今週の注目レース

菊花賞(GⅠ)

阪神競馬場 3000メートル(芝)馬齢 牡・牝 3歳オープン

データ分析

三冠最終戦が今年は阪神で開催

京都競馬場整備工事の影響で三冠最終戦の菊花賞が今年は阪神競馬場・芝3000メートルで行われる。「強い馬が勝つ」と言われる菊花賞を制すのはいったいどの馬なのか。阪神・芝3000メートルのデータと、過去10年の菊花賞のデータから傾向を探ってみた。

中枠の成績がやや悪いコース

阪神・芝3000メートルは過去10年間で10レース(全て阪神大賞典)が行われている。その枠番別成績を見ると、真ん中付近の枠の好走率が低くなっている。1枠・2枠で3着以内に入った馬の多くは先行して距離ロスのないレースをしており、6枠・7枠・8枠から3着以内に入った馬には、後方から長く脚を使って道中でポジションを上げていくレースをした馬が多かった。脚質と枠順を加味して有力馬を見つけ出したい。〔表1〕

〔表1〕阪神・芝3000メートルの枠番別成績(2012年から2021年6月)
枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 2-0-2-6 20.0% 20.0% 40.0%
2枠 0-1-2-7 0% 10.0% 30.0%
3枠 0-1-1-8 0% 10.0% 20.0%
4枠 0-1-2-8 0% 9.1% 27.3%
5枠 1-0-1-10 8.3% 8.3% 16.7%
6枠 1-4-1-9 6.7% 33.3% 40.0%
7枠 2-1-1-14 11.1% 16.7% 22.2%
8枠 4-2-0-14 20.0% 30.0% 30.0%

通算勝利数に注目

過去10年の菊花賞の出走馬の通算勝利数を調べてみると、5勝以上を挙げていた馬が3頭いて全て優勝、4勝馬は13頭中3頭が優勝している。出走馬の大半を占めている3勝馬と2勝馬は優勝こそ計4回と少ないものの、2着が計9回、3着も計9回となっている。その2・3勝馬の中で注目したいのが、前走がJRA重賞で、そこで2着か3着となっていた馬。これに該当する馬は〔4・7・3・20〕(3着内率41.2%)となっており、好走率も高い。ただし注意したいのは、前走で重賞を勝っていた2・3勝馬で、該当した4頭が全て6着以下に敗れている。なお、1勝馬は2着が1回あるだけで苦戦する可能性が高そうだ。〔表2〕

〔表2〕通算勝利数別成績(過去10年)
通算勝利数 成績 勝率 連対率 3着内率
5勝以上 3-0-0-0 100% 100% 100%
4勝 3-0-1-9 23.1% 23.1% 30.8%
3勝 1-4-7-76 1.1% 5.7% 13.6%
2勝 3-5-2-55 4.6% 12.3% 15.4%
1勝 0-1-0-10 0% 9.1% 9.1%

中心はトライアル組

かつての菊花賞では前走が条件クラスだった馬の優勝もあったが、過去10年は前走が重賞だった馬しか優勝していない。前走条件クラス組はあっても2着か3着で、好走率も低いので馬券の軸には据えづらい。有力なのは前走GⅡ組で、なかでも神戸新聞杯を使われていた馬が〔8・5・4・49〕と、3着以内馬の半数以上を占めている。ちなみに、2010年以降は神戸新聞杯組が毎年連対中だ。〔表3〕

〔表3〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
GⅠ 0-0-0-1 0% 0% 0%
GⅡ 9-9-6-98 7.4% 14.8% 19.7%
GⅢ 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
オープン特別 0-0-0-1 0% 0% 0%
条件クラス 0-1-4-45 0% 2.0% 10.0%
地方のレース 0-0-0-1 0% 0% 0%

神戸新聞杯最先着馬を狙え

前項を踏まえ前走神戸新聞杯組を見ていくと、最も活躍しているのは神戸新聞杯の最先着馬だ。表にあるように、過去10年の神戸新聞杯最先着馬の菊花賞成績は〔6・1・2・1〕で3着内率90.0%。神戸新聞杯の最先着馬を無視するわけにはいかないだろう。〔表4〕

〔表4〕神戸新聞杯最先着馬の菊花賞成績(過去10年)
年度 神戸新聞杯最先着馬 菊花賞での着順
2011年 オルフェーヴル(1着) 1着
2012年 ゴールドシップ(1着) 1着
2013年 エピファネイア(1着) 1着
2014年 ワンアンドオンリー(1着) 9着
2015年 リアファル(1着) 3着
2016年 サトノダイヤモンド(1着) 1着
2017年 キセキ(2着) 1着
2018年 エタリオウ(2着) 2着
2019年 ヴェロックス(2着) 3着
2020年 コントレイル(1着) 1着
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大崩れがなく連勝経験のある馬に勝機

過去10年の優勝馬のうち菊花賞までに掲示板を外した(6着以下に敗れた)経験があったのは3頭だけで、うち2頭はその経験が1回だけしかなかった。特にここ5年は6着以下に敗れた経験のない馬が連勝中である。また、過去10年の優勝馬のうち9頭には連勝経験があった。連勝経験がなかったのは2019年のワールドプレミアだが、同馬はデビューから一度も4着以下に敗れたことがなかった。ここまでの傾向を踏まえた上で、大敗経験がなく連勝経験のある馬を1着候補にしたい。〔表5〕

(姫園 淀仁)

〔表5〕優勝馬の6着以下の回数と連勝経験の有無(過去10年)
年度 優勝馬 6着以下の回数 連勝経験
2011年 オルフェーヴル 1回 あり
2012年 ゴールドシップ 0回 あり
2013年 エピファネイア 0回 あり
2014年 トーホウジャッカル 2回 あり
2015年 キタサンブラック 1回 あり
2016年 サトノダイヤモンド 0回 あり
2017年 キセキ 0回 あり
2018年 フィエールマン 0回 あり
2019年 ワールドプレミア 0回 なし
2020年 コントレイル 0回 あり

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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