今週の注目レース

3歳重賞馬連 アーリントンカップ(GⅢ)

阪神競馬場 1600メートル(芝・外)馬齢 3歳オープン

出走馬情報

キングエルメス

牡3歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ステラリード
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

前走後に骨折が判明。順調さを欠いたことは事実だが、栗東坂路での動き、マークしている調教時計は、休養前のそれよりも上と思えるほど。当日の気配チェックは必須になるが、調整過程でネガティブイメージはない。

1番人気の支持に応えられなかったデビュー2戦目のオープン特別・クローバー賞(札幌・芝1500メートル、5着)は、状態面が万全ではなかったようだ。2か月半のリフレッシュ期間を設け、立て直して参戦した前走の京王杯2歳Sは、前走比で18キログラムの馬体重増に成功。デビュー戦と同じ正攻法の競馬を試みて後続の追い上げを完封し、重賞初制覇を飾っている。これが本来の姿だろう。距離延長が課題の血統構成ではあるが、半姉のパラスアテナ(父ルーラーシップ)は2020年の紫苑S2着など2000メートルをこなしている。本馬も、1600メートルなら対応は十分に可能と考えていいはずだ。

ジュンブロッサム

牡3歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ワールドエース
  • 母:エンプレスティアラ
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

道中のコントロールに支障はないが、抜け出すとモタれる面を見せる馬。それを考慮しながら乗る難しさはありそうだ。前々走で馬体重を470キログラム台に乗せ、見た目にパワーアップ。状態も確実に良化している。

休み明けのうえ、格上挑戦の形でもあった前々走の共同通信杯で4着に健闘。1番人気の支持を受けた前走の1勝クラス・アルメリア賞(阪神・芝1800メートル)では2着に敗れたが、勝ったピースオブエイトが次走で毎日杯を制した実力馬だっただけでなく、本馬自身も直線で前が壁になり、追い出しが遅れるロスがあった。力量差を感じさせない0秒1差なら、評価を下げる必要はないだろう。1600メートルの距離は今回が初めてだが、陣営が以前からマイル適性の高さを口にしていた馬。条件替わりでパフォーマンスを上げてくる可能性は高い。

ストロングウィル

牡3歳

調教師:橋口慎介(栗東)

  • 父:シルバーステート
  • 母:カワイコチャン
  • 母の父:ゴールドヘイロー
ここに注目!

跳びの大きいフットワークの馬。広い外回りコースに替わることで、コーナーから直線へとスムーズに加速できるはずだ。力の要るウッドチップコースでは動けるが、水分を含んでノメるような芝コースは歓迎しないクチ。良馬場が理想だろう。

デビュー前から調教の動きが目立っていた馬。初勝利直後だった前々走のきさらぎ賞では、栗東CWコースでラスト1ハロン10秒9をマークした最終追い切りの動きが評価されたのか、実績馬を抑えて1番人気の支持を受けた。しかし、そのきさらぎ賞は道中で行きたがる面を見せて5着。2番手で我慢ができていたように見えた前走の若葉S(リステッド・阪神・芝2000メートル)でも、直線の伸びを欠き6着に敗れた。流れが異なるマイル路線への転向で、脚をためることができるようなら、調教で感じさせてきた能力の高さに再注目してみる手もあるだろう。

ダノンスコーピオン

牡3歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:レキシールー
  • 母の父:Sligo Bay
ここに注目!

見た目の印象は良くなっているが、格上馬に胸を借りていた前走時と違い、今回は自身よりもクラスが下の馬との併せ馬が多い。急上昇とまでは言えないかもしれない。当日の気配チェックは必須だろう。

デビューから2連勝を果たし、昨年暮れの朝日杯フューチュリティSでは勝ったドウデュースから0秒2差の3着。すでに潜在能力の高さを証明している馬だが、今年初戦の共同通信杯ではこの馬らしいパフォーマンスを見せられず、11頭立ての7着に敗れた。調教の動きがあまり良くなかったとはいえ、今後に不安を残す結果であり、この敗戦を受けて陣営はクラシックには向かわず、マイル路線へとかじを切っている。GⅠの大舞台に胸を張って進むためにも、実績を残している舞台を走る今回は、重賞タイトル獲得という結果が欲しいところだ。

ディオ

牡3歳

調教師:辻野泰之(栗東)

  • 父:リオンディーズ
  • 母:エターナルブーケ
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

フットワークが大きく、馬体に緩さを残している状況を考えれば、コーナーのきつい中山コースから、コーナー通過が2回の広い阪神・外回りコースへの舞台替わりはプラス。マイルへの距離短縮も好材料になる。

勝ち上がりに時間は要したが、前々走の未勝利(阪神・芝1600メートル、1着)でマークした上がり3ハロンタイムは32秒9(推定)という強烈なもの。スローペースで我慢が利いた走りも好印象だった。初勝利直後のGⅡ挑戦となった前走のスプリングSでは5着に敗れたものの、勝ったビーアストニッシドとのタイム差は0秒3。重賞でも通用するだけの能力を示したと考えていいだろう。今回と同じ阪神・芝1600メートルでGⅠを勝った父リオンディーズにそっくりの黒鹿毛の馬体。この舞台で初の重賞制覇を決めても不思議はない。

タイセイディバイン

牡3歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:ダイワスピリット
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

1600メートルは初めてだが、阪神の外回りコースは2戦して〔0・1・1・0〕とまずまずの内容。メンバー上位の推定上がり3ハロンタイムもマークしており、適性はありそうだ。詰まったローテーションで、大きな上がり目を望むのは難しいかもしれないが、調教は動いている。

菊花賞馬キセキ、オークス馬ダイワエルシエーロなど、近親に活躍馬が多数いる良血馬。それらの近親と同じように、本馬も中距離路線をメインとした番組選択でキャリアを重ねてきたが、クラスが上がってからの2戦では結果を出すことができなかった。この路線では道中のタメが利かなかったのかもしれない。距離を一気に短縮した前走のファルコンSでは、それまでと違う後方待機策で2着に好走。しかも、直線入り口で追い出しを待たされるロスがあってのものだった。前走と同じような競馬ができれば、今回も上位進出のチャンスは十分にあるだろう。

トゥードジボン

牡3歳

調教師:四位洋文(栗東)

  • 父:イスラボニータ
  • 母:コッパ
  • 母の父:Yesbyjimminy
ここに注目!

スッと流れに乗れるスピードがあり、それは重賞レベルでも十分に通用するもの。連続開催の後半ながら、馬場の内を走った馬も残る現在の阪神の芝コンディションにフィットしそうなタイプだ。速い時計の決着にも対応可能だろう。

未勝利(阪神・芝1600メートル)を勝った直後で挑んだ前々走の朝日杯フューチュリティSは9着。あの時点での能力差を感じる結果だった。約3か月のリフレッシュ期間を設け、自己条件からの再出発となった前走の1勝クラス(阪神・芝1600メートル)では、2番手から抜け出す形で2勝目をマーク。直線で右手前に戻してしまい、2着馬を突き放せなかったところに多少の不満は残るものの、これはキャリアを積むことで解消されてくるだろう。今年の3歳世代が初年度ながら、すでに重賞勝ち馬を送り出しているイスラボニータの産駒。血統的な勢いも感じる。

カワキタレブリー

牡3歳

調教師:杉山佳明(栗東)

  • 父:ドレフォン
  • 母:カフジビーナス
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

5着だったオープン特別・もみじS(阪神・芝1400メートル)、8着だったシンザン記念は、ともに中7週のレース間隔。仕上がりに時間のかかりそうな馬体ではないものの、これまでは詰まった日程のほうが結果は出ている。中10週となる今回のポイントもそこになりそうだ。

函館2歳Sで5着、デイリー杯2歳Sで3着など、重賞でも差のないパフォーマンスをしている馬で、前々走のシンザン記念こそ8着に敗れたものの、同じ舞台の1勝クラス・白梅賞(中京・芝1600メートル)では2番手から抜け出して勝利。レベルの高い相手と戦ってきた経験を生かしている。前走時の馬体重が432キログラムと牡馬にしては小柄だが、母の父ディープインパクトのドレフォン産駒。母系の影響も出ているのだろう。タフな馬場よりも、スピードが出る軽い芝のほうが相性はよさそうだ。豊富な重賞経験を生かして上位進出をもくろむ。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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