今週の注目レース

中山記念(GⅡ)

中山競馬場 1800メートル(芝)別定 4歳以上オープン

データ分析

国内外のビッグレースの前哨戦

2017年に大阪杯がGⅠとなったことで、中山記念はその前哨戦という位置付けになったが、中山記念組はGⅠ昇格後の大阪杯で〔1・1・1・5〕(3着内率37.5%)という成績を残している。また、2014年優勝のジャスタウェイは続くドバイデューティフリーを、2017年優勝のネオリアリズムと2019年優勝のウインブライトは香港のクイーンエリザベスⅡ世Cを制しており、海外のビッグレースを目指す馬のステップレースという側面があるのも特徴だ。その傾向を探るべく、過去10年の結果を分析する。

GⅠまたはGⅢからの臨戦が中心

過去10年の前走別成績を調べると、前走がJRAのGⅠだった馬の3着内率が最も高く、3着以内馬の頭数も一番多い。また、前走が海外G1だった馬も好走率では引けを取っていない。前走が国内外のGⅠだった馬は高く評価すべきだろう。ただ、2018年、2019年と連覇したウインブライト、2021年優勝のヒシイグアスは中山金杯からの臨戦と、近年はGⅢから臨んだ馬が勝つケースが多くなっている上、2021年は2着馬と3着馬も前走がGⅢだった。ローテーションを比較する際は、前走がGⅠやGⅢだった馬を重視したい。〔表1〕

〔表1〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
GⅠ 5-4-4-23 13.9% 25.0% 36.1%
GⅡ 0-0-3-20 0% 0% 13.0%
GⅢ 4-4-2-19 13.8% 27.6% 34.5%
オープン特別 0-1-0-18 0% 5.3% 5.3%
障害のレース 0-0-0-2 0% 0% 0%
海外G1 1-1-1-6 11.1% 22.2% 33.3%
  • 注記:リステッドはオープン特別に含む

なお、国内のレースからの臨戦で3着以内に入った延べ27頭のうち、22頭は前走で単勝5番人気以内に推されていた。一方、前走で単勝6番人気以下だった馬は優勝例がない上に3着内率も10%を割っている。国内のレースから臨む馬は前走での単勝人気が取捨選択の目安となりそうだ。〔表2〕

〔表2〕前走の単勝人気別成績(過去10年)
前走の単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
5番人気以内 9-7-6-34 16.1% 28.6% 39.3%
6番人気以下 0-2-3-48 0% 3.8% 9.4%
  • 注記:前走が海外G1だった馬は除く

前走の距離にも特徴あり

前走の距離別成績を調べてみると、3着以内馬延べ30頭中24頭は前走が2000メートル以下だった。その内訳を見ると活躍が目立つ中山金杯組を含む2000メートル組が〔5・4・2・31〕と連対が多く、1600メートル以下だった馬が〔2・3・7・20〕で3着内率が37.5%と高くなっている。それに対し、前走が2200メートル以上だった馬は好走率で劣る上、過去5年に限れば〔0・1・0・16〕(3着内率5.9%)とより苦戦している。上位人気に応えられなかったケースも少なくないことは覚えておきたい。〔表3〕

〔表3〕前走の距離別成績(過去10年)
前走の距離 成績 勝率 連対率 3着内率
2000m以下 7-8-9-54 9.0% 19.2% 30.8%
2200m以上 3-2-1-34 7.5% 12.5% 15.0%

JRA重賞を勝っていない馬は大苦戦

過去10年の出走馬の実績面に着目してJRA重賞の優勝経験の有無別に成績をまとめると、3着以内馬延べ30頭中28頭はJRA重賞の優勝経験がある馬だった。大阪杯だけでなくドバイや香港のビッグレースを見据えた馬も出走してくる一戦だけに、重賞勝ちの実績を持っている馬でないと上位争いに加わるのは難しいようだ。〔表4〕

〔表4〕JRA重賞の優勝経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 10-9-9-58 11.6% 22.1% 32.6%
なし 0-1-1-30 0% 3.1% 6.3%
ウインファイブ対象レース
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過去3走以内の中距離実績が重要

過去10年の優勝馬が全てJRA重賞の優勝経験を持っていたことは〔表4〕の通りで、まずはその経験があることが条件となる。また、2013年の優勝馬ナカヤマナイトを除く延べ9頭は、過去3走以内に芝1800メートルもしくは芝2000メートルの重賞を勝っていた。重賞勝ち馬の中でも、近走で中距離の重賞を勝っていた馬に注目したいところだ。〔表5〕

(高那実 マヤ)

〔表5〕優勝馬が過去3走以内に優勝していた芝1800メートルまたは芝2000メートルの重賞(過去10年)
年度 優勝馬 過去3走以内に優勝した芝1800mまたは芝2000mの重賞
2012年 フェデラリスト 前走:中山金杯(芝2000m)
2013年 ナカヤマナイト なし
2014年 ジャスタウェイ 前走:天皇賞(秋)(芝2000m)
2015年 ヌーヴォレコルト 3走前:ローズS(芝1800m)
2016年 ドゥラメンテ 2走前:皐月賞(芝2000m)
2017年 ネオリアリズム 3走前:札幌記念(芝2000m)
2018年 ウインブライト 2走前:福島記念(芝2000m)
2019年 ウインブライト 前走:中山金杯(芝2000m)
2020年 ダノンキングリー 2走前:毎日王冠(芝1800m)
2021年 ヒシイグアス 前走:中山金杯(芝2000m)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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