今週の注目レース

富士ステークス(GⅢ)

東京競馬場 1600メートル(芝)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

ソングライン

牝3歳

調教師:林徹(美浦)

  • 父:キズナ
  • 母:ルミナスパレード
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

NHKマイルC(2着)でハナ差の接戦を演じたシュネルマイスターは、他世代相手の安田記念で勝ち馬から0秒1差の3着に入り、秋には毎日王冠を優勝した。本馬も同等のポテンシャルを秘めており、3歳馬で成長の余地も十分。先々まで目が離せない存在だ。

3歳初戦の紅梅S(リステッド。中京・芝1400メートル)を快勝。続く桜花賞は、向正面で他の馬と接触するシーンがあって15着に敗れた。前々走のNHKマイルCは、好スタートを決め、スッと控えて中団を追走。直線は先に抜け出したグレナディアガーズをかわして1度先頭のシーンを作った。最後はシュネルマイスターの瞬発力にハナ差屈したものの、3着馬に2馬身1/2差をつけて能力の高さを証明した。約3か月ぶりだった前走の関屋記念は、スタート直後に寄られるシーンがあり、なだめて中団馬群で折り合いに専念。外を回る正攻法のレース運びから、直線はしぶとく脚を伸ばして3着なら、レース内容は悪くない。ここはGⅠの前哨戦で好メンバーがそろったが、主役の座は譲れない。

ダノンザキッド

牡3歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:エピックラヴ
  • 母の父:Dansili
ここに注目!

デビューから無傷の3連勝でホープフルSを制し、昨年度のJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞。1番人気に支持された前走の皐月賞(15着)はよもやの大敗を喫したが、能力の高さは折り紙つきだ。マイル路線に矛先を向け、捲土重来を期す。

2か月余りの休み明けとなった前々走の弥生賞ディープインパクト記念は、好スタートからスッと控えて5番手で折り合いに専念。スローペースでタイトルホルダーの逃げ切りを許したが、メンバー中最速タイとなる上がり3ハロン34秒2(推定)の末脚で3着まで追い上げた。前走の皐月賞はスタート、二の脚ともに速く、すんなり先行集団を追走するも、3コーナーで他馬と接触するシーンがあり、直線の粘りを欠いて15着に敗れた。右前脚の剥離骨折で日本ダービーを回避し、約6か月の休み明けになるが、9月下旬から時計を出し始めて、順調に乗り込みを消化。調教では好調時と遜色のない動きを見せており、名誉挽回に向けて態勢は整っている。

ワグネリアン

牡6歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ミスアンコール
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

2018年の日本ダービーを制して、2015年生まれの競走馬6955頭の頂点に立っている。3歳秋の神戸新聞杯以降は勝ち星から遠ざかっているが、6歳馬でも年齢的な衰えはなく、マイルへの路線変更が起爆剤になれば、あっさり勝っても不思議はない。

昨年の宝塚記念(13着)後は喉の手術を施し、6歳初戦となった今年の京都記念は7か月半の休み明け。直線でスッと反応できず、上位争いに加わるほどの脚は使えなかったが、ジリジリと伸びて5着まで追い上げた。前走の大阪杯は、気合をつけて先行集団へ取りついたものの、重馬場に脚を取られて4コーナーから後退し、直線も余力がなく12着と大敗を喫した。ここは約6か月半の休み明けになるが、栗東トレーニング・センターのトラックコースと坂路を併用して熱心に乗り込みを消化。祖母ブロードアピールにさかのぼる母系はスピード色が強く、初のマイル戦にもすんなり対応できそうだ。

ロータスランド

牝4歳

調教師:辻野泰之(栗東)

  • 父:Point of Entry
  • 母:Little Miss Muffet
  • 母の父:Scat Daddy
ここに注目!

米子S(リステッド。阪神・芝1600メートル)1着、中京記念5着、関屋記念1着の好成績を収めて、サマーマイルシリーズチャンピオンの座に輝いた。休養で連戦の疲れを癒やして、中間は栗東坂路での自己ベストタイムをマーク。目下の勢いに乗って重賞連勝を狙う。

3勝クラスからの格上挑戦となった3走前の米子S(リステッド)は、好スタートを決めて3番手を追走。重馬場のタフなコンディションに加え、ペースも厳しかったが、正攻法のレース運びから直線で鮮やかに抜け出して快勝した。続く中京記念は、初のコーナー通過4回の競馬に戸惑いながらも、好スタートから2番手を進み、直線もしぶとく粘って5着。前走の関屋記念は、スッと前に取りつき、マイスタイル(4着)を行かせて2番手のインを追走。直線も内ラチ沿いに進路を取ると、鮮やかに抜け出して初の重賞タイトルを獲得した。関屋記念と同じ左回りの1600メートルなら、初コースへの不安は少なく、さらなる高みを目指すためにも、GⅡの今回は試金石の一戦になりそうだ。

ラウダシオン

牡4歳

調教師:斉藤崇史(栗東)

  • 父:リアルインパクト
  • 母:アンティフォナ
  • 母の父:Songandaprayer
ここに注目!

昨年のNHKマイルCでビッグタイトルを獲得し、今年の京王杯スプリングCで重賞2勝目をマーク。ここ2戦の安田記念(14着)、セントウルS(13着)はともに2桁着順に敗れているが、GⅠを制した東京・芝1600メートルの舞台なら、まだ見限るのは早計だ。

今年3月の高松宮記念は、重馬場に脚を取られて14着に敗れたが、1番人気に支持された京王杯スプリングCは、好スタートを決めて離れた2番手を追走。直線はじわじわと差を詰め、ラスト200メートル過ぎに満を持して先頭へ躍り出ると、コースレコードに0秒4差に迫る1分19秒8の好タイムで快勝した。前々走の安田記念は直線で失速して14着、約3か月の休養明けとなった前走のセントウルSも13着と大敗を喫したが、GⅠ勝ちの実績を考えれば、能力を出し切れていないことは明らかだろう。気性面でアテにしづらいタイプだが、秋2戦目で状態面の上積みは大きく、本来のパフォーマンスを発揮できれば、ガラリ一変も可能だろう。

ザダル

牡5歳

調教師:大竹正博(美浦)

  • 父:トーセンラー
  • 母:シーザシー
  • 母の父:Lemon Drop Kid
ここに注目!

体質の弱さがあってレースを使い込めず、出世は遅れたが、前々走のエプソムCで待望の重賞タイトルを獲得。今回はデビュー戦以来の1600メートルになるが、東京コースは1着、3着、5着、1着と安定感を誇っており、前走の新潟記念13着からの巻き返しを図る。

約8か月ぶりとなった前々走のエプソムCは、好スタートからスッと控えて中団馬群を追走。直線の瞬発力勝負になったが、馬場の外を通って鮮やかに抜け出し、最後はサトノフラッグの追い上げをクビ差振り切って重賞制覇を達成した。1番人気に推された前走の新潟記念は13着。騎乗した石橋脩騎手は「馬の間を割ると闘争心を出してくれるのですが、思ったほど反応できませんでした。ハンデ差があるとはいえ、伸びがもうひとつでした」と首を傾げるが、本来のパフォーマンスを発揮できなかったことは確かだろう。レース後の回復が早く、中間は本レースを目標に順調な乗り込みを消化。父トーセンラーはマイルチャンピオンシップでGⅠ初勝利を飾っており、距離短縮はプラスに働きそうだ。

バスラットレオン

牡3歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:バスラットアマル
  • 母の父:New Approach
ここに注目!

2歳時から一線級で差のない競馬を続け、今春のニュージーランドTで念願の重賞制覇を達成。ピクシーナイト(スプリンターズS)を筆頭に、今年の3歳馬は他世代との重賞で既に6勝(10月17日終了時点)を挙げているようにレベルが高く、本馬も注目の一頭だ。

今春のニュージーランドTは、好スタートを決め、同型馬を制してハナを主張。4コーナーあたりから後続を引き離しにかかり、直線は突き放す一方の独走で5馬身差の快勝劇を演じた。1週前のダービー卿チャレンジTの勝ち時計(1分32秒6)に0秒5差の1分33秒1の走破時計も優秀だった。続くNHKマイルCはスタートで落馬して競走中止。前々走の日本ダービー(15着)は2400メートルの距離が長く、前走の京成杯オータムH(15着)はスタートでつまずいて流れに乗り切れなかっただけに、ここ2戦は度外視できるだろう。休み明けを1度使った上積みは大きく、左回りのシンザン記念で3着に入っているようにコース替わりも不問。展開の鍵を握る本馬の動向から目が離せない。

アルジャンナ

牡4歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:コンドコマンド
  • 母の父:Tiz Wonderful
ここに注目!

母はアメリカのG1ウイナーで、父にディープインパクトを配した血統は一級品だ。デビュー2戦目の東京スポーツ杯2歳Sでコントレイルの2着に入って、将来を嘱望された素質馬。重賞で2着3回の実績はあるが、4歳秋を迎えてさらなる飛躍が期待される。

約8か月半の休み明けだった洛陽S(リステッド。阪神・芝1600メートル)は、スローペースで末脚不発の5着に敗れた。前々走の読売マイラーズCは、脚をためて後方待機策。メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒7(推定)の末脚を繰り出してゴール寸前で2着に追い上げ、あらためて能力の高さを示した。1番人気に支持された前走のエプソムCは10着に敗れたが、騎乗したC.ルメール騎手が、連続開催の8週目にあたる馬場コンディション(良馬場)が合わなかったと敗因を挙げていた。中間は約4か月半の休養で立て直しを図り、帰厩後は順調な乗り込みを消化。父譲りの瞬発力を生かせる東京コースはベストで、今回は本領発揮を期待したい。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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