今週の注目レース

夕刊フジ賞オーシャンステークス(GⅢ)

中山競馬場 1200メートル(芝・外)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

スマートクラージュ

牡5歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:レジェトウショウ
  • 母の父:キングヘイロー
ここに注目!

母レジェトウショウは短距離路線でオープンクラス入りを果たした実力馬。本馬も芝1200メートルに挑んだ近2戦で、3勝クラス・道頓堀S(阪神)、淀短距離S(リステッド。中京)と2連勝を達成している。勢いのままに重賞初Vへ挑む。

スプリント転向2戦目だった前走の淀短距離S(リステッド)。道中は好位のインをリズム良く追走し、最後までしぶとい走り。自身より後ろにいた馬が2着から5着を占める展開のなかで強さが際立った。騎乗した松山弘平騎手は「強かったと思います。理想的な枠でしたし、思った通りの競馬が出来ました。オープンクラスでもしっかり走ってくれたので、これからが楽しみです」と声を弾ませた。それまでは1400メートルでも結果を出していたが、200メートル距離を短縮してさらに良さが出た印象がある。デビュー2戦目以降が全て良馬場。開幕序盤の中山の芝コンディションも合いそうだ。馬名の意味は「冠名+勇気、熱意(仏)」。

ナランフレグ

牡6歳

調教師:宗像義忠(美浦)

  • 父:ゴールドアリュール
  • 母:ケリーズビューティ
  • 母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!

半兄インプレスウィナー(父フサイチコンコルド)は2012年京王杯スプリングCで3着に好走した活躍馬。本馬も、前走のシルクロードSで2度目の重賞3着に入っており、実力は確かだ。強力な末脚を武器に、重賞初勝利を目指す。

前走のシルクロードSは後方から追い上げて3着。メンバー中最速の上がり3ハロン33秒3(推定)を計時したが、好位から粘り込んだ勝ち馬を捕らえることはできなかった。それでも、2020年に続く同レース3着は立派。騎乗した丸田恭介騎手は「中京コースは合う感じがあります。ただ、(馬体重12キログラム増で)少し重かった感じです。最後の直線で苦しくなりました」と振り返った。昨年の夏から秋口にかけて成績を落としたが、3走前のオパールS(リステッド)2着、前々走のオープン特別・タンザナイトS(ともに阪神・芝1200メートル)1着と復調ムード。目標のGⅠに向け、ここで結果を出したい。馬名の意味は「太陽(モンゴル語)+速く飛ぶ馬(モンゴル語)」。

ビアンフェ

せん5歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ルシュクル
  • 母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!

半姉に2015年阪神ジュベナイルフィリーズ3着、2016年キーンランドC優勝のブランボヌール(父ディープインパクト)がいる良血馬。本馬も2019年函館2歳S、2020年葵S、2021年函館スプリントSに続く重賞4勝目なるか、注目だ。

GⅠだった前々走のスプリンターズS(7着)、外枠だった前走のシルクロードS(9着)は理由のある敗戦か。特に前走は、7枠15番スタートからハナを奪うまでのスムーズさを欠き、その影響か早めに苦しくなった印象。騎乗した藤岡佑介騎手は「少しスタートで待たされて、いつもよりダッシュが利かなかったです」と敗因を分析した。開幕序盤の芝はお手の物。昨夏は開幕週だった函館スプリントSを、締まったペースで逃げて後続を完封した。560キログラムオーバーの雄大な馬体だが、筋肉は去勢効果もあって柔軟性を持つ。スムーズな運びで自分の形に持ち込むことができれば、大崩れは考えにくい。馬名の意味は「上出来、かっこいい(仏)」。

ファストフォース

牡6歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ラッシュライフ
  • 母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!

母ラッシュライフは2005年の函館2歳SとファンタジーSで2着。半兄アデイインザライフ(父ディープインパクト)が2016年新潟記念優勝馬という筋の通った母系の出身。本領の1200メートル戦に戻るここで見直したい。

昨年夏から一気に成績が安定。5走前にCBC賞をJRAレコードで制すると、4走前の北九州記念が2着、2走前の京阪杯でも3着に好走した。一方敗れた2戦は、GⅠのスプリンターズS(15着)と芝1400メートルの阪神C(7着)。昨夏以降はスプリントのGⅢなら全て3着以内に好走している。前走の阪神C後に小崎綾也騎手は「先手を取ってリズム良く行けました。最後、200メートル過ぎまではいけるかなという手応えでしたが・・」と話した。開幕週に行われた先週の中山記念はパンサラッサがハイペースを刻みながら逃げ切り勝利。同型馬との兼ね合いは鍵だが、本馬も絶好の芝コースでスピードを生かしたい。馬名の意味は「第一の力」。

ビオグラフィー

牝5歳

調教師:藤岡健一(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:チアズメッセージ
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

母チアズメッセージは2004年京都牝馬Sを勝利したほか、同年愛知杯など重賞2着3回と活躍した。そのスピードを受け継いだ本馬は、前走のオープン特別・北九州短距離S(小倉、芝1200メートル)でオープンクラス初勝利をマーク。ここも警戒が必要だ。

復活を果たした前走のオープン特別・北九州短距離S。逃げるデトロイトテソーロ(2着)の2番手をリズム良く追走すると、最後は測ったようにクビ差だけかわしきった。その前走は稍重馬場。2021年の2勝クラス・豊橋特別(中京・芝1400メートル、不良)、3勝クラス・淀屋橋S(阪神・芝1200メートル、稍重)に続き、近3勝はいずれも水分を含んだ馬場状態。週末にかけて雨が降るようなら、評価を一段階上げたい。半兄プレファシオ(父クロフネ)がダートでオープンクラス入りを果たし、半兄クリプトグラム(父キングカメハメハ)は2016年の目黒記念を優勝。母系の底力にも期待したい。馬名の意味は「伝記(独)」。

ジャンダルム

牡7歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:Kitten's Joy
  • 母:Believe
  • 母の父:Sunday Silence
ここに注目!

半兄ファリダット(父Kingmambo)が2012年のオープン特別・天保山SをV、半姉フィドゥーシア(父Medaglia d'Oro)も2017年アイビスサマーダッシュで2着に好走。本馬も、短距離でさらなる活躍が期待される。

前走のシルクロードSは、5番人気に支持されたが13着。逃げるビアンフェの直後でリズム良く運ぶ姿は好走時のそれと思わせたが、直線は思ったほど伸びなかった。騎乗した荻野極騎手は「課題だったゲートはクリアしてくれました。いい感じの手応えで運べましたが、思ったほど伸びなかったです」と話した。本馬も含め、トップハンデの57.5キログラムを背負った3頭はいずれも敗退。斤量も影響した印象があるだけに、今回の56キログラムはプラス材料になるはずだ。2017年にメイクデビュー阪神(芝1600メートル)、デイリー杯2歳Sを連勝し、ホープフルSでも2着に好走した素質馬の復活を待ちたい。馬名の意味は「アルプス山脈の名峰“アイガー”の絶壁の名」。

キルロード

せん7歳

調教師:田村康仁(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:キルシュワッサー
  • 母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!

母キルシュワッサーは短距離路線で4勝をマーク。本馬は3連勝で臨んだ前走の信越S(リステッド。新潟・芝1400メートル)では、重馬場もあってか9着に敗れたものの、良馬場なら反撃がありそうだ。

2番人気に支持された前走の信越S(リステッド)。重馬場ながらレースの前半600メートル通過タイムが33秒5と締まったペースとなり、1着から8着までを差し・追い込み馬が独占した。好位2、3番手で運んでいた本馬にとっては苦しい展開。それでも勝ち馬から0秒5差の9着は、先行馬の中で最先着だった。パラダイスS(リステッド。東京・芝1400メートル)、オープン特別・福島テレビオープン(福島・芝1200メートル)のオープンクラス2勝を含む4走前からの3連勝は全て良馬場。自身のスピードを生かせる馬場状態なら、違う競馬を見せられそうだ。馬名の意味は「母名より+父名の一部」。

マリアズハート

牝6歳

調教師:菊沢隆徳(美浦)

  • 父:Shanghai Bobby
  • 母:Maria's Dance
  • 母の父:Maria's Mon
ここに注目!

メンバー屈指の中山・芝1200メートル巧者だ。前走のオープン特別・カーバンクルS2着を含め、当舞台では3勝、2着3回。武器の末脚が生きる展開になれば、浮上のシーンは十分にあるだろう。

前走のオープン特別・カーバンクルSは、ゲートをクリアし、道中も落ち着いた走りができていた。直線では中団から鋭い伸びを披露。最後は3頭の激しい競り合いになってクビ差の2着に敗れたが、前々走のラピスラズリS(リステッド。中山・芝1200メートル)12着からの復調をアピールした。前走後は放牧に出されてリフレッシュ。1週前追い切りは美浦南Wコースで一杯に追われるなど、精力的な調教メニューを消化しており、状態面に不安はない。2020年函館スプリントS(9着)、2021年京都牝馬S(12着)と過去の重賞2戦で結果は残せていないが、この舞台なら侮れない存在となりそうだ。馬名の意味は「母名の一部+心」。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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