今週の注目レース

愛知杯(GⅢ)

中京競馬場 2000メートル(芝)ハンデ (牝) 4歳以上オープン

出走馬情報

アンドヴァラナウト

牝4歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:グルヴェイグ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

今回と同舞台の2021年ローズS勝ち馬。勢いに乗って挑戦した秋華賞でも3着に好走した。祖母にエアグルーヴを持ち、成長力のある血統。着実に力をつけており、4歳になってさらに活躍が期待できそうだ。

初勝利は桜花賞の2週間後。秘めた素質は徐々に開花した。3走前の1勝クラス・出雲崎特別(新潟・芝2000メートル)では距離延長にも難なく対応。重賞初挑戦のローズSは好位追走から、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒8(推定)の末脚で差し切った。GⅠ初挑戦だった前走の秋華賞も勝ち馬から0秒2差の3着に好走。デビューからコンビを組む福永祐一騎手は「成長途上でもGⅠでやれるところを見せてくれました。来年が楽しみです」と期待を寄せていた。主戦の落馬負傷により松山弘平騎手との新コンビになるが、4歳初戦でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、注目だ。

マジックキャッスル

牝5歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ソーマジック
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

昨年の愛知杯覇者。54キログラムだった昨年からハンデは増えるが、前々走のクイーンSでは56キログラムを背負って2着。小柄なタイプでも斤量を苦にしないのは心強い。得意な舞台で1年ぶりのVを目指す。

2歳時から重賞戦線で活躍し、一昨年の秋華賞ではデアリングタクトに次ぐ2着に好走。4歳となって挑んだ昨年の愛知杯で、中団から鋭く伸びて重賞初制覇を飾った。その後もヴィクトリアマイル3着など牝馬重賞で上位争いをしたが、秋の府中牝馬Sは1番人気で15着に敗れた。騎乗した戸崎圭太騎手は「進路はありましたが、反応してくれませんでした。いつものパフォーマンスができなかったです」と振り返った。前走時は美浦坂路中心の調教メニューだったが、今回は従来の美浦南Wコースに入れて乗り込まれている。反撃態勢は整った。

マリアエレーナ

牝4歳

調教師:吉田直弘(栗東)

  • 父:クロフネ
  • 母:テンダリーヴォイス
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

全4勝中3勝を左回りコースでマーク。特に中京は〔2・2・1・2〕と経験も豊富で、前々走のオープン特別・ケフェウスS(芝2000メートル)では他世代相手で3着に入っている。牝馬同士なら重賞でも通用するだろう。

昨年の夏前から急激に力をつけ、近4走で3勝をマーク。小柄なタイプながら一戦ごとに馬体重も増えている。前走のオープン特別・新潟牝馬S(新潟・芝2200メートル)は初めての距離でも折り合って、危なげなく差し切った。2着に退けたソフトフルートが次走のエリザベス女王杯で4着に健闘しており、ここでも力は通用するだろう。11日の追い切りでは栗東CWコースでラスト1ハロン11秒2の切れ味を発揮。前走から少し間隔は空いたが、しっかり乗り込まれて出走態勢は整っている。叔父は5日に急死したダービー馬ワグネリアン、血統的にももっと上を目指せるはずだ。

デゼル

牝5歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:アヴニールセルタン
  • 母の父:Le Havre
ここに注目!

昨年の阪神牝馬Sでは、マジックキャッスルとの競り合いを制して重賞初制覇を飾った。実績はこのメンバーでも上位。ただ、2000メートル以上のレースは4戦して連対がなく、距離を克服できるかが鍵になる。

3歳3月のデビューから2連勝でスイートピーS(リステッド。東京・芝1800メートル)を勝ち、オークス(11着)では2番人気に支持された素質馬。昨春の阪神牝馬Sで待望の重賞制覇を飾り、ヴィクトリアマイルでも8着ながら、メンバー上位の末脚を発揮して2着馬とは0秒2差だった。秋2戦はこの馬らしい切れ味を発揮できなかったが、立て直されて復調ムード。5日の1週前追い切りでは栗東CWコースでラスト1ハロン11秒3をマークしている。一昨年のローズS(4着)以来となる当舞台で、本来の末脚を発揮できれば巻き返せるはずだ。

ソフトフルート

牝5歳

調教師:斉藤崇史(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ストロベリーフェア
  • 母の父:Kingmambo
ここに注目!

2020年秋華賞3着、2021年エリザベス女王杯4着と、GⅠでも上位争いをした実力馬。牝馬限定のハンデ重賞は昨年のマーメイドSで8着に敗れているが、3戦3勝の中京コースで待望の重賞タイトルを手に入れたい。

2勝クラスVから挑んだ一昨年の秋華賞はデアリングタクト、マジックキャッスルに次ぐ3着。初めての重賞挑戦がGⅠの舞台だったが、一戦級相手に僅差のレースを演じた。昨年の3月からは斉藤崇史厩舎に移り、馬体重が減っていた転厩初戦こそ5着に敗れたが、続く3勝クラス・シドニーT(中京・芝2000メートル)を勝ってオープンクラス入り。前走のエリザベス女王杯(4着)は後方から追い込み、ゴール前の激しい2着争いに加わった。引き続きコンビを組む岩田望来騎手とは〔2・1・0・1〕の好成績。人馬にとって待望の重賞初制覇に挑む。

シゲルピンクダイヤ

牝6歳

調教師:渡辺薫彦(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:ムーンライトベイ
  • 母の父:High Chaparral
ここに注目!

昨年の愛知杯は先行馬に厳しい流れで9着に敗れたが、同じ舞台の中日新聞杯では2020年2着、2021年3着と2年連続で好走しており、舞台適性はある。得意とするゆったりした流れになれば、ここでも上位争いが可能だろう。

昨年引退したグランアレグリア、ラヴズオンリーユー、クロノジェネシスとは同期。本馬も2019年の桜花賞2着、秋華賞3着と牝馬三冠の舞台で好走した。ハイレベルな世代の中でも能力はトップクラス。古馬になって以降は気性的な面から力を発揮できないレースが続き、陣営も試行錯誤を繰り返してきた。前走の中日新聞杯(3着)はハミを替えた効果もあって、スムーズなレース運び。直線はしっかり伸びて、先行して粘った上位2頭に迫った。中間はここを目標に乗り込んで好調をキープ。引き続き気持ちを切らさず力を出せれば、上位争いも可能だろう。

アナザーリリック

牝4歳

調教師:林徹(美浦)

  • 父:リオンディーズ
  • 母:アンソロジー
  • 母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!

通算成績〔3・1・0・2〕で、連対を外したのはNHKマイルC(7着)と秋華賞(7着)のGⅠだった。GⅢのメンバー相手、しかもハンデ戦なら通用していいはず。2000メートルの距離も2度目で、前進必至だ。

デビューからの4戦はマイル路線を歩んだが、距離を200メートル延長した前々走の3勝クラス・佐渡S(新潟・芝1800メートル)が今までにない強い勝ちっぷり。2着馬が次走で3勝クラスを勝利、3着馬が次走の小倉記念を制覇するなど骨っぽい年長馬たちが相手だったが、後方待機から直線で鋭く伸びてまとめて差し切った。そこから直行した秋華賞(7着同着)は外枠(8枠15番)から外を回る厳しい展開。それでも3着アンドヴァラナウトには0秒4差しか負けていない。3戦2勝と得意にしている左回りコースでハンデ差を生かせれば、逆転も期待できる。

アイコンテーラー

牝4歳

調教師:河内洋(栗東)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:ボイルトウショウ
  • 母の父:ケイムホーム
ここに注目!

昨秋から条件クラスを2連勝して重賞に挑戦する。ここまで左回りコースは5戦4勝と好相性。4勝は全て新潟で、唯一敗れたのが中京の2021年ローズS(8着)だが、力をつけた今ならこのコースにも対応可能だろう。

2歳時は未勝利だったが、3歳となった昨年は6戦4勝。重賞に挑戦したラジオNIKKEI賞(8着)とローズS(8着)以外は負けていない。好位で流れに乗り、ラストは切れる脚を発揮する正攻法のレース運びで条件クラスを勝ち上がってきた。調教でも動けるようになり、成長を感じさせる。中間もしっかり乗り込まれ、4日には栗東CWコースで6ハロン81秒1、ラスト1ハロン11秒6の好時計で併走馬に4馬身ほど先着。先週の競馬を見る限り中京・芝コースは先行馬優位で、好位に取り付ける本馬の先行力は武器になる。実績馬とのハンデ差を生かして粘り込めるかに注目だ。

(寺下 厚司)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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