今週の注目レース

ディープインパクト追悼競走 レパードステークス(GⅢ)

新潟競馬場 1800メートル(ダート)馬齢 3歳オープン

データ分析

前評判が低い馬にも注目しておきたい3歳限定のダート重賞

2021年のレパードSを制したメイショウムラクモは、単勝オッズ2.8倍(1番人気)の支持を集めていたが、単勝オッズ10倍未満の馬が優勝を果たしたのはグレンツェントが勝った2016年以来、単勝1番人気の馬が優勝を果たしたのはクロスクリーガーが勝った2015年以来であった。創設初年度である2009年から2016年にかけての優勝馬8頭はいずれも単勝オッズ5倍未満、かつ単勝2番人気以内だったが、2017年に単勝オッズ66.3倍(11番人気)のローズプリンスダムが優勝を果たすなど、近年は伏兵馬の台頭が目立ってきている一戦を展望すべく、今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。

脚質が明暗を分けそう

過去10年の3着以内馬30頭中24頭は、前走が国内、かつ前走の4コーナー通過順が6番手以内だった。一方、7番手以下だった馬は3着内率9.8%と苦戦している。前走で先行していた馬を高く評価した方がよさそうだ。〔表1〕

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表1〕前走が国内だった馬の、前走の4コーナー通過順別成績(過去10年)
前走の4コーナー通過順 着度数 勝率 連対率 3着内率
6番手以内 6-9-9-72 6.3% 15.6% 25.0%
7番手以下 4-1-0-46 7.8% 9.8% 9.8%

なお、前走が国内、かつ前走の4コーナー通過順が7番手以下だったにもかかわらず3着以内に入った5頭のうち4頭は、前走が東京・ダート1600メートル、かつ3勝クラス以上だった。東京・ダート1600メートルの重賞やオープン特別、3勝クラスを経由してきた馬でない限り、前走の4コーナー通過順が7番手以下だった馬は評価を下げたい。〔表2〕

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〔表2〕前走が国内、かつ前走の4コーナー通過順が「7番手以下」だった馬の、前走のコースならびにクラス別成績(過去10年)
前走のコースならびにクラス 着度数 勝率 連対率 3着内率
東京・ダート1600m、かつ3勝クラス以上 4-0-0-11 26.7% 26.7% 26.7%
東京・ダート1600m以外、もしくは2勝クラス以下 0-1-0-35 0% 2.8% 2.8%

キャリア5戦から8戦の馬がやや優勢

過去10年の3着以内馬30頭中23頭は、通算出走数が5戦から8戦だった。一方、4戦以内だった馬は3着内率12.5%、9戦以上だった馬は同11.6%と、それぞれやや苦戦している。キャリアが浅い馬、キャリアが豊富な馬は、それぞれ過信禁物とみるべきだろう。〔表3〕

〔表3〕通算出走数別成績(過去10年)
通算出走数 着度数 勝率 連対率 3着内率
4戦以内 0-1-1-14 0% 6.3% 12.5%
5〜8戦 9-8-6-66 10.1% 19.1% 25.8%
9戦以上 1-1-3-38 2.3% 4.7% 11.6%

勝利経験のあるコースに注目

過去10年の3着以内馬30頭中29頭は、東京・ダート1600メートル、もしくはJRAの1800メートルのレースにおいて1着となった経験がある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率3.8%と苦戦している。今回と同じ左回りで距離も近い東京・ダート1600メートルのレース、もしくは今回と同じ距離のレースで勝利経験のある馬を重視したいところだ。〔表4〕

〔表4〕東京・ダート1600メートル、もしくはJRAの1800メートルのレースにおいて1着となった経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 10-10-9-93 8.2% 16.4% 23.8%
なし 0-0-1-25 0% 0% 3.8%

なお、過去6年の3着以内馬18頭は、いずれも東京・ダート1600メートル、もしくはJRAの1800メートルのレースにおいて“4コーナー通過順が4番手以内で1着”となった経験のある馬だった。近年の傾向を重くみるならば、これらのレースを勝った際の位置取りもチェックしておきたい。〔表5〕

〔表5〕東京・ダート1600メートル、もしくはJRAの1800メートルのレースにおいて“4コーナー通過順が4番手以内で1着”となった経験の有無別成績(過去6年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 6-6-6-47 9.2% 18.5% 27.7%
なし 0-0-0-23 0% 0% 0%

2勝クラス以下のレースを経由してきた馬は不振

過去6年の3着以内馬18頭中12頭は、前走が2勝クラス以下ではなかった。一方、前走が2勝クラス以下だった馬は3着内率11.3%とやや苦戦している。前走が3勝クラスやオープンクラスのレース、もしくは地方・海外のレースだった馬を高く評価すべきだろう。〔表6〕

〔表6〕前走のクラス別成績(過去6年)
前走のクラス 着度数 勝率 連対率 3着内率
2勝クラス以下 1-3-2-47 1.9% 7.5% 11.3%
その他 5-3-4-23 14.3% 22.9% 34.3%
  • 注記:2018年10着のバクハツは前走が地方競馬だったが、JRA1勝クラス所属馬の交流競走だったため2勝クラス以下で集計

なお、前走がJRAの2勝クラス以下だったにもかかわらず3着以内に入った6頭のうち3頭は、前走の着順が1着、かつ2着馬とのタイム差が0.7秒以上だった。これにあてはまらなかった馬は3着内率6.3%と苦戦している。前走を圧勝した馬でない限り、1勝クラスや2勝クラスのレースを経由してきた馬は割り引きが必要だ。〔表7〕

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〔表7〕前走がJRAの2勝クラス以下だった馬の、前走の着順と2着馬とのタイム差別成績(過去6年)
前走の着順と2着馬とのタイム差 着度数 勝率 連対率 3着内率
着順が1着、かつ2着馬とのタイム差が0.7秒以上 1-2-0-1 25.0% 75.0% 75.0%
着順が1着、かつ2着馬とのタイム差が0.6秒以内、もしくは着順が2着以下 0-1-2-45 0% 2.1% 6.3%
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前走が1勝クラス以下のレースだった馬は優勝例なし

過去10年の優勝馬10頭は、いずれも前走が2勝クラス以上、もしくは地方のダートグレード競走だった。1勝クラス以下のレースを経由してきた馬は、勝つ可能性が低いとみておきたい。また、この10頭は通算出走数が6戦から10戦だった点、東京・ダート1600メートル、もしくはJRAの1800メートルのレースにおいて“4コーナー通過順が4番手以内で1着”となった経験があった点も共通している。〔表3〕から〔表5〕で示した傾向にも注目すべきだろう。〔表8〕

(伊吹 雅也)

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〔表8〕優勝馬の、前走、通算出走数、東京・ダート1600メートル、もしくはJRAの1800メートルのレースにおいて“4コーナー通過順が4番手以内で1着”となった経験の有無(過去10年)
年次 優勝馬 前走 通算出走数 東京・ダート1600m、もしくはJRAの1800mのレースにおいて“4コーナー通過順が4番手以内で1着”となった経験の有無
2012年 ホッコータルマエ ジャパンダートダービー(JpnⅠ) 8戦 あり(青梅特別ほか)
2013年 インカンテーション 濃尾特別(3歳以上1000万下) 10戦 あり(濃尾特別ほか)
2014年 アジアエクスプレス ユニコーンS(GⅢ) 6戦 あり(オキザリス賞)
2015年 クロスクリーガー ジャパンダートダービー(JpnⅠ) 7戦 あり(伏竜Sほか)
2016年 グレンツェント ユニコーンS(GⅢ) 6戦 あり(青竜Sほか)
2017年 ローズプリンスダム ジャパンダートダービー(JpnⅠ) 8戦 あり(鳳雛Sほか)
2018年 グリム ユニコーンS(GⅢ) 6戦 あり(青竜S)
2019年 ハヤヤッコ 青竜S(3歳オープン) 8戦 あり(3歳1勝クラスほか)
2020年 ケンシンコウ ユニコーンS(GⅢ) 6戦 あり(2歳未勝利)
2021年 メイショウムラクモ いわき特別(3歳以上2勝クラス) 7戦 あり(3歳1勝クラスほか)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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