ダービーデーの東京競馬場のラストを飾る一戦が、4歳以上の馬によって争われる目黒記念だ。ハンデキャップという条件もあってか、このレースが重賞初制覇だった馬が、過去10年で8頭もいる。ここでは過去10年の結果から、好走馬に共通するポイントを探ってみた。
過去10年の単勝人気別成績で、目を引くのが3着以内馬延べ30頭のうち15頭が6番人気以下だったという点だろう。特に、6番人気から9番人気の馬は延べ40頭が出走して10頭が3着以内に入っている。これは、同じく延べ40頭が出走している2番人気から5番人気の3着以内馬が9頭という点と比較すると、その活躍ぶりがわかるだろう。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 2-2-2-4 | 20.0% | 40.0% | 60.0% |
2番人気 | 0-2-0-8 | 0% | 20.0% | 20.0% |
3番人気 | 2-0-1-7 | 20.0% | 20.0% | 30.0% |
4番人気 | 1-1-1-7 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
5番人気 | 0-1-0-9 | 0% | 10.0% | 10.0% |
6〜9番人気 | 4-2-4-30 | 10.0% | 15.0% | 25.0% |
10番人気以下 | 1-2-2-74 | 1.3% | 3.8% | 6.3% |
過去10年の年齢別成績では、連対率と3着内率で4歳馬と5歳馬がリードしている。また、2018年以降の過去4年に限ると、7歳以上の馬は〔0・0・1・10〕とかなり苦戦している。芝長距離路線ではベテランが息の長い活躍を見せることも多いが、目黒記念では4歳馬と5歳馬に注目すべきだろう。〔表2〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 4-2-2-25 | 12.1% | 18.2% | 24.2% |
5歳 | 2-7-2-39 | 4.0% | 18.0% | 22.0% |
6歳 | 2-1-2-31 | 5.6% | 8.3% | 13.9% |
7歳 | 2-0-3-24 | 6.9% | 6.9% | 17.2% |
8歳以上 | 0-0-1-20 | 0% | 0% | 4.8% |
過去10年の3着以内馬延べ30頭中21頭は、年明け以降に芝のレースで連対した経験がある馬だった。この経験があった馬の成績は〔8・6・7・56〕(3着内率27.3%)で、連対なし、年明け不出走だった馬の3着内率9.8%を大きく上回っている。また、年明け以降に連対した芝のレースの最長距離が2200メートルから2600メートルだった馬の3着内率が高くなっている。これに該当する馬は、しっかりマークすべきだろう。〔表3〕
(河野 道夫)
最長距離 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
2000m以下 | 0-0-0-4 | 0% | 0% | 0% |
2200m | 1-1-1-7 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
2400m | 5-4-4-28 | 12.2% | 22.0% | 31.7% |
2500m、2600m | 2-1-1-8 | 16.7% | 25.0% | 33.3% |
3000m以上 | 0-0-1-9 | 0% | 0% | 10.0% |
連対なし、 年明け不出走 |
2-4-3-83 | 2.2% | 6.5% | 9.8% |
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