今週の注目レース

関屋記念(GⅢ)

新潟競馬場 1600メートル(芝・外)別定 3歳以上オープン

データ分析

王座を目指すトップマイラーが真夏の新潟で激突

2021年の関屋記念で自身初の重賞制覇を果たしたロータスランドは、サマーマイルシリーズにおける獲得ポイントを20まで伸ばし、そのまま同年のシリーズチャンピオンとなった。2012年から行われているサマーマイルシリーズでシリーズチャンピオンとなった8頭(2012年・2016年・2018年・2019年は該当馬なし、2015年・2017年は2頭が同点優勝)のうち、この関屋記念でポイントを獲得していなかったのは、2017年のグランシルクのみである。シリーズの趨勢を左右しそうな注目の一戦を展望すべく、今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

前走好走馬と重賞ウイナーが中心

過去10年の3着以内馬延べ30頭中22頭は、前走の着順が6着以内だった。一方、7着以下だった馬は3着内率10.3%とやや苦戦している上、2016年以降の過去6年に限ると〔1・2・0・44〕(3着内率6.4%)である。直近のレースで7着以下に敗れていた馬は割り引きが必要だ。〔表1〕

〔表1〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 着度数 勝率 連対率 3着内率
6着以内 6-7-9-65 6.9% 14.9% 25.3%
7着以下 4-3-1-70 5.1% 9.0% 10.3%

ちなみに、前走の着順が7着以下だったにもかかわらず3着以内となった8頭のうち6頭は“前年以降、かつJRAの1600メートル以上の重賞”において1着となった経験がある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率3.4%と苦戦している上、2016年以降の過去6年に限ると〔0・0・0・36〕である。大敗直後、かつ前年以降に1600メートル以上のJRA重賞を勝っていない馬は、思い切って評価を下げるべきだろう。〔表2〕

〔表2〕前走の着順が7着以下だった馬の、“前年以降、かつJRAの1600メートル以上の重賞”において1着となった経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 4-2-0-14 20.0% 30.0% 30.0%
なし 0-1-1-56 0% 1.7% 3.4%

4大場の1マイル戦における実績がポイント

過去10年の3着以内馬延べ30頭中28頭は、“前年以降の4大場(東京・中山・京都・阪神)、かつ1600メートルのレース”において2着以内となった経験がある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率3.2%と苦戦している上、2016年以降の過去6年に限ると〔0・0・0・39〕である。2020年以前のレースや、ローカル場のレース、1600メートル以外のレースでしか連対していない馬は、過信禁物とみておきたい。〔表3〕

〔表3〕“前年以降の4大場(東京・中山・京都・阪神)、かつ1600メートルのレース”において2着以内となった経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 9-9-10-75 8.7% 17.5% 27.2%
なし 1-1-0-60 1.6% 3.2% 3.2%

臨戦過程に注目

過去5年の3着以内馬15頭中14頭は、前走の距離が1400メートル超、かつ重賞だった。該当馬は3着内率も28.0%と比較的優秀な水準に達している。1400メートル超の重賞を経由してきた馬は、それなりに信頼できるとみてよさそうだ。〔表4〕

〔表4〕前走の条件別成績(過去5年)
前走の条件 着度数 勝率 連対率 3着内率
距離が1400m超、かつ重賞 5-5-4-36 10.0% 20.0% 28.0%
距離が1400m以下、もしくは重賞以外 0-0-1-32 0% 0% 3.0%

近年は牝馬と大型馬が優勢

過去5年の3着以内馬15頭中8頭は牝馬で、牡・せん馬は3着内率11.7%とやや苦戦している。今年も牝馬が出走してきたら高く評価すべきだろう。〔表5〕

〔表5〕性別成績(過去5年)
着度数 勝率 連対率 3着内率
牡・せん 3-2-2-53 5.0% 8.3% 11.7%
2-3-3-15 8.7% 21.7% 34.8%

なお、牡・せん馬だったにもかかわらず3着以内となった7頭のうち4頭は、前走の馬体重が520キログラム以上だった。520キログラム未満だった馬は3着内率6.1%と苦戦している。520キログラム未満の牡・せん馬は上位に食い込む可能性が低いとみるべきかもしれない。〔表6〕

〔表6〕性が牡・せんだった馬の、前走の馬体重別成績(過去5年)
前走の馬体重 着度数 勝率 連対率 3着内率
520kg未満 1-1-1-46 2.0% 4.1% 6.1%
520kg以上 2-1-1-7 18.2% 27.3% 36.4%
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7歳以上馬は不振

過去5年の優勝馬5頭は、いずれも年齢が6歳以下だった。ちなみに、年齢が7歳以上だった馬は2014年以降の過去8年に限ると〔0・0・0・22〕である。また、優勝馬5頭は、“前年以降の4大場(東京・中山・京都・阪神)、かつ1600メートルのレース”において2着以内となった経験があった点、前走の距離が1400メートル超だった点、前走が重賞だった点も共通している。〔表3〕や〔表4〕で挙げた傾向も重視すべきだろう。〔表7〕

(伊吹 雅也)

〔表7〕優勝馬の、年齢、“前年以降の4大場(東京・中山・京都・阪神)、かつ1600メートルのレース”における最高着順、前走の距離、前走(過去5年)
年次 優勝馬 年齢 “前年以降の4大場(東京・中山・京都・阪神)、かつ1600メートルのレース”における最高着順 前走の距離 前走
2017年 マルターズアポジー 5歳 1着(2016年秋風S) 2000m 七夕賞(GⅢ)
2018年 プリモシーン 3歳 1着(2018年フェアリーSほか) 1600m NHKマイルC(GⅠ)
2019年 ミッキーグローリー 6歳 1着(2018年京成杯AH) 1600m マイルCS(GⅠ)
2020年 サトノアーサー 6歳 2着(2020年六甲Sほか) 1800m エプソムC(GⅢ)
2021年 ロータスランド 4歳 1着(2021年米子Sほか) 1800m 中京記念(GⅢ)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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