今週の注目レース

ラジオNIKKEI杯京都2歳ステークス(GⅢ)

阪神競馬場 2000メートル(芝)馬齢 2歳オープン

出走馬情報

フィデル

牡2歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ラッキートゥビーミー
  • 母の父:Bernstein
ここに注目!

予定していたオープン特別・野路菊Sを挫石で回避。動かせない期間があったためか、帰厩した当初の馬体はかなり太かった。強い負荷を掛けて調整しているとはいえ、レース当日のシルエットには注意が必要だろう。大幅な体重増はマイナス材料になるかもしれない。

2020年セレクトセールにおいて、2億900万円(消費税込み)の高値で取り引きされたハーツクライ産駒。早い段階から高い評価をされてきた本馬は、栗東トレーニング・センターに入厩後も評価を落とすことなく、むしろ調教の動きによってさらに注目を集め、メイクデビュー小倉(芝1800メートル)では単勝オッズ1.1倍の支持を集めた。その期待に応え、あっさりと初戦突破してしまったあたりに、生まれながらのスター性を感じずにはいられない。所属する友道康夫厩舎は中距離志向が強く、このレースでは2018年ワールドプレミアが3着、2019年はマイラプソディが1番人気に応えて優勝。本馬も偉大な先輩に続くだけでなく、来年の主役と感じさせるパフォーマンスを披露したい。

トゥデイイズザデイ

牡2歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:キトゥンズクイーン
  • 母の父:Kitten's Joy
ここに注目!

現在の阪神の芝は昨年よりも少しタフで、切れるディープインパクト産駒には不向きなイメージだが、本馬は馬体重以上に重厚感があり、走りもパワフル。問題なくクリアできそうだ。ペースの落ち着きやすい少頭数。操縦性の高さは武器となる。

半兄のヴィヴァン(父ハーツクライ)は骨折などの影響で出世が遅れているが、デビュー戦ではのちのダービー馬シャフリヤールとクビ差の競馬をするなど、素質の高さを誰もが認める馬だった。ディープインパクトに父が替わった本馬は、入厩する前の段階から兄よりも上の評価をされており、血統馬がそろったメイクデビュー中京(芝2000メートル)では、単勝オッズ1.7倍の圧倒的な支持に応えて勝利。スローペースでの逃げ切りということもあって勝ちタイムの2分04秒8は目立たないが、その時計や着差以上の強さを感じるパフォーマンスだった。2着のジャスティンロックが次走で勝ち上がっていることも高評価の対象になるだろう。キャリア2戦目での重賞制覇を期待できる逸材だ。

キャンデセント

牡2歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:トータルヒート
  • 母の父:Street Cry
ここに注目!

10月半ばから時計を出し始め、11月に入ってからは併せ馬を何本も消化。太めになりにくそうなタイプで、すでに出来上がったシルエットをしている。デビュー戦では開催後半の荒れた新潟の芝を克服している馬。現在の阪神の芝もクリアできるはずだ。

母トータルヒートは芝・ダートを問わずに短距離戦で5勝をマークしたスピード馬。ただ、ディープインパクト産駒の本馬はそのスピードを継承しながら、芝での瞬発力も兼備したタイプに出ているようだ。調教段階から非凡なバネを感じさせていたこともあり、前走のメイクデビュー新潟(芝2000メートル)では、単勝オッズ1.5倍の圧倒的な支持を受けて登場。先行策が可能なスタートだったにもかかわらず、中団より後方の位置へと下げたレース運びは、先を見据えた福永祐一騎手らしい騎乗だったと言えるだろう。直線であっさりと前を捕まえたパフォーマンスは、資質の高さを示すのには十分。キャリア2戦目で重賞をクリアできれば、クラシックの主役候補に名乗りを上げることになる。

ライラック

牝2歳

調教師:相沢郁(美浦)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ヴィーヴァブーケ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

気性の難しさが出やすいはずの血統だが、パドックから非常に落ち着いた雰囲気。好位で折り合いがついたレース内容も含め、いい意味で“この血統らしくない”馬と言えるだろう。関西圏への輸送競馬を気にする必要はないはずだ。

ダイワメジャー、ダイワスカーレット、ヴァーミリアンなど、多くの活躍馬を出したスカーレツトインク系の出身で、サンデーサイレンスの3×4というインブリードを持った血統構成は、札幌2歳Sを制した半兄ブラックホールと同様。しかし、ステイゴールドの後継種牡馬でも、タフさを売りにするゴールドシップから、スピードと瞬発力も兼備するオルフェーヴルへと父が替わったことで、兄よりも切れるイメージの馬となった。コントレイルの全弟、ミッキークイーンの近親など、牡馬の良血馬も登場したメイクデビュー東京(芝1800メートル)を1番人気で勝利。今回は前走以上に強力な牡馬が相手になるが、この1戦を突破できるようなら、オークスの有力候補として知られる存在となりそうだ。

ジャスティンロック

牡2歳

調教師:吉岡辰弥(栗東)

  • 父:リオンディーズ
  • 母:フラワーロック
  • 母の父:アッミラーレ
ここに注目!

2戦連続で速い上がりをマークしているが、母の父アッミラーレの母系はパワー型。本馬自身も馬格に恵まれていることから、荒れた馬場への対応は問題ないだろう。末脚のしっかりとしている馬なので、外からの差しが決まっている先週までの傾向はプラスと判断していい。

前々走のメイクデビュー中京(芝2000メートル、2着)では、トゥデイイズザデイの逃げ切りを許したが、マークした上がり3ハロン33秒6(以下推定)は出走馬最速のタイム。1番人気で出走した前走の未勝利(阪神・芝1800メートル)でも、3ハロン33秒8という速い上がりをマークし、きっちりと勝ち上がりを決めている。名牝シーザリオの仔で、エピファネイアとサートゥルナーリアのGⅠ馬2頭を兄弟に持つリオンディーズの2世代目産駒。初年度産駒となった現3歳世代から、サウジダービーを勝ったピンクカメハメハを筆頭に今後の飛躍が期待できる馬を送り出している。自身だけでなく、父にとってのJRA芝重賞初制覇がなるかどうかにも注目したい。

ポッドボレット

牡2歳

調教師:辻野泰之(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:シーエスシルク
  • 母の父:Medaglia d'Oro
ここに注目!

フットワークが大きい馬。前走は広い阪神・外回りにコースが替わったことで、パフォーマンスが向上した印象もあった。同じ阪神でも、今回は少しタイトになる内回りコースが舞台。この克服がポイントの一つとなりそうだ。

4コーナーで不利があったメイクデビュー函館(芝1800メートル)は3着。前々走の未勝利(札幌・芝1800メートル)を2着にまとめたところで北海道シリーズを切り上げ、約2か月半の間隔を取って出走したのが前走の未勝利(阪神・芝1800メートル)だった。2着馬とのマッチレースを制し、マークした勝ち時計は1分46秒9。その時計は水準以上のもので、前開催の未勝利を同タイムで勝ち上がったテンダンスが先週の東京スポーツ杯2歳Sで3着に好走したことを考慮すれば、この馬も重賞レベルの能力を保持していると考えていい。父はジャスタウェイで、母の父はパワー型のメダリアドロ。北海道の洋芝を苦もなくこなしていたことから、現在のタフな阪神の馬場に苦しむこともないだろう。

シホノスペランツァ

牡2歳

調教師:寺島良(栗東)

  • 父:ブラックタイド
  • 母:メジロスプレンダー
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

前走時はマイナス2キログラムと馬体重の大きな変動こそなかったが、緩かったシルエットが締まり、大幅な上昇を感じさせる仕上がりだった。追い切りで見せる動きはさらに鋭くなっており、阪神・芝2000メートルを経験していることも含めてこわい1頭と言える。

ダートのオープンクラスで活躍するダノンスプレンダー(父ロードカナロア)の半弟という血統背景だが、叔父には芝の重賞を4勝したサトノノブレスの名もある。父はブラックタイド、母の父シンボリクリスエス、その先がトニービンなら、イメージすべきは芝の中距離だろう。メイクデビュー小倉(芝2000メートル)は、勝ち馬から5馬身差の2着に敗れたが、スタートで出遅れたうえに出脚も鈍く、苦しい位置取りから巻き返した1戦だった。一方、前走の未勝利(阪神・芝2000メートル)は、デビュー戦とは一転したパフォーマンス。中団の内を進み、あっさりと抜け出した内容は、着差以上の強さを感じるものだった。相手がそろった重賞の舞台でも、互角の走りを期待していいはずだ。

ビーアストニッシド

牡2歳

調教師:飯田雄三(栗東)

  • 父:アメリカンペイトリオット
  • 母:マオリオ
  • 母の父:ネオユニヴァース
ここに注目!

気性的に難しい面があるのか、デビュー戦ではムチに過剰な反応を見せ、前走はレースでの折り合いはついたものの、返し馬では行きたがるような面を見せていた。距離延長がポイントになる1戦だけに、当日の落ち着きなどにも注意が必要だろう。

父のアメリカンペイトリオットはアメリカの芝マイルG1馬で、今年の2歳が日本での初年度産駒。種牡馬として大活躍し、ダンジグ晩年の傑作と言われるまでになったウォーフロントの後継種牡馬で、産駒はマイル前後の距離を主戦場にする馬が多い。母系はダート路線で活躍したブルーコンコルドを輩出。こちらも距離に多少の課題を残す血統だ。3着だったメイクデビュー中京(芝1600メートル)、2番手から抜け出して勝利した前走の未勝利(阪神・芝1600メートル)のレース内容は、秀でたスピードを武器にしたもので、ゆえに今回の課題は2000メートルの距離ということになる。ここで結果を残すようなら、クラシックへの展望が一気に開けてくるはずだ。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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