今週の注目レース

大阪杯(GⅠ)

阪神競馬場 2000メートル(芝)定量 4歳以上オープン

データ分析

ハイレベルなメンバーが集う春の芝中距離チャンピオン決定戦

2021年の大阪杯は、GⅠ初挑戦だったレイパパレが逃げ切り勝ちを収めた。3着に敗れたコントレイルは同年のジャパンカップを、4着のグランアレグリアは同年のヴィクトリアマイルとマイルチャンピオンシップを制している。さらに、2020年1着のラッキーライラックは同年のエリザベス女王杯を、同2着のクロノジェネシスは同年の宝塚記念と有馬記念を制しているように、上位に入った馬がその後もGⅠ路線で活躍している、ハイレベルなメンバー構成になりやすい一戦だ。今回はGⅠ昇格後の2017年以降と、GⅡとして行われた2016年以前を含む過去10年の結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

若い馬が優勢

過去10年の3着以内馬延べ30頭中25頭は、年齢が5歳以下だった。一方、6歳以上の馬は3着内率9.6%と苦戦している。6歳以上の馬は評価を下げるべきだろう。〔表1〕

〔表1〕年齢別成績(過去10年)
年齢 着度数 勝率 連対率 3着内率
5歳以下 10-8-7-51 13.2% 23.7% 32.9%
6歳以上 0-2-3-47 0% 3.8% 9.6%

前年以降のGⅠにおける実績がポイント

過去10年の3着以内馬延べ30頭中24頭は、前年以降のJRA・GⅠにおいて4着以内となった経験のある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率8.5%と苦戦している。前年以降のビッグレースで4着以内の経験がある馬を重視したいところだ。〔表2〕

〔表2〕前年以降のJRA・GⅠにおいて4着以内となった経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 7-8-9-33 12.3% 26.3% 42.1%
なし 3-2-1-65 4.2% 7.0% 8.5%

なお、前年以降のJRA・GⅠにおいて4着以内となった経験がなかった馬のうち、年齢が5歳以上の馬は3着内率5.1%とより苦戦しているので、上位に食い込む可能性が低いとみておきたい。〔表3〕

〔表3〕前年以降のJRA・GⅠにおいて4着以内となった経験がなかった馬の、年齢別成績(過去10年)
年齢 着度数 勝率 連対率 3着内率
4歳 3-0-0-9 25.0% 25.0% 25.0%
5歳以上 0-2-1-56 0% 3.4% 5.1%

関東馬が苦戦

過去10年の3着以内馬延べ30頭中28頭は、所属が栗東だった。一方、美浦所属の出走馬は延べ30頭のうち12頭が単勝3番人気以内の支持を集めていたが、3着内率6.7%と苦戦している。“関東馬”は過信禁物とみるべきだろう。〔表4〕

〔表4〕所属別成績(過去10年)
所属 着度数 勝率 連対率 3着内率
美浦 0-1-1-28 0% 3.3% 6.7%
栗東 10-9-9-70 10.2% 19.4% 28.6%

GⅠ昇格後は前走好走馬が中心

GⅠとして行われた過去5年の3着以内馬延べ15頭中10頭は、前走の着順が2着以内だった。一方、3着以下だった馬は3着内率12.2%とやや苦戦している。前走で連対できなかった馬は割り引きが必要だ。〔表5〕

〔表5〕前走の着順別成績(過去5年)
前走の着順 着度数 勝率 連対率 3着内率
2着以内 4-1-5-18 14.3% 17.9% 35.7%
3着以下 1-4-0-36 2.4% 12.2% 12.2%

なお、前走の着順が3着以下だった馬のうち、当レースで3着以内に入った5頭は、いずれも“前年以降の2000から2200メートルのJRA・GⅠ”において3着以内となった経験のある馬だった。前走3着以下、かつ前年以降に大阪杯と近い距離のGⅠで3着以内に入っていない馬は、思い切って評価を下げたい。〔表6〕

〔表6〕前走の着順が3着以下だった馬の、“前年以降の2000から2200メートルのJRA・GⅠ”において3着以内となった経験の有無別成績(過去5年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 1-4-0-8 7.7% 38.5% 38.5%
なし 0-0-0-28 0% 0% 0%

前年以降の重賞における成績やレースぶりも重要

GⅠとして行われた過去5年の3着以内馬延べ15頭は、いずれも前年以降のハンデ戦を除くJRA重賞において、“4コーナー通過順が7番手以内、かつ着順が2着以内”となった経験のある馬だった。前年以降の重賞で連対を果たしていない馬はもちろん、ハンデ戦の重賞でしか連対していない馬、4コーナー8番手以下でしか連対していない馬も、苦戦必至とみるべきだろう。〔表7〕

〔表7〕前年以降のハンデ戦を除くJRA重賞において“4コーナー通過順が7番手以内、かつ着順が2着以内”となった経験の有無別成績(過去5年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 5-5-5-29 11.4% 22.7% 34.1%
なし 0-0-0-25 0% 0% 0%
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1枠と2枠の馬は20年間にわたって勝っていない

過去10年の優勝馬10頭は、いずれも枠番が3枠から8枠だった。1枠と2枠で優勝したのは、2001年のトーホウドリーム(2枠)が最後である。さらに、6歳以上で優勝したのは2010年のテイエムアンコール(6歳)が最後、美浦所属で優勝したのは1999年のサイレントハンターが最後だ。枠番に加え、〔表1〕や〔表4〕などで挙げた傾向も意識しておきたい。〔表8〕

(伊吹 雅也)

〔表8〕優勝馬の、枠番、年齢、所属(過去10年)
年次 優勝馬 枠番 年齢 所属
2012年 ショウナンマイティ 8枠 4歳 栗東
2013年 オルフェーヴル 4枠 5歳 栗東
2014年 キズナ 7枠 4歳 栗東
2015年 ラキシス 3枠 5歳 栗東
2016年 アンビシャス 7枠 4歳 栗東
2017年 キタサンブラック 4枠 5歳 栗東
2018年 スワーヴリチャード 8枠 4歳 栗東
2019年 アルアイン 3枠 5歳 栗東
2020年 ラッキーライラック 5枠 5歳 栗東
2021年 レイパパレ 6枠 4歳 栗東

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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