今週の注目レース

アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス(GⅡ)

東京競馬場 1800メートル(芝)別定 (牝) 3歳以上オープン

データ分析

伏兵の台頭も警戒しておきたい牝馬限定重賞

2020年の府中牝馬Sは8頭立てという少頭数だったものの、単勝6番人気から8番人気の3頭が1着から3着を占め、3連単18万9020円の高額配当決着となった。2009年以降の過去12回中5回で3連単が“10万馬券”となっているほか、2001年以降の過去20回中14回で単勝4番人気以下の馬が優勝を果たすなど、波乱の決着となる年も少なくないレースだ。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。

キャリア「21戦以下」の馬が中心

過去10年の3着以内馬延べ30頭中28頭は、通算出走数が21戦以下だった。一方、22戦以上だった馬は3着内率5.6%と苦戦している。キャリアが豊富な馬は評価を下げたい。〔表1〕

〔表1〕通算出走数別成績(過去10年)
通算出走数 着度数 勝率 連対率 3着内率
21戦以下 10-9-9-73 9.9% 18.8% 27.7%
22戦以上 0-1-1-34 0% 2.8% 5.6%

多頭数の年は馬体重に注目

出走頭数が15頭以上だった年(2011年、2012年、2015年、2019年)における3着以内馬12頭中10頭は、前走が国内のレース、かつ前走の馬体重が460キログラム以上だった。一方、460キログラム未満だった馬は3着内率8.3%と苦戦している。出走頭数が15頭未満だった年に同様の傾向は見られなかったが、多頭数となった場合は前走の馬体重を確認しておきたい。〔表2〕

〔表2〕出走頭数が15頭以上だった年における、前走が国内のレースだった馬の、前走の馬体重別成績(2011年、2012年、2015年、2019年)
前走の馬体重 着度数 勝率 連対率 3着内率
460kg未満 0-0-2-22 0% 0% 8.3%
460kg以上 4-4-2-30 10.0% 20.0% 25.0%

前走の距離がポイント

過去6年の3着以内馬延べ18頭中17頭は、前走の距離が2000メートル未満だった。一方、2000メートル以上だった馬は3着内率4.8%と苦戦している。2014年以前は前走で2000メートル以上のレースを使われていた馬の好走もあったが、近年の傾向を重視するならば、前走の距離が2000メートル未満だった馬を高く評価すべきだろう。〔表3〕

〔表3〕前走の距離別成績(過去6年)
前走の距離 着度数 勝率 連対率 3着内率
2000m未満 5-6-6-40 8.8% 19.3% 29.8%
2000m以上 1-0-0-20 4.8% 4.8% 4.8%

年明け以降に2000メートル未満のレースを勝っている馬が優勢

過去6年の3着以内馬延べ18頭中14頭は、“同年のJRAの2000メートル未満のレース”において1着となった経験のある馬だった。この経験を持つ馬は3着内率が40.0%と優秀な水準に達している。年明け以降に2000メートル未満のレースを勝っている馬は、上位に食い込む可能性が高いとみておきたい。〔表4〕

〔表4〕“同年のJRAの2000メートル未満のレース”において1着となった経験の有無別成績(過去6年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 6-4-4-21 17.1% 28.6% 40.0%
なし 0-2-2-39 0% 4.7% 9.3%

なお、“同年のJRAの2000メートル未満のレース”において1着となった経験がなかった馬で3着以内に入った4頭は、いずれも前走の着順が4着以内、かつ前走の距離が2000メートル未満だった。年明け以降に2000メートル未満のレースを勝っておらず、前走の着順が5着以下、もしくは前走の距離が2000メートル以上だった馬は過信禁物とみておきたい。〔表5〕

(伊吹 雅也)

〔表5〕“同年のJRAの2000メートル未満のレース”において1着となった経験がなかった馬の、前走の着順ならびに距離別成績(過去6年)
前走の着順ならびに距離 着度数 勝率 連対率 3着内率
4着以内、かつ2000メートル未満 0-2-2-8 0% 16.7% 33.3%
5着以下、もしくは2000メートル以上 0-0-0-31 0% 0% 0%

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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