日経賞は天皇賞(春)の主要な前哨戦に位置付けられる一戦で、昨年の3着馬ワールドプレミアをはじめ、過去10年で延べ3頭がこの日経賞をステップに天皇賞(春)を優勝している。ここでは過去10年の結果から、好走馬の共通点を探っていく。
過去10年の前走別成績で3着以内馬が5頭以上いるのは、日経新春杯、有馬記念、アメリカJCCの計3レースとなっている。2019年以降の過去3年に限ってもアメリカJCC組から4頭、有馬記念組と日経新春杯組から2頭ずつ3着以内馬が出ている。好相性のローテーションとして、今年も該当馬がいるか要チェックだろう。〔表1〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
日経新春杯 | 3-1-1-6 | 27.3% | 36.4% | 45.5% |
有馬記念 | 2-3-3-7 | 13.3% | 33.3% | 53.3% |
アメリカJCC | 2-1-3-13 | 10.5% | 15.8% | 31.6% |
ジャパンカップ | 1-1-0-2 | 25.0% | 50.0% | 50.0% |
ダイヤモンドS | 1-0-0-14 | 6.7% | 6.7% | 6.7% |
京都記念 | 0-2-0-9 | 0% | 18.2% | 18.2% |
菊花賞 | 0-1-0-2 | 0% | 33.3% | 33.3% |
3勝クラス | 1-1-0-11 | 7.7% | 15.4% | 15.4% |
その他のレース | 0-0-3-42 | 0% | 0% | 6.7% |
過去10年の年齢別の成績では、4歳馬が3着以内に12回入り、3着内率は41.4%で最も高くなっている。しかも、4歳馬は出走がなかった2016年を除く9回で毎回3着以内に入っている。4歳馬に次ぐ成績なのは5歳馬と6歳馬で、年齢の若い馬を重視した方がよさそうだ。〔表2〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 5-6-1-17 | 17.2% | 37.9% | 41.4% |
5歳 | 2-2-4-27 | 5.7% | 11.4% | 22.9% |
6歳 | 3-1-2-26 | 9.4% | 12.5% | 18.8% |
7歳 | 0-1-2-18 | 0% | 4.8% | 14.3% |
8歳以上 | 0-0-1-18 | 0% | 0% | 5.3% |
過去10年の3着以内馬延べ30頭中27頭が、前年9月以降にJRAのGⅠ・GⅡで5着以内に入った経験を有していた。その経験がなかった馬は、延べ68頭が出走して、優勝したのが2012年のネコパンチのみと苦戦傾向にある。前年9月以降のJRAのGⅠやGⅡでの成績は、しっかりと確認しておきたい。〔表3〕
(河野 道夫)
最高着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1着 | 3-2-3-13 | 14.3% | 23.8% | 38.1% |
2着 | 3-4-2-14 | 13.0% | 30.4% | 39.1% |
3着 | 2-1-0-4 | 28.6% | 42.9% | 42.9% |
4着 | 1-0-2-6 | 11.1% | 11.1% | 33.3% |
5着 | 0-1-3-4 | 0% | 12.5% | 50.0% |
6着 | 1-0-0-4 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
7着以下 | 0-1-0-30 | 0% | 3.2% | 3.2% |
該当レース出走なし | 0-1-0-31 | 0% | 3.1% | 3.1% |
ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。