今週の注目レース

3歳重賞馬連 中日スポーツ賞ファルコンステークス(GⅢ)

中京競馬場 1400メートル(芝)別定 3歳オープン

データ分析

NHKマイルCを目指す馬が集う3歳重賞

ファルコンSは2012年の中京競馬場リニューアルオープンを機に、距離が200メートル延長され、芝1400メートルとなったことでNHKマイルCの前哨戦という位置付けがより色濃くなった。2013年優勝のインパルスヒーローは続くNHKマイルCで2着、2020年2着のラウダシオンはNHKマイルCで優勝している。また、2018年優勝のミスターメロディが翌年の高松宮記念を制するなど、ゆくゆくはスプリント路線で活躍する馬が現れていることも見逃せない特徴だ。ここでは過去10年の結果を参考に、レースの傾向を探っていく。

前走が芝1600メートルの重賞だった馬が活躍

過去10年の前走別成績を見ると、JRAのGⅠまたはGⅢだった馬が3着内率30%超と上位の成績を残している。ちなみに、GⅠからの臨戦で3着以内に入った8頭はいずれも前走が芝1600メートルで、GⅢ組が挙げた6勝も全て芝1600メートルから距離を短縮してきた馬によるものだった。2017年優勝のコウソクストレートはシンザン記念で14着、2018年2着のアサクサゲンキは朝日杯フューチュリティSで10着と2桁着順に敗れていた馬の好走例もあり、前走がマイル重賞だった馬は大敗を喫していても軽視禁物だろう。〔表1〕

〔表1〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
GⅠ 0-4-4-15 0% 17.4% 34.8%
GⅡ 0-0-0-1 0% 0% 0%
GⅢ 6-2-2-19 20.7% 27.6% 34.5%
オープン特別 2-1-0-46 4.1% 6.1% 6.1%
1勝クラス 2-3-3-48 3.6% 8.9% 14.3%
新馬・未勝利 0-0-0-8 0% 0% 0%
地方のレース 0-0-1-3 0% 0% 25.0%
  • 注記:リステッドはオープン特別に含む

一方、前走でオープン特別または1勝クラスに出走していた馬のうち、3着以内に入った11頭中8頭が前走を勝っての参戦だった。2着以下に敗れていた馬は3着内率5.2%と苦戦を強いられている。オープン特別または1勝クラスからの臨戦となる馬は、前走の着順に注意を払う必要がありそうだ。〔表2〕

〔表2〕前走がオープン特別または1勝クラスだった馬の、前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 3-3-2-38 6.5% 13.0% 17.4%
2着以下 1-1-1-55 1.7% 3.4% 5.2%
  • 注記:前走がリステッドだった馬を含む
  • 注記:前走が競走中止だった2015年10着のゴールドペガサスを除く

1400メートル以上のレースを勝っていない馬は割り引き

過去10年の3着以内馬30頭中23頭は、1400メートル以上のレースで勝利した経験がある馬だった。この経験がなかった馬は優勝例がないうえに3着内率も10.6%といまひとつ。1200メートルのレースから臨んだ馬が〔0・0・1・40〕(3着内率2.4%)と振るわないことも考慮すれば、1200メートル以下でしか勝ち鞍がない馬には厳しい舞台であるといえそうだ。〔表3〕

〔表3〕JRAの1400メートル以上のレースで優勝した経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 10-7-6-81 9.6% 16.3% 22.1%
なし 0-3-4-59 0% 4.5% 10.6%

スタミナとパワーに秀でた血統に注目

過去10年の優勝馬には、“父が1800メートル以上の重賞勝ち馬”という共通点がある。それらの種牡馬には、現役時代に起伏の激しいコースが多いヨーロッパのG1を制した馬や、ダートGⅠの優勝馬も含まれている。血統的にはスピードだけでなく、スタミナとパワーの裏付けがある馬に注目したい。〔表4〕

(高那実 マヤ)

〔表4〕優勝馬の父およびその主な1800メートル以上の重賞勝ち鞍
年度 優勝馬 父(主な1800m以上の重賞勝ち鞍)
2012年 ブライトライン フジキセキ(弥生賞=GⅡ・芝2000m)
2013年 インパルスヒーロー クロフネ(ジャパンカップダート=GⅠ・ダート2100m)
2014年 タガノグランパ キングカメハメハ(日本ダービー=GⅠ・芝2400m)
2015年 タガノアザガル バゴ(凱旋門賞=仏G1・芝2400m)
2016年 トウショウドラフタ アンライバルド(皐月賞=GⅠ・芝2000m)
2017年 コウソクストレート ヴィクトワールピサ(有馬記念=GⅠ・芝2500m)
2018年 ミスターメロディ Scat Daddy(フロリダダービー=米G1・ダート1800m)
2019年 ハッピーアワー ハービンジャー(キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS=英G1・芝2400m)
2020年 シャインガーネット オルフェーヴル(日本ダービー=GⅠ・芝2400m)
2021年 ルークズネスト モーリス(天皇賞(秋)=GⅠ・芝2000m)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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