重賞2勝のドレッドノータス(父ハービンジャー)がいる良血馬。本馬は前走・ダイヤモンドS(14着)こそ大敗したが、本来は堅実なタイプ。巻き返しに期待だ。

前走のダイヤモンドS(14着)は5、6番手から勝負に出たが、最後は失速。騎乗したM.デムーロ騎手は「いいポジションで運べました。直線も手応えは良かったけど坂で苦しくなってしまいました」と振り返った。母は2005年オークス、2006年エリザベス女王杯で3着に好走し、重賞で3勝をマークしたディアデラノビア。本馬の近3走は3000メートル以上のレースで結果を残せていないが、条件クラスを順調にクリアしてきたポテンシャルは本物だろう。1週前追い切りは直線でしっかりと追われており、約9か月半の休み明けでも戦える態勢にある。重賞の壁を、8回目の挑戦となるここで乗り越えたい。馬名の由来は「統領、総統(スペイン語)。母系より連想」。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

ページトップへ戻る
表示モード: