今週の注目レース

菊花賞(GⅠ)

阪神競馬場 3000メートル(芝)馬齢 牡・牝 3歳オープン

出走馬情報

ステラヴェローチェ

牡3歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:バゴ
  • 母:オーマイベイビー
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

皐月賞3着、日本ダービー3着と、GⅠタイトルこそ手にしてはいないが、ここまで世代上位の能力を示してきた。前走の神戸新聞杯では、ダービー馬シャフリヤール(4着)を撃破して重賞2勝目をゲット。主役候補として、クラシック三冠最後の菊花賞に挑む。

バゴの産駒は、2010年にビッグウィークが菊花賞をV。バゴ自身は2004年の凱旋門賞(G1・フランス)を制した馬で、産駒にもしっかりとスタミナを伝えている。本馬の伯父には朝日杯フューチュリティSを制したゴスホークケンがおり、牝系もGⅠ馬を出すだけの底力を備えていると言えるだろう。父のスタミナと母系のスピードがうまくかみ合った配合。折り合い面で苦労するタイプでもなく、3000メートルもこなせるはずだ。14日には栗東CWコースで6ハロン82秒2(ラスト1ハロン11秒8)を一杯に追われてマーク。併走馬に4馬身半ほど先着と、順調な調整ぶりを披露している。状態面でも、なんら問題なく本番に向かうことができるだろう。

オーソクレース

牡3歳

調教師:久保田貴士(美浦)

  • 父:エピファネイア
  • 母:マリアライト
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

母は4歳秋のエリザベス女王杯でGⅠ初制覇を果たすと、5歳時には宝塚記念も制覇。年齢を重ね、成長力が豊富な面を見せた。本馬もホープフルS2着などGⅠ級の能力を示しているとはいえ、これからの伸びしろも感じさせる血統の持ち主だ。

2歳8月のメイクデビュー札幌(芝1800メートル)を1馬身3/4差で快勝すると、続くアイビーS(リステッド。東京・芝1800メートル)では、クビ差ながら連勝を飾った。前々走のホープフルSでは、ダノンザキッドにかわされたものの2着を確保し、世代上位の能力を証明。クラシックでの活躍も期待されていたが、皐月賞を見送った後に骨折が判明し、春は休養を余儀なくされた。前走のセントライト記念でようやく復帰。3着に敗れたものの、約9か月ぶりの実戦だったことを考えれば、十分な内容だったと言えるだろう。長期休養に入っていたぶん、レースを1度使われた上積みも大きいはずで、本番へ上昇曲線を描きながら向かえそうだ。

アサマノイタズラ

牡3歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:ヴィクトワールピサ
  • 母:ハイタッチクイーン
  • 母の父:キングヘイロー
ここに注目!

皐月賞は16着とGⅠの壁に跳ね返された。当時はスプリングS2着からの臨戦だったが、今回は前哨戦のセントライト記念を制しての参戦。春とは違い、勢いに乗って本番に臨めそうで、大舞台での結果もまた変わってきそう。ひと回りもふた回りも成長した姿を阪神で見せる。

デビュー2戦目の未勝利(中山・芝2000メートル)で4馬身差をつけて初勝利。1勝クラス・水仙賞(中山・芝2200メートル)こそ4着に敗れたものの、重賞初挑戦となったスプリングSで、7番人気の低評価を覆して2着に好走し、一気に評価を上げた。父ヴィクトワールピサは5連勝で皐月賞を制覇。3歳秋には凱旋門賞(G1・フランス)に挑戦し、4歳時にはドバイワールドC(G1・UAE)を制した。母ハイタッチクイーンは現役時代に3勝。いずれも芝1800メートルから2000メートルで挙げたもので、スタミナは十分に秘めていた。父、母の血統から、初の3000メートルをこなす下地はあるといっていいはず。関西圏への出走は初めてなので、長距離輸送をクリアできるかも鍵となる。

タイトルホルダー

牡3歳

調教師:栗田徹(美浦)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:メーヴェ
  • 母の父:Motivator
ここに注目!

半姉メロディーレーン(父オルフェーヴル)は、2400から2600メートルで3勝をマーク。菊花賞では5着に入るなど、牝馬ながら豊富なスタミナを武器にしている。本馬のここまでの勝ち鞍は2000メートルまでだが、距離を延ばしてステイヤー血統が花開くかもしれない。

2歳10月のメイクデビュー中山(芝1800メートル)でデビュー勝ちを収めると、東京スポーツ杯2歳Sでは2着に入り、いきなり重賞で通用する能力を証明。続くホープフルSでも4着に入り、3歳以降の飛躍を予感させる2歳シーズンとなった。年明け初戦の弥生賞ディープインパクト記念を快勝し、初の重賞タイトルを獲得すると、皐月賞では8番人気の低評価を覆して2着。日本ダービーこそ6着に敗れたが、世代上位の実力を証明した。秋初戦のセントライト記念は13着と大敗したが、14日の美浦南Wコースでの1週前追い切りでラスト1ハロン11秒7(7ハロン97秒1)と鋭い伸びを披露。レースを1度使われた上積みを感じさせる調教内容で、巻き返しへ準備万端だ。

レッドジェネシス

牡3歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:リュズキナ
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

春から友道康夫調教師が「距離は延びてもいいと思っている」と話していたように、菊花賞を早くから見据えていた。前走の神戸新聞杯では勝ち馬ステラヴェローチェから1/2馬身差の2着と、あらためて地力の高さを証明。本番に向けて視界良好だ。

ディープインパクト×ストームキャットの組み合わせは、キズナやリアルスティール、ダノンキングリーなど多くのGⅠ馬を出した配合だ。強力なニックスを血統表に持つ本馬も、京都新聞杯で重賞制覇。日本ダービーは11着と結果を残すことはできなかったが、初めてのGⅠ挑戦だったことを考えれば、決して悲観する内容ではなかった。この中間は、14日に栗東CWコースで僚馬ユーキャンスマイル(古馬オープン)と併せ馬を行い併入。6ハロン81秒8(ラスト1ハロン12秒1)をマークし、順調に調教を消化している。阪神競馬場では、〔2・0・1・1〕と結果を残しており、舞台替わりも歓迎だろう。

ヴァイスメテオール

牡3歳

調教師:岩戸孝樹(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:シャトーブランシュ
  • 母の父:キングヘイロー
ここに注目!

2018年には、フィエールマンがラジオNIKKEI賞からの直行ローテーションで戴冠を果たした。本馬はここまで5戦しか経験しておらず、キャリアが浅いだけに、上積みも大きそう。春の勢力図を塗り替える可能性はあるはずだ。

母シャトーブランシュは、3歳秋のローズSで9番人気の低評価を覆して2着に好走。秋華賞でも勝ち馬から0秒3差の6着に入るなど、この時期にグッと力をつけて、重賞でも戦えるだけの実力を身につけた。5歳時にはマーメイドSで重賞初制覇を飾り、再び豊かな成長力を披露。本馬もしっかりと成長力を受け継いでいるはずで、未知の魅力がたっぷりだ。ここまでキャリア5戦で3勝をマーク。そのうち、稍重で2勝、不良で1勝と水分を含んだ馬場状態で結果を残しており、週末の天気は好走の鍵となりそうだ。近3走連続でメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムをマークしていることから、道中のペースも重要になってくるだろう。末脚が生きる流れが望ましい。

モンテディオ

牡3歳

調教師:四位洋文(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:ディオニージア
  • 母の父:Tejano Run
ここに注目!

2勝クラスから格上挑戦した前走の神戸新聞杯で3着に入り、菊花賞の優先出走権を獲得。直線でダービー馬シャフリヤール(4着)をしのいでの3着だけに価値がある。これまで掲示板(5着以内)を外したのが1度だけと堅実さを見せており、今回もしっかりと力を発揮できそうだ。

父ジャスタウェイは3歳春のアーリントンCで重賞初制覇を果たすなど、早い時期から活躍。その後しばらく勝ち星から遠ざかったが、4歳秋の天皇賞(秋)を4馬身差で制すと一気に覚醒し、GⅠ計3勝の実績を残した。成長力豊かだった父を思えば、本馬がここにきてグッと力をつけてきたことも納得がいく。勝ち上がりに5戦を要したものの、今年2月の未勝利(小倉・芝1800メートル)で初勝利を挙げると、すみれS(リステッド。阪神・芝2200メートル)3着、1勝クラス・アザレア賞(阪神・芝2400メートル)2着と崩れずに走っていた。阪神コースは前述の2戦だけながら、どちらも好走を見せており、舞台適性の高さはすでに証明済みと言っていいだろう。

ヴィクティファルス

牡3歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ヴィルジニア
  • 母の父:Galileo
ここに注目!

阪神は、距離は違えど新馬戦を制したコース。それ以来、関東圏での競馬が続いていたが、今回は久々の関西圏での競馬となり、輸送時間が大きく減る点は強調材料と言えそうだ。中間の調整も、よりやりやすい部分もあるだろう。万全の態勢で本番に臨む。

前走のセントライト記念は5着を確保し、重賞ウイナーの地力を見せた。共同通信杯2着、スプリングS1着と早くから重賞の高いレベルで戦いを続けており、この経験は今後にも生きるはずだ。13日の1週前追い切りでは、栗東CWコースで6ハロン79秒8(ラスト1ハロン12秒4)の好タイムを一杯に追われてマーク。中4週の臨戦過程となるが、調整は順調に進んでいると言っていいだろう。管理する池添学調教師は、本馬のスプリングS勝ちを含め、これまで重賞6勝をマーク。今年はそのうちの半分にあたる3勝をすでに挙げている(10月17日終了時点)。今年の勢いなら、待望のGⅠ初勝利のチャンスはあるはず。大事な一戦となりそうだ。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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