今週の注目レース

天皇賞(秋)(GⅠ)

東京競馬場 2000メートル(芝)定量 3歳以上オープン

データ分析

一時代を築いたスターホースが歴代優勝馬に名を連ねる伝統のGⅠ

2015年以降の天皇賞(秋)の優勝馬延べ6頭は、いずれも前年以降にJRAのGⅠを勝っていた馬である。このうち2018年のレイデオロを除く5頭は、同年に国内外のGⅠを制していた。チャンピオン級の実績馬が集う一戦を制するのはどの馬だろうか。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

4歳馬と5歳馬が中心

過去10年の3着以内馬延べ30頭中29頭は、5歳以下だった。一方、6歳以上の馬は3着内率1.8%と苦戦している。6歳以上の馬は割り引きが必要だ。〔表1〕

〔表1〕年齢別成績(過去10年)
年齢 着度数 勝率 連対率 3着内率
3歳 0-1-1-9 0% 9.1% 18.2%
4、5歳 10-9-8-67 10.6% 20.2% 28.7%
6歳以上 0-0-1-56 0% 0% 1.8%

ちなみに、過去6年の3着以内馬延べ18頭は、いずれも4歳か5歳だった。近年の傾向を重視するならば、3歳馬も過信禁物とみるべきだろう。〔表2〕

〔表2〕年齢別成績(過去6年)
年齢 着度数 勝率 連対率 3着内率
3歳 0-0-0-6 0% 0% 0%
4、5歳 6-6-6-38 10.7% 21.4% 32.1%
6歳以上 0-0-0-29 0% 0% 0%

前走の条件と着順に注目

過去10年の3着以内馬延べ30頭は、いずれも前走がJRAのGⅠかGⅡだった。前走がGⅠ・GⅡ以外だった馬は評価を下げたい。〔表3〕

〔表3〕前走別成績(過去10年)
前走 着度数 勝率 連対率 3着内率
JRAのGⅠ 3-6-4-25 7.9% 23.7% 34.2%
JRAのGⅡ 7-4-6-92 6.4% 10.1% 15.6%
その他のレース 0-0-0-15 0% 0% 0%

なお、前走がJRAのGⅡだった馬のうち、前走の着順が4着以下だった馬は3着内率が5.4%にとどまっている。JRAのGⅠから直行してきた馬や、JRAのGⅡで好走した直後の馬を重視するのがよさそうだ。〔表4〕

〔表4〕前走がJRAのGⅡだった馬の、前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 着度数 勝率 連対率 3着内率
3着以内 6-3-5-39 11.3% 17.0% 26.4%
4着以下 1-1-1-53 1.8% 3.6% 5.4%

近年は外寄りの枠に入った馬が不振

過去4年の3着以内馬延べ12頭は、いずれも馬番が1番から10番だった。2016年以前は馬番が11番から18番だった馬も好走していたが、近年は外枠が苦戦傾向にある。〔表5〕

〔表5〕馬番別成績(過去4年)
馬番 着度数 勝率 連対率 3着内率
1〜10番 4-4-4-27 10.3% 20.5% 30.8%
11〜18番 0-0-0-19 0% 0% 0%

ビッグレースで優勝を争ったことのある馬が優勢

過去4年の3着以内馬延べ12頭は、いずれもJRAのGⅠにおいて“着順が1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0.1秒以内”となった経験のある馬だった。GⅠウイナーや、GⅠで勝ち馬に肉薄したことがある馬を高く評価したい。〔表6〕

〔表6〕JRAのGⅠにおいて“着順が1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0.1秒以内”となった経験の有無別成績(過去4年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 4-4-4-24 11.1% 22.2% 33.3%
なし 0-0-0-22 0% 0% 0%

前走で先行していた馬は実績が明暗を分けそう

過去4年の3着以内馬延べ12頭中8頭は、前走が国内のレース、かつ前走の4コーナーの通過順が6番手以下だった。一方、5番手以内だった馬は3着内率14.3%とやや苦戦している。前走で先行していた馬は割り引きが必要だ。〔表7〕

〔表7〕前走が国内のレースだった馬の、前走の4コーナーの通過順別成績(過去4年)
前走の4コーナーの通過順 着度数 勝率 連対率 3着内率
5番手以内 1-0-3-24 3.6% 3.6% 14.3%
6番手以下 3-4-1-21 10.3% 24.1% 27.6%

なお、前走が国内のレース、かつ前走の4コーナーの通過順が5番手以内だった馬で3着以内に入った4頭のうち3頭は、前年以降に東京競馬場で行われたGⅠにおいて“着順が3着以内、かつ上がり3ハロンタイム(推定)順位が6位以下”となった経験のある馬だった。これに該当する馬であれば、前走で先行していても侮れないとみるべきだろう。〔表8〕

〔表8〕前走が国内のレース、かつ前走の4コーナーの通過順が5番手以内だった馬の、前年以降に東京競馬場で行われたGⅠにおいて“着順が3着以内、かつ上がり3ハロンタイム(推定)順位が6位以下”となった経験の有無別成績(過去4年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 1-0-2-3 16.7% 16.7% 50.0%
なし 0-0-1-21 0% 0% 4.5%
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馬体重も見逃せないポイント

過去10年の優勝馬延べ10頭は、いずれも前走が国内のレース、かつ前走の馬体重が480キログラム以上だった。前走の馬体重が480キログラム未満だったにもかかわらず優勝を果たしたのは、現在のところ2010年のブエナビスタが最後である。馬格のない馬は評価を下げたい。

また、同じく過去10年の優勝馬延べ10頭は、いずれも4歳か5歳、かつ前走がJRAのGⅠかGⅡだった。4歳・5歳以外で優勝を果たしたのは、現在のところ2009年のカンパニー(8歳)が最後、前走がJRAのGⅠ・GⅡ以外だった馬で優勝を果たしたのは、現在のところ2001年のアグネスデジタル(前走マイルチャンピオンシップ南部杯)が最後である。〔表1〕〔表2〕〔表3〕などで挙げた傾向も考慮したいところだ。〔表9〕

(伊吹 雅也)

〔表9〕優勝馬の、前走の馬体重、年齢、前走(過去10年)
年次 優勝馬 前走の馬体重 年齢 前走
2011年 トーセンジョーダン 486kg 5歳 札幌記念(GⅡ)
2012年 エイシンフラッシュ 494kg 5歳 毎日王冠(GⅡ)
2013年 ジャスタウェイ 498kg 4歳 毎日王冠(GⅡ)
2014年 スピルバーグ 508kg 5歳 毎日王冠(GⅡ)
2015年 ラブリーデイ 490kg 5歳 京都大賞典(GⅡ)
2016年 モーリス 510kg 5歳 札幌記念(GⅡ)
2017年 キタサンブラック 542kg 5歳 宝塚記念(GⅠ)
2018年 レイデオロ 484kg 4歳 オールカマー(GⅡ)
2019年 アーモンドアイ 484kg 4歳 安田記念(GⅠ)
2020年 アーモンドアイ 488kg 5歳 安田記念(GⅠ)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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