今週の注目レース

ジャパンカップ(GⅠ)

東京競馬場 2400メートル(芝)定量 3歳以上オープン

出走馬情報

ブルーム

牡5歳

調教師:A.オブライエン(アイルランド)

  • 父:Australia
  • 母:Sweepstake
  • 母の父:Acclamation
ここに注目!

素質馬が5歳になった今年軌道に乗り、フランスの上半期における芝2400メートル王者を決めるサンクルー大賞(G1)を逃げ切った。時計のかかる馬場を得意とする印象があったが、前走ではスピードが問われる馬場で“負けてなお強し”の競馬。脚質にも幅を見せた。

アイルランドで今年も含めて計24度もチャンピオントレーナーに輝くA.オブライエン調教師の管理馬。キーファーズの松島正昭氏が共同馬主として名を連ねる。3歳(2019年)春に重賞を2勝。その後3歳秋は全休し、4歳時も2度走った(4着、13着)だけだったが、今年に入って真価を発揮。7月上旬のサンクルー大賞(G1・フランス。芝2400メートル)を逃げ切ってG1初制覇を果たした。その後はフォワ賞(G2・フランス。芝2400メートル)でディープボンドの2着に入ったものの、G1ではキングジョージY世&クイーンエリザベスS(イギリス。芝2390メートル)が逃げて4着、凱旋門賞(フランス。芝2400メートル)も武豊騎手を背に先行して11着と、やや精彩を欠いた。しかし、前走11月のブリーダーズカップターフ(G1・アメリカ。芝2400メートル)では後方追走からまくる形で上がっていき、直線ではいったん抜け出す形を作って2着。新味を見せた。

ジャパン

牡5歳

調教師:A.オブライエン(アイルランド)

  • 父:Galileo
  • 母:Shastye
  • 母の父:Danehill
ここに注目!

イギリスにおける夏の中距離王者を決める英インターナショナルS(2019年、G1。芝2050メートル)優勝の実績が光る。長くいい脚を使うタイプで、小回りのデルマー競馬場(1周約1400メートル、直線約249メートル)から東京競馬場へのコース替わりはプラスだろう。

アイルランドで今年も含めて計24度もチャンピオントレーナーに輝くA.オブライエン調教師の管理馬。キーファーズの松島正昭氏が共同馬主として名を連ねる。3歳時(2019年)にパリ大賞(G1・フランス。芝2400メートル)と英インターナショナルS(G1。芝2050メートル)を連勝。その後は今年5月のオーモンドS(G3・イギリス。芝2680メートル)と7月のメルドS(G3・アイルランド。芝1800メートル)の2勝のみで、G1は前走11月のブリーダーズカップターフ(アメリカ。芝2400メートル)4着を含め10度出走して未勝利となっているが、今年8月のソードダンサーS(アメリカ。芝2400メートル)では直線で前が塞がり、外に持ち出すロスがありながらもクビ差の2着に入り、3度目のG1制覇にあと一歩のところまで迫った。

グランドグローリー

牝5歳

調教師:G.ビエトリーニ(フランス)

  • 父:Olympic Glory
  • 母:Madonna Lily
  • 母の父:Daylami
ここに注目!

3つの重賞勝ちは稍重あるいは不良馬場におけるもの。ジャパンカップは過去10年のうち9度良馬場で開催されているだけに、馬場への対応がポイントになるが、追えば追うほど伸びていくパワフルで持続力のある末脚は魅力。東京の長い直線は歓迎だろう。

3歳(2019年)6月の仏オークス(G1。芝2100メートル)で後方から勢いよく追い込んで3着に健闘。3歳秋は全休したが、4歳10月のフロール賞(G3・フランス。芝2100メートル)を最後方追走からレース半ばで先頭に立つ競馬で重賞初制覇を果たした。今年は7月のヴィシー大賞(G3・フランス。芝2000メートル)で2つ目の重賞勝ちを挙げると、続く8月のジャンロマネ賞(G1・フランス。芝2000メートル)では後方から末脚を伸ばして、最後は前年のブリーダーズカップフィリー&メアターフ(G1・アメリカ)の勝ち馬アウダーリャを短アタマ差かわして優勝。その後、前走10月のオペラ賞(G1・フランス。芝2000メートル)でも中団からしっかりと伸びて、ゴール前でルジールにハナ差かわされはしたものの2着に好走している。

コントレイル

牡4歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ロードクロサイト
  • 母の父:Unbridled's Song
ここに注目!

史上3頭目の無敗の三冠馬。昨年のジャパンカップは体調が本物でなかった中での2着。今春の大阪杯(3着)は重馬場に泣いた。秋初戦の天皇賞(秋)で2着に入り、あらためて力を示した格好だ。ここがラストラン。花道を勝利で飾りたい。

昨年のジャパンカップはアーモンドアイの2着と初の敗北を喫したが、菊花賞で大接戦を制しての秋3戦目。勝ち馬が強かったことは確かで、調整面での難しさがあったことも確かだろう。前々走の大阪杯は重馬場。これもまた力をフルに発揮できる条件ではなかったが、それでも3着を確保するあたりが能力の高さと言える。引退まで2戦のアナウンスがあって迎えた前走の天皇賞(秋)は、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒0(推定)をマークして2着。勝ち馬のポジションが取れていれば、という敗戦にも映り、明確に次を意識できる内容だった。これが引退レース。当然、勝ってファンに別れを告げたい。

オーソリティ

牡4歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ロザリンド
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

アルゼンチン共和国杯を連覇。骨折で約6か月ぶりだったことに加え、昨年より3.5キログラムも重いハンデを背負ってのもの。好位から楽に抜けた内容も立派だった。パワーアップは間違いなく、GⅠでも好勝負が可能だ。

3歳秋以降に重賞を2勝したが、もともと青葉賞の勝ち馬。さらに振り返ればホープフルS5着、弥生賞ディープインパクト記念で3着に入るなど、早いうちから能力の片りんを見せていた。青葉賞後に骨折。今年の天皇賞・春(10着)後にも骨折するなど順調さを欠くところもあったが、それらをすべて吹き飛ばすかのような前走・アルゼンチン共和国杯の快勝だった。GⅠでは前記ホープフルSの5着が最高。ただ、本格化した感のある今なら、それ以上も可能ではないか。実際、中2週で走ること自体が本馬のキャリアにおいて初めてのこと。はっきり充実期にあると断言してよさそうだ。

シャフリヤール

牡3歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ドバイマジェスティ
  • 母の父:Essence of Dubai
ここに注目!

今年のダービー馬。ハナ差とはいえ、あのエフフォーリアを差し切った末脚は他世代相手でも通用するはずだ。前走の神戸新聞杯(4着)は不良馬場が敗因の一つ。あれが実力でないことは明らかだろう。東京・芝2400メートルで再度の戴冠を果たす。

毎日杯で初の重賞勝ち。当時の芝1800メートルのJRAレコードと同タイムという極めて優秀な時計だった。次走の日本ダービーは1度位置取りを下げる場面がありながら、先に先頭に立ったエフフォーリアを急追。ゴール前はハナ差だけ捕らえて世代の頂点に立った。秋初戦の神戸新聞杯は4着。敗因は馬場状態(不良)とはっきりしているだけに、評価を下げるには至らない。何しろ、エフフォーリアが天皇賞(秋)でコントレイル、グランアレグリアを撃破。そのエフフォーリアに先着している唯一の馬なら、他世代相手でも互角以上に戦える算段が立つ。しかもまだキャリア5戦。伸長の余地も大きな強調材料になる。

マカヒキ

牡8歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ウィキウィキ
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

前走の京都大賞典が、国内では2016年の日本ダービー以来の勝利。陣営の努力が実った結果で、応えた馬も立派と言える。8歳秋でも追って確かな末脚は健在。世代の頂点に立った舞台で、今度は久しぶりのGⅠ勝利を目指す。

3歳時に日本ダービーを勝った後は海外へ。ニエル賞(G2・フランス。芝2400メートル)を勝ち、凱旋門賞(G1・フランス。芝2400メートル)でも好走が期待されたが14着に敗れた。その後は2018年の札幌記念2着が最高。骨折などもあり我慢のシーズンが続いていた。5年ぶりの勝利となった前走の京都大賞典は位置を取りに行く競馬。レース中盤は11秒台のラップが続き、鞍上の手が盛んに動いていたが、直線に入ってもしっかりと反応。最後はアリストテレスをハナだけ差したところがゴールだった。レースのラスト1ハロンが13秒0。持久力戦が奏功した面はあろうが、8歳馬がそれに応えたことが復活の証だろう。持続力のある末脚が生きる展開になれば、浮上の可能性がある。

アリストテレス

牡4歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:エピファネイア
  • 母:ブルーダイアモンド
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

昨年の菊花賞はクビ差の2着。コントレイルを最後まで苦しめた。今年のアメリカジョッキークラブCで重賞初制覇。その後は健闘止まりだったが、秋初戦の京都大賞典は2着でも“負けてなお強し”の走りだった。復調を遂げ、ライバルを討つ態勢は整った。

昨年の菊花賞はコントレイルを徹底的にマーク。直線は馬体を並べて残り200メートルあたりでは一瞬かわすかというところまで持ち込んだ。3着のサトノフラッグに3馬身1/2差をつけ、4着馬が今年の天皇賞(春)で2着だったディープボンドなら、世代トップクラスの力量の持ち主であることは間違いない。アメリカジョッキークラブCで重賞制覇を遂げた後は、阪神大賞典7着、天皇賞(春)4着、宝塚記念9着とやや精彩を欠いたが、英気を養って臨んだ秋初戦の京都大賞典は、1度先頭に立っての2着。あらためて力のあるところを見せた。今回でコントレイルは引退。負かすチャンスはこれが最後だ。

キセキ

牡7歳

調教師:辻野泰之(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:ブリッツフィナーレ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

2017年の菊花賞馬。その菊花賞後は勝ち星こそないが、アーモンドアイ相手に2着に入った2018年ジャパンカップを筆頭にGⅠで2着が4度。前走の京都大賞典は0秒1差の3着に入り、古豪健在を印象付けた。7歳でも侮れない。

ジャパンカップは2018年、2020年と2度挑戦して2着、8着。2戦とも思い切った逃げで場内を沸かせた。特に2018年は、2分20秒6というJRAレコード樹立の立役者となり、自身も2分20秒9の時計で走破しての2着。当時の3着馬が翌年のジャパンカップを勝つスワーヴリチャード、4着が前年のジャパンカップ勝ち馬シュヴァルグランで、レースレベルも高かった。7歳となった今年は海外遠征を含めて掲示板(5着以内)を外しておらず、堅実さと地力の高さをあらためて証明。中でも3着だった前走の京都大賞典は、スタミナ勝負ではまだまだ現役トップレベルにあることを示した。戦法面を含めて軽視はできない。

サンレイポケット

牡6歳

調教師:高橋義忠(栗東)

  • 父:ジャングルポケット
  • 母:アドマイヤパンチ
  • 母の父:ワイルドラッシュ
ここに注目!

今年の新潟大賞典で重賞初制覇。前走の天皇賞(秋)はGⅠ初挑戦ながら4着に健闘した。最後までしぶとく脚を使っていたあたり、400メートルの距離延長はよさそう。実際、4勝目となった3勝クラス・ジューンSが東京・芝2400メートルだった。

父は3歳時にジャパンカップを勝ったダービー馬ジャングルポケット。その父とは違い、本馬は古馬になってから本格化を遂げた。昨年に3勝クラス・ジューンS(東京・芝2400メートル)を勝ってオープンクラス入りを果たすと、新潟記念3着、毎日王冠3着といきなり重賞で連続好走。その後も大崩れなく走り、今年の新潟大賞典で重賞初勝利となった。特筆すべきは前走の天皇賞(秋)。馬群の中から最後までしっかりと脚を使って、3着のグランアレグリアと0秒3差の4着。力をつけていることを感じさせるとともに、距離延長でさらに良さが出るのでは、と思わせる好内容だった。何せ充実一途の感。GⅠ2度目で躍進が可能だ。

(外国馬=秋山 響(TPC)、日本馬=山下 健)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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