今週の注目レース

秋華賞(GⅠ)

阪神競馬場 2000メートル(芝)馬齢 (牝) 3歳オープン

データ分析

過去の優勝馬に名牝の名がズラリと並ぶ牝馬三冠最終戦

秋華賞は1996年に創設され、昨年まで一貫して京都競馬場で行われてきた。過去10年を振り返ると、優勝馬には牝馬三冠を達成したジェンティルドンナ、アーモンドアイ、デアリングタクトに加え、後に海外G1を制したヴィブロスやディアドラも名を連ねている。今年は阪神競馬場での開催となるが、牝馬三冠の最終戦にはどのような傾向があるのかを探るべく、過去10年の結果を分析してみよう。

春の二冠で連対していた馬に注目

牝馬三冠の最終戦ということで、まずは春の二冠(桜花賞・オークス)における最高着順別成績を調べてみると、1着だった馬が勝率45.5%と出色の成績を収めている。最高着順が2着だった馬は優勝例こそないものの、3着内率は1着と同じ54.5%をマークしている。それに対し、春の二冠に出走しながら5着以内に入れていなかった馬は3着内率4.9%と芳しくない。そういった馬は評価を下げる必要がありそうだ。なお、桜花賞・オークスともに不出走だった馬が3勝と、夏以降に頭角を現してきた馬も侮れない。〔表1〕

〔表1〕春の牝馬二冠(桜花賞・オークス)における最高着順別成績(過去10年)
最高着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 5-1-0-5 45.5% 54.5% 54.5%
2着 0-3-3-5 0% 27.3% 54.5%
3着 1-0-0-6 14.3% 14.3% 14.3%
4着 1-1-0-5 14.3% 28.6% 28.6%
5着 0-1-0-10 0% 9.1% 9.1%
6着以下 0-0-3-58 0% 0% 4.9%
不出走 3-4-4-58 4.3% 10.1% 15.9%

近年はオークスからの直行馬と紫苑S組が中心

次に過去10年の前走別成績を調べると、3着以内馬の半数にあたる15頭はローズSから臨んでいた。ただし、2016年以降に限るとローズS組は〔0・1・4・26〕と勝つまでには至っていない。ちなみに2016年は紫苑SがGⅢに昇格した年で、同年以降は紫苑Sをステップにした馬が5連対と活躍している。また、2018年からはオークスから直行した馬が3連勝中で、近年は傾向に変化が見られる点に注意すべきだろう。〔表2〕

〔表2〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
オークス 3-0-0-12 20.0% 20.0% 20.0%
ローズS 3-5-7-55 4.3% 11.4% 21.4%
紫苑S(GⅢ) 2-3-0-20 8.0% 20.0% 20.0%
紫苑S(オープン特別) 1-0-0-24 4.0% 4.0% 4.0%
クイーンS 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
3勝クラス 0-0-1-0 0% 0% 100%
2勝クラス 0-2-1-16 0% 10.5% 15.8%
1勝クラス 0-0-1-9 0% 0% 10.0%
その他のレース 0-0-0-7 0% 0% 0%

前走の着順も重要

前走の着順別成績を見ていくと、3着以内馬30頭中28頭が前走で5着以内だった。前走6着以下からの巻き返しは難しいようで、近年の活躍が顕著なオークスからの直行組とGⅢ昇格後の紫苑S組も、そこで6着以下に敗れていた馬は〔0・0・0・16〕と苦戦を強いられている。〔表3〕

〔表3〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 5-3-4-39 9.8% 15.7% 23.5%
2着 3-1-1-16 14.3% 19.0% 23.8%
3着 1-3-2-13 5.3% 21.1% 31.6%
4着 1-1-1-12 6.7% 13.3% 20.0%
5着 0-2-0-9 0% 18.2% 18.2%
6〜9着 0-0-1-30 0% 0% 3.2%
10着以下 0-0-1-28 0% 0% 3.4%

栗東所属馬が優勢も

過去10年の出走馬の所属別成績を調べると、3着以内馬の頭数、好走率とも栗東所属馬が大きくリードしている。ただ、美浦所属馬も「桜花賞またはオークスで5着以内の経験があり、前走でも5着以内」という、ここまでに挙げた傾向にあてはまる馬は〔1・3・1・5〕と3着内率が50.0%に達している。これに該当する美浦所属馬が2018年から3年連続で連対中と、近年の活躍が目立つことも特徴となっており、春の二冠で好走した美浦所属馬は軽視禁物といえそうだ。〔表4〕

〔表4〕所属別成績(過去10年)
所属 成績 勝率 連対率 3着内率
美浦 1-3-1-66 1.4% 5.6% 7.0%
栗東 9-7-9-81 8.5% 15.1% 23.6%
ウインファイブ対象レース
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当日および過去2走の単勝人気をチェック

過去10年の優勝馬は10頭中9頭が単勝3番人気以内で、残る1頭の2019年クロノジェネシスも4番人気とはいえ単勝オッズ(6.9倍)は3番人気馬(6.5倍)とほとんど差がなかった。また、2013年のメイショウマンボを除く9頭は過去2走においても3番人気以内に推されており、近走で続けて上位人気に支持されていたかどうかも優勝馬を予想する上でのヒントになりそうだ。〔表5〕

(高那実 マヤ)

〔表5〕優勝馬の秋華賞および過去2走における単勝人気(過去10年)
年度 優勝馬 秋華賞 前走 2走前
2011年 アヴェンチュラ 2番人気 1番人気 2番人気
2012年 ジェンティルドンナ 1番人気 1番人気 3番人気
2013年 メイショウマンボ 3番人気 4番人気 9番人気
2014年 ショウナンパンドラ 3番人気 1番人気 1番人気
2015年 ミッキークイーン 1番人気 1番人気 3番人気
2016年 ヴィブロス 3番人気 3番人気 3番人気
2017年 ディアドラ 3番人気 1番人気 2番人気
2018年 アーモンドアイ 1番人気 1番人気 2番人気
2019年 クロノジェネシス 4番人気 2番人気 3番人気
2020年 デアリングタクト 1番人気 1番人気 2番人気

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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