今週の注目レース

アメリカジョッキークラブカップ(GⅡ)

中山競馬場 2200メートル(芝・外)別定 4歳以上オープン

データ分析

実績馬の活躍が目立っている古馬中距離戦線の名物重賞

2021年のアメリカJCCは、前年の菊花賞2着馬アリストテレスが優勝を果たし、2着には前年の日本ダービー3着馬ヴェルトライゼンデが入った。2017年以降の優勝馬5頭、さらに2019年以降の2着馬3頭は、いずれもJRAのGⅠで4着以内に入った経験がある馬である。大舞台と密接なつながりがある注目の一戦を展望すべく、今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。

前年のGⅠに出走していた馬が中心

過去10年の3着以内馬延べ30頭中19頭は、“前年のJRAのGⅠ”に出走経験のある馬だった。該当馬は3着内率も32.2%とまずまず高い。さらに、2016年以降の過去6年に限れば〔5・4・4・20〕(3着内率39.4%)と、3着内率がより高くなる。2021年のビッグレースに一度でも出走している馬は、上位に食い込む可能性が高いとみてよさそうだ。〔表1〕

〔表1〕“前年のJRA・GⅠ”の出走経験の有無別成績(過去10年)
出走経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 7-6-6-40 11.9% 22.0% 32.2%
なし 3-4-4-70 3.7% 8.6% 13.6%

多頭数の年は「7、8枠」の馬が不振

2012年以降、かつ出走頭数が16頭以上だった年(2014年から2017年、2021年)における枠番別成績を見ると、「7、8枠」の馬は3着内率4.3%と苦戦している。3着以内に入ったのは2015年2着のミトラ(7枠)のみである。出走頭数が多くなるようであれば、外寄りの枠に入った馬は評価を下げるべきだろう。〔表2〕

〔表2〕出走頭数が16頭以上だった年における、枠番別成績(2014年から2017年、2021年)
枠番 着度数 勝率 連対率 3着内率
1〜6枠 5-4-5-46 8.3% 15.0% 23.3%
7、8枠 0-1-0-22 0% 4.3% 4.3%

前走で後方からレースを進めていた馬は過信禁物

過去7年の3着以内馬のうち、前走が海外だった馬を除く延べ20頭中18頭は、前走の4コーナーの通過順が9番手以内だった。一方、10番手以下だった馬は3着内率6.7%と苦戦している。2014年以前は前走の4コーナーの通過順が10番手以下だった馬も好走していたものの、近年はあまり上位に入っていないので扱いに注意したい。〔表3〕

〔表3〕前走の4コーナーの通過順別成績(過去7年)
前走の4コーナーの通過順 着度数 勝率 連対率 3着内率
9番手以内 5-7-6-52 7.1% 17.1% 25.7%
10番手以下 1-0-1-28 3.3% 3.3% 6.7%
  • 注記:前走が海外のレースだった馬を除く

キャリアが浅い馬と実績ある先行馬に注目

過去5年の3着以内馬延べ15頭中11頭は、通算出走数が11戦以下だった。該当馬は3着内率も64.7%と優秀だ。近年はキャリアの浅い馬が圧倒的に優勢だ。〔表4〕

〔表4〕通算出走数別成績(過去5年)
通算出走数 着度数 勝率 連対率 3着内率
11戦以下 4-4-3-6 23.5% 47.1% 64.7%
12戦以上 1-1-2-47 2.0% 3.9% 7.8%

なお、通算出走数が12戦以上で3着以内に入った4頭のうち3頭は、前年以降のJRAのGⅠ・GⅡにおいて“着順が4着以内、かつ4コーナーの通過順が4番手以内”となった経験のある馬だった。キャリア12戦以上であっても、実績上位の先行馬は相応に評価すべきだろう。〔表5〕

〔表5〕通算出走数が12戦以上だった馬の、前年以降のJRAのGⅠ・GⅡにおいて“着順が4着以内、かつ4コーナーの通過順が4番手以内”だった経験の有無別成績(過去5年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
なし 0-0-1-40 0% 0% 2.4%
ウインファイブ対象レース
勝ち馬を探せ! FOR THE WIN

前走か前々走でGⅠに出走していた馬が有力

過去6年の優勝馬6頭は、いずれも直近2戦で1回以上GⅠに出走していた。前走か前々走でGⅠを使われていた馬に注目したい。〔表6〕

(伊吹 雅也)

〔表6〕優勝馬の、直近2戦におけるGⅠへの出走回数(過去6年)
年次 優勝馬 直近2戦におけるGⅠへの出走回数
2016年 ディサイファ 1回(2015年天皇賞(秋))
2017年 タンタアレグリア 1回(2016年天皇賞(春))
2018年 ダンビュライト 1回(2017年菊花賞)
2019年 シャケトラ 2回(2017年有馬記念ほか)
2020年 ブラストワンピース 1回(2019年凱旋門賞)
2021年 アリストテレス 1回(2020年菊花賞)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

ページトップへ戻る
表示モード: