今週の注目レース

京王杯2歳ステークス(GⅡ)

東京競馬場 1400メートル(芝)馬齢 2歳オープン

データ分析

将来性を見極めたい2歳重賞

2017年の優勝馬タワーオブロンドンは、続く朝日杯フューチュリティSで3着に敗れたものの、古馬になってからスプリンターズSを制した。また、2016年の2着馬レーヌミノルも次走の阪神ジュベナイルフィリーズで3着に敗れたものの、翌春の桜花賞を優勝。年末の2歳GⅠだけでなく、翌春以降のGⅠに向けても注目度の高い一戦だ。過去10年の結果を分析して、レースの傾向を探っていく。

前走で重賞に出走していた馬が優勢

過去10年の勝ち馬10頭中5頭は前走で重賞に出走していた。3着内率39.4%の数値からみても、前走で重賞に出走していた馬は高く評価すべきだろう。オープン特別から臨んだ馬は8頭が3着以内に入っているが、好走率では重賞組に及ばない。また、1勝クラス組は連対がなく、前走で初勝利を挙げたばかりの新馬・未勝利組を含めて、重賞組と比べると分が悪い成績となっている。〔表1〕

〔表1〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
重賞 5-4-4-20 15.2% 27.3% 39.4%
オープン特別 3-3-2-30 7.9% 15.8% 21.1%
1勝クラス 0-0-2-17 0% 0% 10.5%
新馬 2-1-0-12 13.3% 20.0% 20.0%
未勝利 0-2-2-23 0% 7.4% 14.8%
地方競馬のレース 0-0-0-2 0% 0% 0%

デビュー戦での着順に注目

過去10年の出走馬のデビュー戦での着順を調べると、勝ち馬10頭中9頭はデビュー戦を勝利しており、残る1頭は2着だった。また、2着馬は10頭中5頭が1着、4頭が2着で、トータルすると連対馬20頭中19頭がデビュー戦で2着以内に入っていた。さらに、3着以内馬でみると30頭は全てデビュー戦で5着以内だった。デビュー戦で6着以下に敗れていた馬は苦戦する可能性が高いと考えてよさそうだ。〔表2〕

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表2〕デビュー戦の着順別成績(過去10年)
デビュー戦の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 9-5-4-48 13.6% 21.2% 27.3%
2着 1-4-2-17 4.2% 20.8% 29.2%
3着 0-1-0-14 0% 6.7% 6.7%
4着 0-0-3-8 0% 0% 27.3%
5着 0-0-1-3 0% 0% 25.0%
6着以下 0-0-0-14 0% 0% 0%

勝利時のタイム差をチェック

過去10年の出走馬について、JRAのレースで勝利した際の2着馬との最大タイム差別に成績をまとめると、1秒0以上のタイム差で勝利した経験のある馬が3着内率100%となっているのを筆頭に、3着内率では0秒4以上の各グループの数値が高くなっている。それに対し、タイム差なしの勝利しかなかった馬は1頭も3着以内に入っていない。過去の成績を比較する際は、2着馬にある程度のタイム差をつけて勝利した経験のある馬を重視したい。〔表3〕

(河野 道夫)

〔表3〕JRAで勝利した際の2着馬との最大タイム差別成績(過去10年)
最大タイム差 成績 勝率 連対率 3着内率
タイム差なし 0-0-0-22 0% 0% 0%
0秒1〜0秒3 5-5-4-59 6.8% 13.7% 19.2%
0秒4〜0秒6 3-4-3-15 12.0% 28.0% 40.0%
0秒7〜0秒9 1-0-2-6 11.1% 11.1% 33.3%
1秒0以上 1-1-1-0 33.3% 66.7% 100%
JRA勝利なし 0-0-0-2 0% 0% 0%

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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