当レースの過去の結果を見返すと、2017年から4年連続で2着に入ったナックビーナスをはじめ、同一馬が複数回3着以内に入るケースが目につく。高松宮記念の前哨戦という位置づけから、スプリンターとしての資質はもちろんのこと、中山コースへの適性も結果を左右する大きな要素となりそうだ。ここでは、過去10年の結果からレース傾向を探っていく。
過去10年の3着以内馬延べ30頭中24頭は、過去3走以内にオープンクラスの芝1200メートル戦で単勝4番人気以内に支持された経験があった。中でも、1番人気に支持されたことのあった馬は3着内率で60.0%という高い数値をマークしている。過去3走以内にこの条件のレースで上位人気に支持されていた馬は、高く評価すべきだろう。〔表1〕
最高単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 4-7-4-10 | 16.0% | 44.0% | 60.0% |
2番人気 | 2-2-1-10 | 13.3% | 26.7% | 33.3% |
3番人気 | 2-0-0-12 | 14.3% | 14.3% | 14.3% |
4番人気 | 0-0-2-9 | 0% | 0% | 18.2% |
5番人気 | 0-0-0-5 | 0% | 0% | 0% |
6〜9番人気 | 1-0-0-32 | 3.0% | 3.0% | 3.0% |
10番人気以下 | 0-0-1-23 | 0% | 0% | 4.2% |
該当レース出走なし | 1-1-2-29 | 3.0% | 6.1% | 12.1% |
過去10年の年齢別成績では、5歳馬が最多の6勝を挙げ、3着内率でもトップの数値を記録している。また、5歳馬の6勝中5勝が過去6年で挙げたものである点も見逃せず、この6年間に限れば勝率21.7%、3着内率39.1%となっている。近年の傾向からも5歳馬は注目すべきだろう。その一方で、8歳以上の馬は過去10年で延べ33頭が出走しているものの、連対がなく3着が3回と苦戦傾向にある。〔表2〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 2-1-2-24 | 6.9% | 10.3% | 17.2% |
5歳 | 6-2-4-32 | 13.6% | 18.2% | 27.3% |
6歳 | 1-5-1-26 | 3.0% | 18.2% | 21.2% |
7歳 | 1-2-0-18 | 4.8% | 14.3% | 14.3% |
8歳 | 0-0-3-18 | 0% | 0% | 14.3% |
9歳以上 | 0-0-0-12 | 0% | 0% | 0% |
近走における中山競馬場での実績について調べてみると、過去2走で中山のレースに出走して2着以内に入っていた馬の好走率が高くなっている。特に、1着があった馬は4勝を含む8連対をマークし、連対率は32.0%に達している。近走で中山競馬場に出走経験があり、かつそのレースで上位に入っていた馬に注目したい。〔表3〕
(河野 道夫)
最高着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1着 | 4-4-1-16 | 16.0% | 32.0% | 36.0% |
2着 | 1-2-0-7 | 10.0% | 30.0% | 30.0% |
3着 | 1-0-0-6 | 14.3% | 14.3% | 14.3% |
4着 | 0-0-1-4 | 0% | 0% | 20.0% |
5着 | 0-0-0-3 | 0% | 0% | 0% |
6〜9着 | 0-0-0-11 | 0% | 0% | 0% |
10着以下 | 1-2-1-13 | 5.9% | 17.6% | 23.5% |
該当レース出走なし | 3-2-7-70 | 3.7% | 6.1% | 14.6% |
ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。