今週の注目レース

高松宮記念(GⅠ)

中京競馬場 1200メートル(芝)定量 4歳以上オープン

データ分析

春の短距離王を目指して快速自慢が覇を競う

高松宮記念は春のスプリント王決定戦で、過去10年の優勝馬のうち2013年のロードカナロアと2018年のファインニードルは、秋にスプリンターズSも制して同年のJRA賞最優秀短距離馬を受賞している。また、ロードカナロアは父としても2021年の優勝馬ダノンスマッシュを輩出しており、世代を超えて日本の競馬界に足跡を残している。ここでは過去10年の結果を参考に、レースの傾向を探ってみたい。

前哨戦の優勝馬に注目

過去10年の前走別成績を調べると、前走が香港のレースだった馬の3着内率が最も高い。2021年優勝のダノンスマッシュは前年12月の香港スプリント以来の出走で、このローテーションであれば帰国初戦や休養明けをマイナスに捉える必要はなさそうだ。なお、国内のレースではシルクロードS・阪急杯・オーシャンSに3着以内馬が集中。中でも、前走でシルクロードSを勝っていた馬は〔1・1・2・3〕と半数以上が馬券に絡み、阪急杯を勝っていた馬は〔2・2・0・4〕と半数が連対している。その一方で、オーシャンSを勝っていた馬は〔0・0・0・8〕と振るっていない点に注意したい。〔表1〕

〔表1〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
シルクロードS 4-2-2-22 13.3% 20.0% 26.7%
阪急杯 3-3-3-37 6.5% 13.0% 19.6%
オーシャンS 1-2-4-58 1.5% 4.6% 10.8%
香港のレース 2-0-1-4 28.6% 28.6% 42.9%
上記以外 0-3-0-28 0% 9.7% 9.7%

4歳から6歳の馬が中心

過去10年の年齢別成績を見ていくと、4歳から6歳は3着以内馬の頭数、3着内率とも拮抗している。6歳は1勝に対して2着が6回と勝ち切れない傾向があることは見逃せないが、3着以内に入る期待度という意味では4歳・5歳とそれほど差がないとみていいだろう。一方、7歳以上の3着以内馬は1頭のみ。その1頭も2015年優勝の香港調教馬エアロヴェロシティで、7歳以上のJRA所属馬は〔0・0・0・48〕と全く好走できていない。データ的には軽視する手もありそうだ。〔表2〕

〔表2〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
4歳 3-2-4-30 7.7% 12.8% 23.1%
5歳 5-2-3-36 10.9% 15.2% 21.7%
6歳 1-6-3-34 2.3% 15.9% 22.7%
7歳以上 1-0-0-49 2.0% 2.0% 2.0%

先行力のある馬が中心

過去10年の高松宮記念では、4コーナーを6番手以内で通過した馬が〔8・4・6・47〕(3着内率27.7%)と3着以内馬の過半数を占めている。前めの位置につけられる馬が優位のレースと言えそうだ。先行力の有無を見極める際に指標としたいのが、JRAで行われたオープンクラスの芝1400メートル以下のレースにおける実績だ。優勝馬のうち香港調教馬のエアロヴェロシティ(2015年)を除く9頭には、前記した条件のレースにおいて4コーナーを4番手以内で通過して勝利した経験があり、この経験がない馬は3着内率が10.6%といまひとつになっている。〔表3〕

〔表3〕JRAの芝1400メートル以下のオープンクラスのレースにおいて、4コーナーを4番手以内で通過して優勝した経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 9-5-6-65 10.6% 16.5% 23.5%
なし 1-5-4-84 1.1% 6.4% 10.6%

近年はミスタープロスペクター系種牡馬の産駒が活躍

血統に着目すると、ここ5年の3着以内馬延べ15頭中9頭がミスタープロスペクター系種牡馬の産駒となっている。この間、サンデーサイレンス系種牡馬の産駒は勝利がなく、過去10年に範囲を広げても2014年コパノリチャード(父ダイワメジャー)の1勝にとどまっている。血統面に注目する際は、ミスタープロスペクター系種牡馬の産駒をチェックしておきたい。〔表4〕

〔表4〕種牡馬の系統別成績(過去5年)
種牡馬の系統 成績 勝率 連対率 3着内率
ミスタープロスペクター系 4-3-2-24 12.1% 21.2% 27.3%
ノーザンダンサー系 1-0-0-13 7.1% 7.1% 7.1%
サンデーサイレンス系 0-2-2-29 0% 6.1% 12.1%
上記以外 0-0-1-9 0% 0% 10.0%
ウインファイブ対象レース
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勝ち切るには高いレベルの短距離実績が必要

過去10年の優勝馬10頭のうち、2017年のセイウンコウセイを除く9頭には、前年9月以降に行われた芝1400メートル以下のGⅠ・GⅡ(海外のレースを含む)で3着以内に入った実績があった。高松宮記念は春のスプリント王を決める一戦だけに、前年の秋からこの路線でトップレベルの走りを見せている馬に注目したい。〔表5〕

(高那実 マヤ)

〔表5〕優勝馬の前年9月以降における芝1400メートル以下のGⅠ・GⅡでの主な成績(過去10年)
年度 優勝馬 前年9月以降の芝1400m以下のGⅠ・GⅡでの主な成績
2012年 カレンチャン スプリンターズS(GⅠ)1着
2013年 ロードカナロア 香港スプリント(G1)1着
2014年 コパノリチャード スワンS(GⅡ)1着
2015年 エアロヴェロシティ 香港スプリント(G1)1着
2016年 ビッグアーサー 阪神C(GⅡ)3着
2017年 セイウンコウセイ 出走なし
2018年 ファインニードル セントウルS(GⅡ)1着
2019年 ミスターメロディ 阪神C(GⅡ)2着
2020年 モズスーパーフレア スプリンターズS(GⅠ)2着
2021年 ダノンスマッシュ 香港スプリント(G1)1着
  • 注記:海外G1での成績を含む

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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