京都2歳Sは勝ち馬だけを見ても、2004年のフェブラリーSを勝つなどダート路線で大活躍したアドマイヤドン(2001年)、次走で朝日杯フューチュリティSを勝ったエイシンチャンプ(2002年)、2011年のドバイワールドカップなどGⅠ3勝のヴィクトワールピサ(2009年)、2012年の中山大障害を勝ったマーベラスカイザー(2010年)、2014年のジャパンカップなどを勝ったエピファネイア(2012年)など、さまざまなカテゴリのスターホースを輩出してきた。今回はオープン特別として行われた2013年以前を含む、過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。
過去10年の3着以内馬30頭中28頭は、前走の着順が3着以内だった。一方、4着以下だった馬は3着内率7.7%と苦戦している上、重賞に格上げされた2014年以降の過去7年に限ると〔0・0・0・16〕(3着内率0%)である。直近のレースで4着以下に敗れていた馬は過信禁物とみるべきだろう。〔表1〕
前走の着順 | 着度数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
3着以内 | 10-8-10-43 | 14.1% | 25.4% | 39.4% |
4着以下 | 0-2-0-24 | 0% | 7.7% | 7.7% |
重賞となった過去7年の3着以内馬21頭中13頭は、“JRAの1勝クラス以上、かつ1600メートル超のレース”において3着以内に入った経験のある馬だった。該当馬は3着内率が46.4%と優秀な水準に達している。1600メートルを超える距離の重賞、オープン特別、1勝クラスのレースで既に好走したことがある馬は高く評価したい。〔表2〕
経験の有無 | 着度数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
あり | 5-4-4-15 | 17.9% | 32.1% | 46.4% |
なし | 2-3-3-31 | 5.1% | 12.8% | 20.5% |
なお、“JRAの1勝クラス以上、かつ1600メートル超のレース”において3着以内に入った経験がなかった馬で、当レースで3着以内に入った8頭は、いずれも通算出走数が2戦以下だった。これらの条件をクリアしていない馬は評価を下げるべきだろう。〔表3〕
通算出走数 | 着度数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
2戦以下 | 2-3-3-15 | 8.7% | 21.7% | 34.8% |
3戦以上 | 0-0-0-16 | 0% | 0% | 0% |
過去6年の3着以内馬18頭は、いずれも“同年10月以前に行われたJRAの1600メートル超のレース”において優勝経験のある馬だった。近年の傾向を重視するならば、10月以前にJRAの1600メートル超のレースを勝っていなかった馬は割り引きが必要だ。〔表4〕
(伊吹 雅也)
経験の有無 | 着度数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
あり | 6-6-6-23 | 14.6% | 29.3% | 43.9% |
なし | 0-0-0-18 | 0% | 0% | 0% |
ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。