今週の注目レース

京都牝馬ステークス(GⅢ)

阪神競馬場 1400メートル(芝)別定 (牝) 4歳以上オープン

出走馬情報

ロータスランド

牝5歳

調教師:辻野泰之(栗東)

  • 父:Point of Entry
  • 母:Little Miss Muffet
  • 母の父:Scat Daddy
ここに注目!

爪の不安で出世が遅れた馬だが、その問題が解消した現在でも、少し柔らかいくらいの馬場状態のほうが走りやすいはず。できることなら、雨が降ってほしいところだろう。当日の天気もポイントになりそうだ。

昨年のサマーマイルシリーズを制したポイントオブエントリー産駒。富士Sが10着、マイルチャンピオンシップが12着と秋の2戦では結果を出すことができなかったが、GⅠ級の強敵を相手にしたことに加え、夏場に連戦した疲れが残っていた印象もあった。リフレッシュ期間を設けて挑む今回、巻き返しは必至だろう。スピードが武器の本馬にとって、前走から距離短縮となる1400メートルはプラス材料で、相手関係も楽になる牝馬限定戦。通算4勝をマークしている阪神も相性のいいコースだ。馬場不問のタイプであることも魅力の一つと言えるだろう。

スカイグルーヴ

牝5歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:エピファネイア
  • 母:アドマイヤセプター
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

レースを使い込むことが難しいようで、今回も約4か月ぶりの1戦。これは前走時とほぼ同じ間隔だが、帰厩後の調教本数が前回との比較で少し不足している印象もある。最終追い切りの動き、当日の馬体チェックは必須だろう。

ダイナカール、エアグルーヴ、アドマイヤグルーヴの名牝3頭を祖に持ち、デビュー戦を圧勝したときにはクラシック最有力候補と呼ばれたほどの存在だ。馬体調整に費やす期間が長く、5歳となった現在でもキャリアは8戦。ここまでの競走生活は順調とは言えないかもしれないが、前走の3勝クラス・白秋S(東京・芝1400メートル)でデビュー戦以来となる約1年11か月ぶりの勝利をマーク。2着に退けたヴィジュネルが次走をあっさりと勝ち上がったことで、このレースの価値も上がっている。久々の重賞挑戦でどのような走りを見せるのか、注目したい。

ギルデッドミラー

牝5歳

調教師:松永幹夫(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:タイタンクイーン
  • 母の父:Tiznow
ここに注目!

現時点で最後の勝利となっている1勝クラスの舞台が、今回と同じ阪神・内回りの芝1400メートル。出遅れがこたえた前々走のスワンS(11着)でも勝ち馬との差は0秒5だった。最も相性のいい舞台と言えるだろう。

昨年の本レース2着馬。過去にもアーリントンC2着、NHKマイルC3着、前走のターコイズS3着など重賞での好走歴があるが、最後の勝利は約1年11か月前の1勝クラス(阪神・芝1400メートル)。今回のメンバーの中でも、特に勝利を渇望している馬と言えるだろう。コントロールが難しいとされるオルフェーヴル産駒らしさを持っており、近走は発馬で後手を踏むレースも少なくなかった。まずはしっかりとスタートを決め、道中の折り合いをつけてレースを進めたいところだ。ここで初の重賞タイトルを獲得できるのか、注目だ。

シゲルピンクルビー

牝4歳

調教師:渡辺薫彦(栗東)

  • 父:モーリス
  • 母:ムーンライトベイ
  • 母の父:High Chaparral
ここに注目!

リフレッシュ明けのほうが走るタイプ。調教の動きが目立つ馬だが、それを考慮してもこの中間の気配は素晴らしく、1週前追い切りでは栗東坂路で4ハロン49秒8の自己ベストをマークしている。注目の1戦となりそうだ。

半姉に2019年の桜花賞2着馬シゲルピンクダイヤ(父ダイワメジャー)がいるモーリス産駒で、昨年のフィリーズレビューでは重賞初制覇を達成。本レースと同じ条件でマークした勝利は、このコースへの適性の高さを示すものであり、最も適性が高いと考えられる条件を久々に走る今回は、それ以来となる勝利を期待したいところだ。フィリーズレビュー以降の5戦で3着以内に入ったレースはないが、3走前の北九州記念では勝ち馬から0秒2差の4着、前走の京阪杯は同0秒3差の5着。牝馬限定重賞のここなら、能力上位と考えていいはずだ。

タンタラス

牝6歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ブエナビスタ
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

集中力を欠く面がある馬。ブリンカーを着用しているのもそのためだが、それでも抜け出すとソラを使うことがある。1400メートルへの距離短縮が前走好走の理由なら、同条件の今回も期待できるはずだ。

母は2011年のジャパンカップなど、GⅠを6勝した名牝ブエナビスタ。生まれた瞬間から大きな注目と期待を背負ってきた本馬だが、母のような華やかな舞台ではなく、条件クラスから地道にステップアップしてきた。前走の3勝クラス・六甲アイランドS(阪神・芝1400メートル)を勝ち、キャリア20戦目でのオープンクラス入り。その足跡は母とは対照的と言えるが、全姉のソシアルクラブも4勝目は6歳の3月だったことから、晩成血統なのかもしれない。初の重賞挑戦は、ブエナビスタ産駒としても初の重賞制覇を目指す1戦。血の底力を見せられるのか、期待が高まる。

アスタールビー

牝6歳

調教師:南井克巳(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:キリエ
  • 母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!

1200メートルに狙いを定めて出走してきた馬で、キャリア21戦のうち19戦が1200メートル。2019年フィリーズレビュー(14着)以来の1400メートルを克服できるかどうかが、今回最大のポイントだろう。

オープンクラス入りしてから、レースの幅を広げるために控える競馬を試みた時期もあったが、結果にはつながらなかった。積極的な競馬を展開した3走前のオープン特別・UHB賞(札幌・芝1200メートル)は、5着ながら勝ち馬と0秒1差。これがきっかけとなったようで、前々走のオパールS(リステッド。阪神・芝1200メートル)は勝ち馬から0秒1差の3着、前走のラピスラズリS(リステッド。中山・芝1200メートル)も同0秒1差の4着と、いずれも逃げの競馬で好結果を得た。今回も自分の競馬に徹する形になりそうで、開幕2週目の馬場コンディションは歓迎材料だろう。

ドナウデルタ

牝6歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ドナウブルー
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

全6勝のうち5勝をマークしている1400メートルこそが、この馬のベストディスタンス。直線一気で突き抜けた前々走のパフォーマンスも強烈だった。古馬牝馬限定で唯一の1400メートル重賞。勝負度合いは強いはずだ。

母のドナウブルーは、2012年、2013年のジャパンカップ連覇をはじめGⅠ7勝の名牝ジェンティルドンナの全姉で、現役時代は2012年関屋記念でのコースレコード勝ちのほか、同年の京都牝馬Sを勝つなど活躍を見せた。繁殖牝馬としても血統的な期待は非常に大きく、今回の1戦を勝利し、母仔による同一重賞制覇を達成する可能性は十分にあるだろう。前走のターコイズSは11着に敗れたが、直線半ばで馬群が密集する場面が影響してのもの。スムーズなレース運びができれば、巻き返す力は持っているはずだ。

クリスティ

牝5歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ホワイトアルバム
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

しっかりと強い負荷を掛けての復帰戦。状態面の不安はなさそうだが、課題は初めて挑む1400メートルか。しかしながら、スピード豊富なタイプなうえ、控える競馬で勝った経験もある。一変まで期待できるだろう。

ディープインパクトの後継種牡馬として知られるキズナだが、パワー型の産駒を出すことも多く、本馬の母の父はダートで好成績を残すクロフネ。それを考慮してのダート路線転向だったのだろうが、前々走のレディスプレリュード(JpnⅡ。大井・ダート1800メートル)が6着、前走のJBCレディスクラシック(JpnⅠ。金沢・ダート1500メートル)は12着。ダート適性はそこまで高くなかったとみてよさそうだ。対して5勝をマークする芝の実績は十分。阪神コースでも2勝と結果を出している。巻き返しを狙う1戦でどんなパフォーマンスを見せるのか、注目したい。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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