今週の注目レース

ヴィクトリアマイル(GⅠ)

東京競馬場 1600メートル(芝)定量 (牝) 4歳以上オープン

出走馬情報

デアリングタクト

牝5歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:エピファネイア
  • 母:デアリングバード
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

史上初となる無敗の牝馬三冠馬。右前肢繋靭帯炎で長期離脱を余儀なくされて、クイーンエリザベスⅡ世C(G1・香港・芝2000メートル、3着)以来約1年ぶりの実戦になるが、歴史を塗り替えた名牝の走りに注目が集まる。

三冠馬3頭がそろい、世紀の対決となった2020年ジャパンカップではアーモンドアイ(1着)、コントレイル(2着)と接戦を演じて0秒2差の3着に好走した。4歳初戦となった金鯱賞はマイペースで運んだギベオンの逃げ切りを許したものの、4コーナー6番手からしぶとく脚を伸ばしてクビ差の2着。続くクイーンエリザベスⅡ世C(G1・香港)は、直線の追い比べでラヴズオンリーユー(1着)に競り負け、最後はグローリーヴェイズ(2着)の強襲を受けたが、初の海外遠征で3着なら悲観する内容ではない。約1年の長期休養明けになるが、帰厩後の調整過程は順調で、ポテンシャルの高さに期待したい。

ソダシ

牝4歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:クロフネ
  • 母:ブチコ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

デビューから無傷の5連勝で2つのビッグタイトルを獲得。なかでも3歳春の桜花賞では、1分31秒1のコースレコードを樹立している。芝・ダートを問わない二刀流で、今後のさらなる飛躍が期待される。

3歳夏の札幌記念ではラヴズオンリーユーを退けて見事に優勝。秋初戦となった秋華賞は断然の1番人気に支持されたものの、ゲートで歯をぶつけるアクシデントもあって10着、続くチャンピオンズCも初ダートが影響したのか12着に敗れた。4歳初戦となった前走のフェブラリーSは、二の脚を利かせて2番手を追走。直線でカフェファラオに離されたものの、最後までしぶとく脚を伸ばして2着テイエムサウスダンと0秒1差の3着に入り、あらためて能力の高さを示した。約3か月の休養で心身ともにリフレッシュしており、今回も目が離せない存在だ。

レイパパレ

牝5歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:シェルズレイ
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

デビューから無傷の6連勝で大阪杯を制覇。昨秋は思うような成績を残せなかったが、前走の大阪杯で2着に入り、完全復活をアピールした。折り合い面から、1600メートルへの距離短縮はプラスに働く可能性が大きい。

昨夏の宝塚記念3着で連勝がストップした後はやや低迷していたが、5歳初戦となった前々走の金鯱賞では、好位追走からしっかり脚を伸ばしてコースレコード決着の2着に好走した。前走の大阪杯は、スッと前に取りついて3番手で折り合いに専念。速い流れのなか抜群の手応えで直線を向くと、残り200メートル付近でジャックドールを捕らえて1度先頭に立つシーンを作った。最後はポタジェの決め手に屈したが、アリーヴォの追い上げをハナ差退けて中身の濃い2着。今回、400メートルの距離短縮は問題なく、復調成れば主役候補に挙げられる。

レシステンシア

牝5歳

調教師:松下武士(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:マラコスタムブラダ
  • 母の父:Lizard Island
ここに注目!

キャリアを重ねてスプリント色が強くなってきたが、2歳時に阪神ジュベナイルフィリーズを制し、3歳時の桜花賞とNHKマイルCではともに2着。1600メートルまでは守備範囲で、スピードの絶対値は互角以上だ。

3か月半の休養を挟み、1番人気に支持された前走の高松宮記念は、好スタートを決めて同型を制しハナを主張。道中はジャンダルム(11着)にぴったり来られてハイペースの逃げとなった。ラスト100メートル付近まで懸命に食い下がっていたが、最後は追い比べからジリジリ脱落して勝ち馬から0秒3差の6着に敗退。スピードのそがれる重馬場に加えて厳しい展開だっただけに、悲観する内容ではないだろう。今季2戦目で状態面の上積みは十分。昨年のヴィクトリアマイルは6着に敗れたが、勝ったグランアレグリアが別格で、2着馬とは0秒2差だった。1600メートルまでならパフォーマンスは落ちない。

ファインルージュ

牝4歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:キズナ
  • 母:パシオンルージュ
  • 母の父:ボストンハーバー
ここに注目!

昨年はフェアリーS、紫苑Sで重賞2勝を挙げ、牝馬三冠では桜花賞3着、秋華賞2着と、現4歳牝馬で屈指の実力馬。本レースに照準を合わせて万全の態勢を整えており、念願のGⅠ制覇を目指す。

秋華賞(2着)以来約3か月半の休み明けとなった前走の東京新聞杯は、出たなりに脚をためて中団を追走。直線は前が壁になって仕掛けを待ったこともあり、イルーシヴパンサー(1着)の瞬発力に屈したが、ラスト1ハロンで進路を確保すると、しっかり脚を伸ばしてカラテ(3着)の追い上げをクビ差退けた。牡馬相手に55キログラムの斤量を背負っての2着は立派の一言。騎乗したC.ルメール騎手も「これからコンディションが上がってくればさらにやれるでしょう」と評価は高い。デビュー当初から30キログラム近く増えた馬体重が優れた成長力の証明で、もうひと皮むけても不思議はない。

ソングライン

牝4歳

調教師:林徹(美浦)

  • 父:キズナ
  • 母:ルミナスパレード
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

サウジアラビアに遠征した前走の1351ターフスプリント(G3・芝1351メートル)では、海外の強豪を退けて見事に優勝。帰国初戦で仕上がりが鍵になるが、帰厩後は好調時と遜色のない動きを見せており、出走態勢は整った。

昨秋の富士Sは、4コーナー7番手から鮮やかに差し切って重賞タイトルを獲得。続く阪神Cは直線で伸びを欠いて15着大敗を喫した。海外初遠征となった前走の1351ターフスプリント(G3・サウジアラビア)は、スタートで出負けしたものの、すぐにリカバーして中団を追走。4コーナーでスムーズに外へ出し、残り200メートル付近で先頭に並びかけると、最後は3頭の接戦を制して重賞2勝目をマークした。今回は三冠牝馬デアリングタクトを筆頭に豪華メンバーがそろったが、昨年のNHKマイルCでシュネルマイスターのハナ差2着の実績があるように、左回りの1600メートルはベストの条件。上位争いが濃厚だ。

アンドヴァラナウト

牝4歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:グルヴェイグ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

父キングカメハメハ、母父ディープインパクトがともにリーディングサイヤーで、祖母は名牝エアグルーヴという日本競馬の粋を集めたような良血馬。GⅠでもポテンシャルは引けを取らない。

昨秋のローズSで重賞勝ちを飾り、続く秋華賞で勝ち馬から0秒2差の3着に好走。4歳初戦となった愛知杯は道中で力む面を見せて11着に敗れた。約3か月の休み明けとなった前走の阪神牝馬Sは、好スタートを決めて3番手のインで折り合いに専念。直線でメイショウミモザに内をすくわれるような格好になったが、しぶとく脚を伸ばして0秒1差の2着に入った。騎乗した福永祐一騎手は「まだいい頃の走りではなかったけど、力で残ってくれました。思っていた通りマイルはいいですね」と好感触をつかんだ様子。1度使った上積みを加味すれば、前走以上のパフォーマンスが期待できそうだ。

アカイイト

牝5歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ウアジェト
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

昨年のエリザベス女王杯を鮮やかに差し切ってビッグタイトルを獲得。今回は初の1600メートルで、前走から400メートルの距離短縮がポイントになるが、堅実な末脚が持ち味。直線の長い東京コースなら侮れない存在だ。

5歳初戦となった前々走の金鯱賞は、出たなりに中団を追走。前が残る展開で上位2頭には離されたものの、3コーナー手前からジワッと動き出し、直線もしぶとく脚を伸ばして3着に好走した。前走の大阪杯は後方待機策で10着。騎乗した幸英明騎手は「3、4コーナーで思ったより動けず、うまく上がっていけませんでした」と敗因を挙げたが、牡馬相手のGⅠで勝ち馬から0秒8差なら悲観する内容ではない。エリザベス女王杯優勝後は強敵にもまれて一段と地力をつけた印象。マイル戦の速い流れに戸惑わなければ、遜色のない競馬ができそうだ。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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